『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2022』開催直前!企画プロデューサー・岡宮来夢、直撃インタビュー

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10月11日(火)、舞台で光り輝く若手俳優たちが、“ステージ”から“コート”へと場所を変え、バスケット対決で真剣勝負を繰り広げる。場所は、バスケの聖地とも呼ばれる東京体育館。本イベント、『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2022』の企画プロデューサーは、岡宮来夢。今回対決する2チーム(「DREAM CATERPILLARS」と「SPARK SEEDS」)のひとつ、「DREAM CATERPILLARS」のチームキャプテンも務める。合同練習の様子や注目選手、そして、『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2022』にかける想いなど、本イベントがさらに楽しみになるロングインタビューは必読!

──2021年7月、黒羽麻璃央さんがプロデュースした野球×エンターテインメントの『ACTORS☆LEAGUE』第1弾を東京ドームで開催され、岡宮さんも出演されていましたが、今振り返ってみてどんなイベントでしたか?

昨年、『ACTORS☆LEAGUE 2021』に出させていただいたのですが、それが、俳優であることをちょっと忘れてしまうぐらい楽しくて(笑)。童心に帰って、少年野球時代の自分を思い出すような、本当に心から楽しんだイベントでした。それは僕だけではなくて、出演していた先輩方や同世代の役者も同じだったようで、みなさん生き生きとしていて、こんなにひとつになれるものなのかと思うほど、最高のイベントだったなぁと。会場となった東京ドームはもちろん、配信で観てくださったお客様も本当に楽しんでくださっているのが伝わりました。そのイベントが終わったふと、「これでバスケができたらすごく楽しいんじゃないかな」と思ったんです。

──岡宮さんは野球も好きですが、バスケも実際にやられていたのでしたよね。その発言がきっかけでプロデューサーに抜擢されたのでしょうか

僕は高校3年間バスケをやっていました。『ACTORS☆LEAGUE 2021』の後、スタッフの方に「バスケも面白いと思うんですけど、どうですか?」という感じの話をしていて、気づいたらプロデューサーに就任しておりました(笑)。

──思っているだけでなく、言葉にして伝えるのって大事ですね(笑)。今年は、新たな企画として3競技の開催が発表され、ゲームと野球に続き、『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2022』がラストを飾ります。プロデューサーとして、このイベントで岡宮さんが一番大事にされていることは?

せっかくプロデューサーを務めさせていただけるのであれば、何かテーマを決めてやりたいなと思いました。僕は役者としての経歴も浅くて、先輩たちがいないと何もできない。だけど、ありがたいことにチャンスをいただいた側の人間として、僕よりも後輩の役者や僕と同世代の役者が、『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2022』を通して、これからもっともっと活躍するためのきっかけの場になったらいいな、と思っています。ただ、やっぱりそういう場には先輩の助けが必要なので、先輩にも声を掛けさせていただきました。先輩たちの力も借りながら、若い子たちが羽ばたいていけるようなイベントにしたいなって。それと、ファンのみなさんに、僕たちが好きなスポーツで真剣にぶつかり合う姿も見せたい。野球の時もそうでしたが、目標に向けてチームがひとつになって戦う姿とか、一生懸命な姿って個人的に大好きで、そういうものをファンのみなさんにも見せられたらいいですよね。僕らが頑張る姿を観ていただいて、みなさんが「明日からも頑張ろう!」と思ってもらえるような、みなさんに元気を与えられるような、そんな一日になったらいいなと思っています。

──今回出場する2つのチーム名、「DREAM CATERPILLARS」と「SPARK SEEDS」には、キャプテンである岡宮来夢さんと牧島 輝さんの名前が入っています。チーム名を決める時、ほかにも候補はあったそうですね

実は、僕と輝くんの苗字とって、「岡宮ドリームス」と「牧島シャイニング」がいいかなって、考え始めてすぐそこにたどり着いたんですけど、いや……なんかちょっと違うよなって(笑)。バスケのチーム名は、例えば、川崎ブレイブサンダースのように、地名と英語をくっつけたものが一般的というか、そういうイメージがあったので、今回も苗字+英語で考えていたけど、“シャイニング”がつくことで、映画『シャイニング』のポスターみたいな輝くんの画が浮かんでしまって(笑)。そんな冗談を話しながら、スタッフさんにも相談して、楽しく考えていたんですけど、やっぱり「夢」とか「希望」といった意味を名前に込めたいなという気持ちがあって。来夢と輝くんの名前を英語にして、アナグラム的に入れ替えたりもしてみました。若手の俳優がこのイベントをきっかけに羽ばたいていけたらいいなという想いから、最終的には、芋虫が蝶々になるという意味で「DREAM CATERPILLARS」、種から芽が出て花が咲くという意味で「SPARK SEEDS」という名前にしました。

