1段目左より)福士誠治、立石俊樹、後藤大/2段目左より)平間壮一、廣瀬友祐、福山康平
三人の俳優とピアノ、チェロ、バイオリンの旋律で描かれる、韓国発の衝撃作ミュージカル『ワイルド・グレイ』。2025年1月に新国立劇場 小劇場にて日本初上演決定!チケットは今秋発売予定。
三人の俳優とピアノ、チェロ、バイオリンの旋律で描かれる、韓国発の衝撃作。
ついに日本で上演!
2021年に韓国で開幕し、コロナ禍でありながらヒットを記録したミュージカル『ワイルド・グレ
イ』。韓国では早くも2023年に再演し多くの観客を魅了した本作が、2025年1月に根本宗子の演出で日
本上演決定。キャストはチーム固定のWキャストで福士誠治、立石俊樹、後藤大/平間壮一、廣瀬友
祐、福山康平の6名が集結した。
異才・根本宗子が個性豊かなキャストと創り上げる日本版ミュージカル『ワイルド・グレイ』に期待が
高まる。
慣習と規範に縛られた社会で、自由を夢見る三人。
芸術と現実、光と暗闇の境界線で彼らの世界が動きだす―
19世紀末、ロンドン。
オスカー・ワイルドが連載した「ドリアン・グレイの肖像」は時代に合わない破格的なテーマと内容で
英国社会に衝撃を与える。
現実世界に望むことの出来ない自由を芸術に求めるオスカー・ワイルド。叶わぬ憧れを持ち続けるロバ
ート・ロス。壊れゆく自分を救うために芸術を求めるアルフレッド・ダグラス。
三人の男が芸術と愛を求めた先には―
コメント(演出・上演台本:根本宗子)
オリジナルのミュージカルを作りたい。
そう思い、ミュージカルについて深く学び始めたのは今から約六年ほど前のことでした。
それを現実にするまでの道のりはきっとずっと長く、未だ自分でも知らぬ劇作家としての未来がたくさ
ん待っていると思っています。
と同時にオリジナルのミュージカルにチャレンジするためにはどこかのタイミングでミュージカルの演
出にも何度かトライする必要があると心のどこかでわかっていました。
実はこれまでいくつかの作品のミュージカル演出に様々なタイミングでお声かけをいただいてきたので
すが、自分の気持ちと作品とタイミングが合わさらず、これと思う作品に巡り逢うまで待とうと思って
いました。自分の中で劇作と演出がどうしてもこれまではセットだったので、別の作家の方が書いたセ
リフを自分の言葉として演出できるくらいの想いが自分の中に持てる作品に出会わないとやってはいけ
ないと思ってきました。
演出家という仕事も2025年で16年目。
新たなチャレンジをするのに相応しい頃だなと感じていたところに、『ワイルド・グレイ』のお話をい
ただきました。
まさか男性キャスト三人のみの演目が自分の元へやってくるとは夢にも思っていなかったのですが、い
ただいた台本を読んで「創作と孤独」の物語だと感じ、夢中で台本を読み進めました。さらに楽曲もと
てもよく出来ていてこの作品が韓国でヒットした理由がよくわかりました。さらに、今回日本での上演
にあたり、翻訳、演出は日本版として新たに創り上げることができるというお話を聞き、これはとても
挑戦してみたいと強く感じ、二ヶ月ほどよく考えて「やります。」とお返事をしました。
余談ですが調べていると、わたしオスカー・ワイルドと同じ誕生日ということがわかりました。なんだ
か強い縁を感じています。
ダブルキャスト、二組とも全く印象が異なる仕上がりになると思います。
キャスト、ミュージシャン、スタッフと丁寧な日本初演版を作っていきます。
ご期待ください。
演出・上演台本 根本宗子
ストーリー
慣習と規範に縛られた19世紀末、ロンドン。
文学界の異端児オスカー・ワイルド(立石俊樹/廣瀬友祐)は小説「ドリアン・グレイの肖像」を連載するが、美と若さのために魂を売り渡す青年ドリアン・グレイの物語は、時代に合わない破格的なテーマと内容で英国社会に衝撃を与える。議論と批判は収まらず、結局主人公のドリアンが死を迎えるという望まない結末で小説を出版する。そんなワイルドを支え続けるのは、友人であり支持者であるロバート・ロス(福士誠治/平間壮一)だった。二人が望んでいた自由が芸術の中でさえ挫折したその時、ドリアン・グレイにそっくりな青年アルフレッド・ダグラス(後藤大/福山康平)が現れる―