『赤澤遼太郎27歳記念公演』赤澤遼太郎インタビュー到着&追加キャストのビジュアル解禁!

赤澤遼太郎記念公演は本人のやりたいことをやるというコンセプトで第1回(2022)は徳田秋声の小説作品を4面LEDに囲まれての朗読劇。第2回(2023)は舞台上にモニターを使ってのコメディ一人芝居。そして今回の第3弾はカラオケを歌うだけと思いきや、バックの映像は赤澤遼太郎が主演、監督、脚本を務めるミュージックビデオ。オール赤澤遼太郎が演じる、オール赤澤遼太郎プロデュースの第三弾が2024年の2月5日(月)より開幕。

今回27歳の記念公演のコンセプトは「歌」。赤澤遼太郎が2.5次元俳優を続ける上でも避けては通れないと考える「歌唱力」の向上。23年の赤澤はミュージカル「チェーザレ 破壊の創造者」、ミュージカル「コードギアス」、アプリゲーム「戦国ALIVE」など実際に歌う機会が多く、その都度継続的な練習と挑戦が求められてきた。
もっと歌が上手くなりたい、歌を舞台で表現したい!でもミュージカルを自主公演でやるには予算がなさすぎる。歌は「心」。自分が人が作った歌をどのように表現するか、考えに考え抜いて考えた本企画。歌と演技を切り分け、映像と、カラオケを使って自分だけの表現を造り上げお客様を楽しませるという挑戦をする。
現在、赤澤が歌いたい楽曲、10曲分のMVを絶賛制作中。赤澤遼太郎の特技である映像編集を活かし、10曲全てがバラバラの内容ではなく、一曲一曲が絶妙に繋がったドラマとして見ることができるミュージックビデオを舞台上で公開予定。

気になる曲目は、いきものがかり「SAKURA」、阿部真央「Believe in yourself」、スキマスイッチ「全力少年」、Creepy Nuts「かつて天才だった俺たちへ」、ロードオブメジャーの「心絵」、RADWIMPS「ふたりごと」、B’z「ultra soul」、JUDY AND MARY「そばかす」、そして当日お楽しみのシークレット2曲合わせて計10曲(公演はAプロ、Bプロに分かれ、五曲ずつを歌う)。MVに関してのトークや抽選会の実施などお客様をフルに楽しませるように組み立てる。

今回監督・主演・脚本を務める赤澤遼太郎に、本作にかける思いを聞いた。

──ミュージカル「コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士」「チェーザレ 破壊の創造者」が終幕してしばらく経ちますがいかがでしたか?

色々なことがありましたがとても成長できました。なにより大好きなコードギアスの世界の中で大好きなスザクを演じれたことが本当に嬉しかったです。ありきたりですがすごく楽しかったです。純粋に出番もめちゃくちゃ多かったですし。

──W主演で仲の良い小南さんとの共演でしたがいかがでしたか?

小南さんとは文劇(文豪とアルケミスト 捻クレ者ノ独唱)以来の共演でしたが、本当にずっと一緒にいたという感じです。心を通わせていたという意味でも物理的にも本当に一緒にいました(笑)。楽屋が一緒で常に話していました。終演したあとも一緒にご飯食べたり、一緒にサウナに行ったり、ちょっとだったけど京都観光したり。まあ本当にカップルでした(笑)。ずっと一緒にいても嫌にならない、時間が空いて会わなくても絆が途切れないという関係は、思いが別でも繋がっているスザクとルルーシュの関係に重ねられたかもしれません。

──ミュージカルという意味での苦労はありましたか?