──岡宮さんと牧島さんのチームだとしっかりわかる、すごくキャッチーなネーミングですよね。今回、岡宮さんが考案した公式マスコット“バチュケ”もグッズで販売されますが、すごく可愛くて、こだわりもたくさん感じます

僕も含め、若手俳優は、まだまだ“ひよっこ”……ということもあって、ひよこをモチーフに考えたキャラクターです。最初はとにかく何か描いてみようと、ひとまずiPadにバーッと思うままに描いたのが、“うさぎ”モチーフのキャラクターでした。でも、何も考えがなさすぎて、ほんとにただうさぎの画を描いただけって感じになっちゃって(笑)。このイベントを象徴するものじゃないといけないなと思って、考えた結果、ひよこになりました。一番のポイントは、“七色”使ったことです。俳優として、どんな役が来てもどんな役にもなれる。役だけでなく、これから先の人生においても、何者にもなれるし、変わっていけるという意味を込めて、七色を使ったのがこだわりですね。

──ぬいぐるみとキーホルダーがありますが、特にキーホルダーはバッグにもつけられるので、つけている方を街で見かけることがあったら嬉しいですね

実際はしないですけど、もし街中で見つけちゃったら、話しかけたくなっちゃうぐらい嬉しくなるかも(笑)。

──ユニフォームとジャージのデザインは岡宮さん監修という形で手掛けていらっしゃるとか?

デザイナーの方に、それぞれ4パターンずつぐらい提案していただいて、「DREAM CATERPILLARS」は、黒地に黄色と水色とピンクを入れて、蝶々が羽を広げて羽ばたいているのがイメージできるデザインになっています。「SPARK SEEDS」は、スパークということで勢いみたいな感じが欲しかったのと、自然との調和もうまく表現できたらいいなと思っていたのですが、デザイナーさんから上がってきたデザインを見て「これだ!」と。すごく素敵なデザインに仕上げてくださいました。

──試合に向けて、合同練習も何度かされているそうですね。ほかの方がSNSで書かれている様子から、すごく楽しそうだなと感じています

合同練習は、超楽しかった! まだ数回しかやっていないですが、練習段階からすでに白熱していて、今のところ試合は五分五分くらい。経験者の方はやっぱり上手ですが、バスケ未経験者の方でもけっこうシュートを決めることも多くて、これはすごくいい試合になるんじゃないかなって期待しています。

──ほかのインタビューで、山田ジェームス武さんと川上将大さんを注目選手として挙げていらっしゃいましたが、実際に練習をしてみてどうでしょうか

「SPARK SEEDS」の川上さんは、身長も大きくて、力がある人のポジションを任されていたので、チームの土台となって支えているという印象でした。すごく上手ですし、やっぱりキーマンになるんじゃないかなって。僕のチーム「DREAM CATERPILLARS」の山田さんは、すごく自由にバスケを楽しんでいる感じでした。見ているこちらまで楽しくなるというか。プレイは参考にしたくなるぐらい、学ばせていただきます!って思いながらいつも見てます(笑)。

──この話の流れで、自らのチームから「勝利はこの人にかかっている」と思うキーマン3名、相手チームから「要注意人物」3名を挙げるとしたらどなたですか?

ここまでの練習を見た感じだと、「DREAM CATERPILLARS」のキーマンは、やっぱり、山田ジェームスさん。チームのエースっていう感じです。ガンガン得点をとってもらいたいですし、チームの最年長で、頼りになる兄貴として本当に活躍を期待しています。次に、田村 心くん。シュートフォームもすごくきれいで、シュートもしっかり決まるだけでなく、すごくたくさん走れる! あの体力はすごいです。しかも声もたくさん出してくれるので、チームが辛い時に一番声をかけてくれるんじゃないかなって思うし、みんながしんどい時に率先して走ってくれる気がします。終盤戦、みんなが疲れてきた時の心くんには結構注目です。最後は、寶珠山 駿くん。ものすごく上手でした。小柄だけど、スピードもあるし、周りも見えていて、しっかりパスを出しつつ、自分で切り込んでいくこともできる。すごくオールマイティーな選手です。平均身長は「SPARK SEEDS」の方が少し高いので、こちらはスピード感や体力で負けないようにしたいなと考えているなかで、寶珠山駿くんが出す速いパスは、けっこう強みになると思うので楽しみですね。

