2003年以来、累計260万部以上発行され、今でも読み継がれる東野圭吾の小説「手紙」。
兄弟の絆とは 罪を償うとは 世間は許してくれるのだろうか。
家族のことを大切に想う全ての人へ送る。
2025年3~4月に東京、大阪、岡山で上演する、東野圭吾 原作、藤田俊太郎 演出による『ミュージカル「手紙」2025』のメインビジュアル、及び公演情報の詳細を発表いたしました。
『ミュージカル「手紙」』は、これまで映画やドラマとして映像化されてきた東野圭吾原作の小説「手紙」(文春文庫刊)を、日本発のオリジナルミュージカルとして作り上げ、2016年、2017年、2022年に上演。4度目となる本作の演出は、過去3回に続いて、2024年2月に「第31回読売演劇大賞」の大賞・最優秀演出家賞を受賞した藤田俊太郎が全力で取り組みます。
出演は、物語の主軸となる兄弟役として『ミュージカル「手紙」2022』で主演を務めた村井良大、spiをはじめ、優河、鈴木悠仁、青木滉平、稲葉通陽、青野紗穂、染谷洸太、遠藤瑠美子、五十嵐可絵、川口竜也。2022年度版から一部シーンの変更や新たな演出を予定しており、これまでとは異なる『ミュージカル「手紙」』をお届けいたします。
この度公開となったメインビジュアルでは、兄の剛志が服役中に過ごすこととなるコンクリート塀の中で、それぞれのキャラクターたちがさまざまな表情を浮かべながら、佇む姿を表現。自らが起こした強盗殺人事件後、壁の中で時が止まったかのように過ごし弟を思い続ける兄と、変わり続ける日常のなかで、兄の罪に縛られ苦しむ弟、そして2人に関わる登場人物たちの複雑な思いを、ぜひ劇場でご覧ください。
メインビジュアルと共に、公演の詳細も発表いたしました。さらに、情報解禁リリースでの演出・藤田俊太郎に続いて、脚本・作詞の高橋知伽江、作曲・音楽監督・作詞の深沢桂子、出演者全員からコメントが到着しました。
来春、装いも新たにスタートする『ミュージカル「手紙」2025』にご期待ください。
コメント
高橋知伽江(脚本・作詞)
『ミュージカル「手紙」』は上演するたびに加筆して、進化と深化を目指しています。今回も演出家の発案で思いきった挑戦をした結果、いくつもあるテーマの中から〈家族〉という要素がくっきりと浮かび上がり、主人公の決断の重さがいっそう胸を打つようになりました。ラストの涙腺崩壊率はおそらく過去最高です。舞台はお客様の拍手によって育ちます。妥協を知らない「手紙」の成長を、ぜひ劇場で見守ってくださいますようお願いいたします。
深沢桂子(作曲・音楽監督・作詞)
2016年産声を上げた『ミュージカル「手紙」』今回で4回目、公演を重ねるごとに進化し成長する。音楽も編成を変えたり曲を増やしたり減らしたり、オリジナルミュージカルだからこそ味わえる醍醐味だ。今回は物語の中で心情を歌う曲の歌詞はそのままにメロディーを演じる俳優の個性に合わせて変えてみた。試みは大成功!回数を重ねる毎に、演じる俳優たちの歌う歌が同じ曲なのに変化する。音楽を通して、俳優達の生きてきた月日の分だけ深みが増し同時に曲達も成長する。そんな変化を今回も目撃できる。最高の瞬間だ!2025年春、新たな『ミュージカル「手紙」』が誕生する。楽しみでたまらない。
村井良大(武島直貴[弟]役)
再び武島直貴を演じさせていただきます村井良大です。この作品で描かれる加害者家族に対する世間の対応を丁寧に表現し、また演じられることを光栄に思います。今回は新しい演出も加わり、より一層力強くお客様の心に響くと思います。前回同様 兄の剛志役にspiさん、そして素晴らしいキャストの方々と演じる事ができ、大変心強いです。新たに加わりましたキャストの皆様と共に、2025年の「手紙」をお届けしたいと思います。ご期待下さい。
spi(武島剛志[兄]役)
「手紙」、再演と言うことでまた剛志をやらせていただきます。この素晴らしいメイド・イン・ジャパン・ミュージカル、強烈なテーマと愛、繋がり、生と死。この全てに全身全霊ぶつけていきたいと思います。我々が生きているこの社会や、人間関係というのは、いつも絶妙なバランスで保たれ崩れ再構築されますが、そこにはいつも愛と縁があるなという気がしてます。この作品でみなさまの人生における、愛と縁とは?なんて偉そうに投げかけてみようなんて思ってます。ぜひ劇場にお越し下さい!