もちろん苦戦しました。僕は歌が上手くないので。ただ音楽担当の先生がモリミュからのお付き合いで、僕のボイスレッスンの先生でもあったんです。だからということでもないのですが本当に千秋楽まで細かく付き添ってくださって、おかげさまでやっと歌を歌う俳優としてもスタート地点に立てたかもと思っています。昔の僕を知る人はみんな歌が上手くなったと言ってもらえたので感謝しかないです。

──現在開演中のA3秋単の雰囲気はいかがですか

めちゃくちゃ良いです!大阪公演中に秋組メンバーでユニバに行ってきました!藤田怜さんの発案だったんですけど本当に楽しかったです!今回も公演はダンスが本当に大変で、エーステの良いところはシリーズを重ねるごとに役者とキャラクターの成長が重なってくというか、楽曲や振り付けの難易度がどんどん上がっていって。「お前ら1年間頑張ってきたんだよな」って毎年新たな挑戦状がくる感じで身体をギリギリまで動かす感じなんですが。でもみんなでユニバに行ったら全てが回復した感じです!やっぱりエンタメを浴びるというのは心も体も回復するんですね!ましてや素晴らしい仲間たちとこうやって楽しめることができたのは僕の一生の宝物になる気がします。
今回は劇中劇で太一が主演をつとめる『燃えよ饅頭拳!』もあるし見せ場がたくさんあるけどこのリフレッシュのおかげで日々どんどん、いつも以上にトライができている感じがしてます。

──太一念願の初主演ですね、今年は主演続きでしたがその経験は活きていますか?

めちゃくちゃ活かせてると思います。主演のプレッシャーに追われる太一の気持ちは同じ役者として共感できるものが多いです。子役の頃から皇天馬くんやGOD座の高遠丞さんなどの背中を間近で見ている太一には理想があって、自分がそれを務められるのかみたいな。本当にやっていいのか、ある種トラウマ的なレベルで自分へのハードルが高くて。自分は子役からはやっていませんが同じくらいの芸歴に近づいてきて、太一の描く理想と現実のギャップと、僕がコードギアスやマシュステでこうあるべきだと思ってやってきたけど、追いつけないものとかそういったギャップの感じ方がより捉えられやすくなった気がします。

──赤澤さんが初めて主演を務めた時の心境と今の心境は違いますか?

僕が初めて主演を務めたのはエーステ演出でもある松崎史也さんの「龍よ、狼と踊れ〜Dragon,Dance with Wolves〜」という作品です。松崎さんがきっと一番その違いは感じてるんじゃないでしょうか(笑)。頭の中にある理想に全く追いついていないというかその理想すら具体的に描けていないひどい状態だったと思います。余裕も実力もなくて、ただ必死に周りに喰らい付いていくのが精一杯でした。あの時にしか出せないものはあったかもですが今こうしてこのタイミングで太一の主演を演じれることが本当に良かったと思います。精神的には以前よりずっと余裕はあります。毎日筋肉痛ですが(笑)。

──『A3』の秋単が終わったらすぐに「HIGH CARD the STAGE –CRACK A HAND」ですね

そうなんです、ありがたいことに今年は主演をたくさんやらせてもらってしかもそのどれもが違ったキャラクターで何よりも出番が多い!役者としてこんなに幸せなことはありません!フィンは本当に今までやったどのキャラクターでもなくそれでいて今までの経験が存分に活かせそうな役でしかもかっこいい!原作もワクワクする世界観でたくさんの人に見てもらいたい舞台です!願わくばエーステのように長くシリーズが続けられるような作品にしたいと思ってます!

──その忙しい中で27歳記念公演『KARAOKE &MV SHOW』を企画しているというわけですね

そうなんです。今回もこうして記事にしていただくために取材も含めてプロデュースしているわけなんですが、やっぱりプロデューサーとしては本当にチケットの売れ行きが心配で。だから取材してもらわなきゃって!主演舞台もその部分に関していつも不安があるのですが2.5次元の舞台はやっぱり原作の力、ファンの方の想いが強いので。自分がこうして1から作るものには原作の力を借りられない状況があって。前回はその不安とやる演目が映像を使った一人芝居という特殊なものでキャパも限られてお客さまにはチケットが取れない!というありがたくも厳しい意見をいただきました。今回はチケットの枚数で言えば一気に前回の5倍以上でまた大きく出たなと自分でも思いますが、結局劇場が埋まるかどうか前回と同様の不安に苛まれています。

──前回の26歳記念公演は舞台『赤澤と狐太郎の日常〜明日は大事なオーディション編〜』
赤澤さんが作ったキャラクターを赤澤さん自身が演じる一人芝居でしたよね。今回の舞台はどのような形を考えているんですか?

