青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』|田代明インタビュー

こんにちは、ローチケ演劇部(白)です。過去にはまあ何度かあったのですが、最近直接誰かにインタビューをするということは、あまりないんです。でも、田代がピーター・パンに出る!となったら、これは自分で聞かねば!と思い、自らインタビューを敢行させていただきました。少々砕けた感じにもなっているかもしれませんが、ご容赦くださいませ。

―― さて、本日は、ローチケ演劇宣言!の『今月の優先順位高めです』にも毎月寄稿いただいております、田代明さんのお話を伺いたいと思います。わたしも自分でインタビューすることがあまりないので緊張しています。どうぞよろしくお願いします。

田代:ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

―― まずは田代明ってこんな人なんだぞ!というお話を伺えればと思います。僕らが初めて会ったのは、秋元康さんがプロデュースした劇団4ドル50セントで活動している時でしたね。

田代:そうでしたね。もう5年くらい前ですかね。

―― ですね。芸大卒の劇団員として『すごい歌の上手い人がいる』って思った記憶がある。芸大卒で秋元康プロデュース劇団?って笑そもそも、人前に出たい、俳優になりたいと思ったきっかけは何だったの?

田代:両親が音楽好きで、小さい頃からミュージカルに連れて行ってもらう機会が多かったんです。その舞台をみながら、憧れのようなものは抱いていたんですけど、ちゃんと意識したのは小学校3年生の時に、友達から地元のミュージカル団体に誘われたのがきっかけです。

――ご両親がミュージカルに連れてってくれる環境だったのですね。子供の頃に観て印象に残っている作品はなに?

田代:札幌に住んでいたということもあり、そんなにミュージカル作品をたくさん観れる環境ではなかったですが、劇団四季さんは定期的に札幌で上演してくれていてよく観させていただいてました。その中でも『夢から覚めた夢』が一番印象に残っています。そして同じ劇団四季さんの『ウィキッド』を観て、舞台に立ちたい、ミュージカルをやりたいと思うようになりましたね。その後、歌のレッスンなどもしながら、地元の芸術系の大学を受けようと思ってたんですが、その歌の先生から東京藝術大学を勧められて受験しました。

――で、見事に芸大に合格したわけですね。東京に来てからはもうミュージカル漬けの毎日?

田代:もちろん(笑)。東京には舞台がたくさんあって驚きました。劇団四季のカフェでバイトをしながら、いろんな舞台を観に行っていました。本当は、劇団四季の研究生オーディションを受けるつもりだったんですが、秋元康さんが劇団を作ると聞いて、そちらに応募しました。

――なんか振れ幅大きいですね(笑) これまで劇団四季劇団四季言ってたのに。秋元康プロデュース劇団ってちょっとアイドル要素も感じるし、割と真逆じゃない?

田代:ミュージカルやりたい!出たい!って思って、技術的なところは大学で学ばせてもらったんですけど、いろいろと経験していく上で、やっぱり「お客さんを呼ぶ力」が必要なんじゃないかと思ってて。そんな時に秋元康さんが劇団作る、これは自分にピッタリじゃないか!と思って応募しました。

―― そして見事合格と。5000人の中から選ばれた30人のうちの1人として活動を始めたわけですね。劇団4ドル50セントでの活動はどうでした?

田代:秋元康プロデュースということで、旗揚げ公演から大きく取り上げてもらったり、いろんな舞台に立たせていただいたので、とても感謝しています。価値観も大きく変わりましたね。自分の立ち位置に悩んだりもしましたが、いろいろな経験を積むことができました。

―― いつ辞めたんだっけ?

田代:2022年の8月です。在籍は約5年間でした。

―― 劇団を辞める決断は難しかったですか?

田代:はい、とても悩みましたが、今はその経験を生かして新しい挑戦をしていきたいと思いました。

―― 4ドル辞めた後も、結構いろんな舞台に出ていましたよね?

田代:そうですね。ありがたいことに、様々な作品に出演させていただきました。あとは自分でコンサートを企画したりしましたね。

―― それ行ったな。神楽坂の素敵な会場でのコンサートでしたね。

田代:ありがとうございました。

―― さて!それでいよいよ7月ですよ。ピーター・パン。ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』に出演ですよ。おめでとうございます!

田代:ありがとうございます!

―― 演出は昨年に引き続き、長谷川寧さん。昨年のピーター・パンも観させてもらったけど、長谷川寧さんらしい、とても身体性の高いピーター・パンだなって感じました。稽古はどんな感じ?

田代:そうなんです。長谷川寧さんと言えばやっぱりダンス、身体表現のところなんです。現状、アップアップでついていくのに必死です。毎日汗だっくだくで稽古しています!ほとんどのキャストが激しく動いて踊っている作品なので、稽古場の熱気がとにかくすごいんです!顔を見合わせれば、どのキャストの額にも汗が光っています。あと、忙しい中でも稽古場にお弁当をちゃんと作って持ってくるキャストが多くてびっくりしてます。見習いたい…。

――稽古を通して感じた、ピーター・パンの魅力は?

田代:本読みの際に、長谷川寧さんが、「子どもが初めて観る舞台かもしれないという事を忘れずに」とおっしゃっていて、すごく尊い作品に携わらせてもらっていると感じました。

――なるほど。

田代:そして、歌、芝居、ダンスというミュージカル的要素に加え、フライング、アクション、パルクールと、見所がたっぷり詰まった作品なので、子どもだけでなく大人もしっかり楽しめる作品だなと思います。特にタイガー・リリー率いるモリビトの皆さんの動きが人間離れしていて、稽古場で何回見ても、おおお!っと声が出てしまいます。必見です。

―― 最後にローチケ演劇宣言!読者に一言お願いします。

田代:最後まで読んでくださりありがとうございます!色んな壁にぶつかりながら生きていますが、それでもこのお仕事を続けたいと思うのは、やっぱり歌やお芝居が大好きだからなんだと日々感じています。そして、私の大好きな事でたくさんの方に楽しんでいただけるように、ちょっとずつでも毎日成長していきたいと思っています!

まずはこの夏ピーター・パンで、皆様にお会いできる事を心から楽しみにしています!

―― 今日はありがとうございました。

取材・文:ローチケ演劇部(白)