──さすがバスケ経験者ですね。一人ひとりの分析もかなり細かい!では、「SPARK SEEDS」はどうでしょうか?以前、お話をうかがった際は糸川耀士郎さんがすごく上手だったとおっしゃっていましたが

そうなんです。さっき挙げた寶珠山 駿くんと対峙するポジションにいるのが、「SPARK SEEDS」では、耀士郎くんになるのかな、と。耀士郎くんはパスもドリブルもシュートも、どれをとってもすごいですし、ディフェンスも上手。プレイで試合を盛り上げてくれるという点では、すごく頼りにしています。もちろんチームとしては負けられないので、ガッツリ頼れないですけどね(笑)。あとは、やっぱり川上将大くん。チームの要でもあるし、将大くんがいたらリバウンドを取れないんじゃないかな……というくらい、ほんとにおっきくて、コート上での威圧感がすごいのでプレッシャーをかけられるんですよね。将大くんがゴール下にいたら相当厳しいので、その対策をどうするかというのが鍵になってくるんじゃないかなと思います。あとは、北村 諒さん。とても冷静で、周りがよく見えていて、「みんなで勝っていくぞ」って士気を高めてくれる。パスも回せて、自分でシュートまで持っていけるという点でも、素敵なプレイをする方だなって思いました。

──相手チームもしっかり分析されていますね。経験者が試合をリードするなか、未経験者の活躍が試合の流れを変えることもあるので、楽しみですね!

本当にバスケ初心者の方も上手なんですよ! まだプレイを見てない方もたくさんいらっしゃいますけど、先日の合同練習で、持田悠生くんと岩崎悠雅くんに初めてお会いしましたが、2人ともポイントを決めていましたし、当日まで練習もしてくるだろうからすごく期待しています。松島勇之介くんも身長があるから、ゴール下でのプレイを見て、「バスケやってました?」ってくらい上手でしたね。

──選手の分析や練習時のエピソードのお話を聞いているだけで、試合がますます楽しみになってきました。ちなみに、悲しいことに「プロデューサーがいるチームが負けてしまう」というジンクスが続いてしまっていますね

そうなんです……。昨年の野球から全敗なんですよね。今回の野球、僕は配信で観ていたんですけど、前半戦はいい感じだったので「このまま勝ってくれ!」と思ったし、このまま勝てるかなと思っていたら……残念でしたね。ほんとにいい試合でしたけど、すごく惜しかった! 来年もまた野球があって、僕ももう一度出られたら、次こそはリベンジを果たしたいです! バスケの練習もしつつ、ちゃんと野球の練習もしておりますので、勝利に導けるよう野球でも頑張りたいと思っています(笑)。

──アクターズリーグは、スポーツ対決でありながら、エンターテインメントとしての側面もあります。プロデューサーとして、チームキャプテンとしてどんなイベントにしたいか、最後に意気込みをお願いします

『ACTORS☆LEAGUE』のゲームと野球を配信で観ていて思いましたが、観終わった後、「よし、僕も頑張ろう」って思えるような熱さを感じて、これは『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2022』でもお伝えしたい部分でもあって。観てくださった方に「明日からも頑張ろう」と思ってもらえるように、僕らもバスケの試合を全力でできたらなと思っています。若手の俳優が「これから羽ばたいていくぞ」という場になるようにと考えてやっているので、そんな僕たちと一緒にみなさんも夢を叶えていきましょうという意味を込めています。そんな想いを込めて、僕の大好きなDa-iCEの花村想太くんに曲を書いていただき、僕が作詞したテーマソングを作らせていただいたので、ぜひ歌詞にも注目してもらいたいです。僕ら全員で、みなさんが挫けそうになった時、この日を思い出して背中を押してあげられるような一日にしていきたい。そう思っておりますので、ぜひたくさんの方にお越しいただいて、観ていただいて、元気になってほしいです。そして、これをきっかけに、バスケをもっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。日本でももっとバスケが普及したら嬉しいし、そういう助けになったらいいなと思います。頑張ります!

インタビュー・文/佐藤則子