今回は舞台というよりステージという感じでしょうか。意味は同じですがなんとなく(笑)。新しいことをやりたい、自分の足りないことに挑戦したいというコンセプトで始めた自主公演で今回のテーマは「歌」なんです。一昨年、昨年と歌う機会が本当に増えてきてその都度壁にぶつかってます。乗り越えるためには場数だと思い、今回当初はミュージカルを自主公演でやりたい!と思ったんです。でも一人でミュージカルをやるにはあまりにも予算や準備期間が限られるし。歌や曲を作ることもできません。ならば既存の歌を丁寧に掘り下げて一曲一曲を新たな作品にして表現したいなと。そこで考えたのが今回の企画です。一見バラバラな曲に見えますが自分の中のドラマを作り僕が感じてる思いをステージで歌い上げようと。それで歌いながら僕の作ったMVを見てもらう感じになりました!

──今回もとても準備が大変とのことですが特にどういうことが大変ですか?

まずMV作りがとても大変です。構想まではすんなり行きましたが、編集と撮影を他の仕事の合間でやってMV単体でも楽しめるレベルにするというのが思ったより大変で、やること膨大で今もマネージャーさんたちもフルで手伝ってもらいながらまだまだ編集作業を続けています。制作期間はトータル半年間くらいになりそうで本番ギリギリまでかかりそうです、、

──監督、脚本、出演もしているとか

あとアニメーションもやってみたくて、未知なところに挑戦しすぎて本当に全部作れるのか?歌の練習できるのか?とか毎度のことながらですが、まず本業が疎かにならないように、そして本末転倒にならないよう気を張りながらやってます。編集作業なんてこだわれば無限なので。やってて思いますけどやっぱり自分は演者でいたいと再確認できたのは収穫かもです(笑)。楽しいんですけど、やらなきゃいけないタスクが多すぎて(笑)やっぱりお芝居だけに集中したいなぁと。

──アニメーションもやるんですね?

アニメーションというか僕の得意な絵の延長というか、それを活かしてなんかできないかというのは企画段階で話していました。僕の絵への食いつきがスタッフさんたちすごくて(笑)。声優の仕事も興味あるのでいつかこの経験も活かしたいと思ってましたがはっきり言って今はそれどころじゃなくて。「2.5次元ナビ!」という平野良さんの番組で広報用映像を出したのですが、その映像の中で「猫と猫が出会えた奇跡」という作品のアニメ化が決定!それをこの記念公演で先行上映!っていう動画出しちゃったんです。もう後には戻れなくてこれが今一番不安です。とりあえず絵をひたすら描いています、、やばいです。

──いつも苦労することを選んでいるのはどうしてですか?

毎年こうやってアウトプットすることができるのはありがたい機会です。映像作品もまだまだ経験浅いし、撮り手の気持ちや編集する人の気持ちがわかることは本当にいい体験だと思いました。 昨年も言いましたが1年に1回、絶対に自分の好きなことや挑戦したい役を演じられるということはテンションが上がります。あとファンクラブ内のキャラクター(スパル太郎)の過去もちゃんと掘り下げることができたので、個人的な満足感もあります。でも色々ファンの人が喜んでくれるかもしれないっていうゴールの想像があるから頑張れてますけどそれがなかったらこの作業はきついだけです。だからどうか楽しんでくれますように、自己満足にならないようにって思ってます。

──今回の出演者としては赤澤遼太郎さんの他に「スパル太郎」「画伯太郎」さんとありますがどういったキャラクターなのでしょうか?