優河(由実子役)
4年ぶりにミュージカルに出演させて頂きます。『ミュージカル「手紙」』は2022年版を観させて頂き、物語が進むにつれ身につまされる想いで傷つき、そして三浦透子さん演じる由実子に救われました。 この物語において由実子が重要な”光”の役割を担っていると思います。 他人事だと思っていたことが、ある日突然、自分のことになる。誰も知ることのできない運命がそこにあるからこそ、私たちは日々何を感じ、考え、誰とどう生きていくかが大切なのだと思います。由実子の瞳に映る光に導いてもらいながら、この作品の旅に出たいと思います。
鈴木悠仁(祐輔役)
今回の『ミュージカル「手紙」』では祐輔役を演じます!鈴木悠仁です。先輩も出演していたこの「手紙」という舞台に出演できること、凄く嬉しいです!この役は、芯の通ったかっこいい人間です。メジャーバンドになることを夢見て活動する祐輔の姿は自分と似ているところがあります。バンドマンの役なのでボイストレーニングや楽器のレッスンなど色々と準備をしています!皆さんに最高の舞台を届けられるように頑張ります!是非見に来てください!
青木滉平(コータ役)
今回初めてミュージカルの出演が決まり、とても嬉しいです。また自分の特技でもある楽器を活かしてステージに立つことができるのも楽しみです。悠仁、稲葉と3人で披露する劇中歌では、初めてドラムにも挑戦するので、毎日歌の練習とあわせてドラムの練習もしています。僕にとって初挑戦だらけの『ミュージカル「手紙」』、心強いメンバーの2人と協力して頑張ります!是非楽しみにしていてください!
稲葉通陽(アツシ役)
この度、アツシ役を演じます。少年忍者の稲葉通陽です。今回、僕は初めてのミュージカル作品への出演となりました。今までずっとミュージカルに出演したいと願っていたので、それが叶いとても嬉しいです。アツシはスペシウムというバンドの一員でベースを担当しているので、ベースを演奏する姿にも注目して見ていただきたいです!お芝居も歌もベースも沢山稽古を重ねて、みなさんの心に響く素敵な作品になるよう精一杯頑張ります!
青野紗穂(朝美役)
この度『ミュージカル「手紙」2025』に出演させていただける事に感謝しています。前回の朝美は、とにかく自分が崩れない様にしている、子供から大人になる過程で生まれる葛藤や、世間の反応を反映した様な役作りをさせて頂きました。今回はこれに加え朝美の存在意義や、細かな思考の変化に着目して作り上げていけたらと思っています。前回キャストに加え新キャスト、そして新たな台本に力を借り、もっと深く、残酷に現実を投影できればと思っております!今まで手紙を愛してくださった方々にも、これから「手紙」に出逢う方々にも、何年も心に残る作品になる様頑張ります!!
染谷洸太(忠夫役)
2017、2022年と出演し、今回3度目の挑戦になります。回を重ねるごとに見える世界も変わってきました。加害者家族として生きることについて色濃く描かれていますが、被害者家族として生きる上でどう決着をつけていくのか、そしてどうしたら次の一歩を踏み出せるのか、おそらく今回もまた違う感じ方をするんだろうと思います。この世界に生きる人間として今の自分が感じることを大切に丁寧に演じて生きたいと思います。
遠藤瑠美子(担任役)
先日、一回り以上年下の知人が「私この小説大好きなんです!」とこの作品について話をしてくれました。改めて、この作品が持つ普遍的なメッセージの強さや色褪せない魅力を感じ、演劇作品として届ける一員となれる事を光栄に思います。また、今回はまた新たな演出や初めて登場する役もあるとの事で、私自身進化した『ミュージカル「手紙」』に出会えるのがとても楽しみです。どうぞ宜しくお願いします!
五十嵐可絵(緒方敏江役)
「手紙」4度目の挑戦へ。初演から数えて9年。4度目の挑戦が出来る機会を頂けたこと、光栄で、とても興奮しています。そして、新しい仲間、感触、感覚に出会える!そして、「手紙」初の岡山公演!!今からワクワク、ゾクゾクしています。じっくりと、また豊かに、全身全霊で向かい合います。きっと桜が咲き始める頃ですね。劇場でお会いしましょう。
川口竜也(平野役)
自分にとって大切な「手紙」に、また出演させていただきます。2016年の初演のオーディションの時に、何か人を殺す道具を持ってきて下さいと言われて、何が一番残酷かを考え、思い、娘が使っていた縄跳びを持って行ったことが思い出されます。またあのヒリヒリとした稽古場に戻れると思うと俳優として、すごく楽しみです。よろしくお願いします。
[あらすじ]
この世界にたった二人だけの兄弟 どんな時も二人で生きてきた
高校生の弟・直貴の進学費用のために空き巣に入り、強盗殺人を犯してしまった兄・武島剛志。直貴は、唯一の肉親である兄が刑務所に15年間服役することになり、突然孤独になってしまう。兄が殺人を犯した事実はすぐに広まり、加害者家族となった直貴に向けられる周囲の目は一変した。高校卒業を控えたある日、直貴の元に服役中の兄から1通の手紙が届いた。それから月に一度、欠かさず手紙が届くようになる。兄からの手紙には獄中での穏やかな生活が書かれている一方、直貴は「強盗殺人犯の弟」という肩書により、バンド・恋愛・就職と次々夢を奪われ苦しみ続けていた。年月が経ち家族を持った直貴は、ある出来事をきっかけに、ついに大きな決断をするのだった。