スパル太郎に関してはファンの人のお悩み相談をほぼ全肯定で受け止め熱いアドバイスしてくれるファンクラブ内のキャラクターです。僕も元気もらうことあります。なんかこの人はなんでこんなに懐深いんだろう、どういう思考回路なんだろうって突き詰めて思った時に色々な過去があるんだろうなって。それが今回結構明かされるのではと思ってます。
画伯太郎に関しては今回ファンの人も知らない新たなキャラクターではあるのですが、僕が普段「画伯」とか言われることあって大体は、驚きと笑いが”画伯”の後についているんですけど、すごい褒めてもらうこともあって。ただたまに恐怖を感じる人もいるみたいで(笑)そういうの全部ひっくるめて新たな存在として皆さんに見てもらう機会を作りました!Aプロ、Bプロで登場人物が変わりますし、ファンの方が喜ぶようなシークレット曲もそれぞれ用意してます。だから両方見てもらえると嬉しいです!あとは当日見てのお楽しみですね!

──赤澤さんが先ほどお客さんが喜ぶというゴールを見ているとおっしゃいましたが、赤澤さんが記念公演を続けた先のゴールはどんなところと見ていますか?

色々やりたいことをやっていくという中でも自主公演を続けていく中でやっぱり責任という気持ちが大きくなってます。それは色々な仕事で座長や重要な役を務める時も感じますし、色々な意味で若手ではなくなっていく瞬間を多く感じています。足りないことばかりなのに背負うものが増える感覚をなんとか少しでも楽しめるようになりたい。30歳くらいになったらもっとキラキラしたそれこそ10代、20代前半の役者さんたちには敵わなくなると思ってます。たくさん実力つけてどんな負荷でも耐えられる骨太で経験豊かな役者にならないとお仕事もなくなってしまうと思ってます。年齢に合った深みと実力のある役者になるためにさせてもらえる挑戦や役は今のうちにたくさんしていくというのが重要というか。続けた先のゴールは40代、50代、そしてお爺ちゃんになっても良い役でたくさんお芝居ができるというところですかね。

──前回はコメディが課題として一人芝居でコメディをやりその後マシュステがありました。今回のKARAOKE &MV SHOWはどんな仕事に繋がりそうですか?もしくは具体的なお仕事が来ていたりするんですか?

いつも何かの芝居のために目標に向かってやっていた面もあったりしましたが今回の公演は何に繋がるかとか全くありません。でもカラオケをただのカラオケ以上にエンタメにすることで少なくとも新しい何かは見えるかもです。ドラマやMVの監督をしたいとかも一切狙ってません(笑)。でもアニメーションの声優はやりたいな!アニメーション作っても今回の音は歌なので一人でアフレコして作品にしてアニメのキャスティングの人に売り込んで下さいってマネージャさんに頼もうかなとおもいます(笑)。

──楽しみにしているファンの方に一言いただけますか?

はい、いつも応援ありがとうございます!皆様の笑顔がたくさん見れるように今回も色々一生懸命作ってます!当日はライブと映画を見るみたいな気持ちできてもらえればいいのかな?なんか括りのない新しいことをするので、毎度受け入れてもらうのが不安ですが、精一杯楽しんでもらえるよう心を込めて歌い、撮影、作画、編集していきます!劇場にて楽しい時間を共有できますように!ご来場お待ちしております!

出演は赤澤遼太郎・スパル太郎・画伯太郎!

今回の公演で共演するのは「スパル太郎」と「画伯太郎」。「スパル太郎」はファンクラブでお悩み相談に全力で応えるキャラクター。どのような人物か未だ謎に包まれているが、ファンクラブ内では「全肯定のスパル太郎に救われた」などの声がある。今回の役どころはいかに。
「画伯太郎」は今回初登場。以前より赤澤遼太郎自身はオリジナルな絵を描いてファンの人や関係者に動揺を与えていたが、赤澤とどのように関係あるキャラクターなのか。
9月にオンエアされた2.5次元ナビ内での第一報では、赤澤遼太郎が描いた猫の絵のビジュアルが登場。この猫の絵の告知のニュース内ではアニメーションとして公開とあったが、実際どのように本公演に関わってくるのか。
2名の個性的なキャラクターのビジュアル、そして猫のアニーメーション(絶賛制作中で果たして作り上げられるかがまず不安)にも期待が集まる。