劇団プレステージ第14回本公演「終わり to はじまり」今井隆文・株元英彰・長尾卓也 インタビュー

劇団プレステージ第14回本公演「終わり to はじまり」が東京・CBGK シブゲキ!!にて開幕!
プレステージを知り尽くした今井隆文脚本・演出の予想を裏切るダイナミックな展開に注目!

12月12日より東京・CBGK シブゲキ!!にて劇団プレステージ第14回本公演「終わり toはじまり」が幕を開けた。今作は劇団プレステージの顔であり、リーダーの今井隆文が脚本・演出を手掛けるとあって、メンバーが揃う本公演はチケットも早々に完売してしまうが、さらに追加公演が出るほどの注目作となっている。

 

今井「今作では“お客さんの予想を裏切る展開“を狙って脚本を書いていきました。日常生活の中で自分自身にビックリするような事件が起こった時、大事件にも関わらずその目の前でまた別にどうしようもなく大きな事件が起こったとしたら、人はどういう動きをするんだろう?という疑問をずっと持っていたんです。「そういう事態に陥った時、人はどうなるのか」を軸に長い間構想は練っていたんですが、設定が壮大過ぎて形にできるイメージができなかったんです。でもある時、公園を散歩していたら急に閃いて「あ!できる!」みたいな(笑)。後半に向けて予想もできないような怒涛の展開になっているので楽しみにして欲しいです」
長尾「今井さんに演出してもらうのは僕としてはスゴく楽しいです。自分の思ったことを素直にぶつけられるし、こちらの意見は取り入れてくれるし。冒頭は最初ファミレスでしゃべっているシーンから始まる予定でしたが、稽古中にボウリング場の方がイイかもという話になって設定が変わったんです。今井さんはその日、稽古が終わってからの数時間で脚本を直したり、僕らは本当にボウリング場へ行って、ゲームをしている風でみんなそれぞれ自分のセリフを言う、みたいな稽古もしてみたり。今回キャストはほとんど最初から最後まで出ずっぱりで、さらに後半の怒涛の展開に向けてかなり体力を使うので、けっこうハードなんですが、その分みなさんに楽しんでもらえる作品になっていると思います」
株元「僕は当初スケジュールの都合で出演できない可能性があったんですが、今井さんが「自分とダブルキャストでいいから出演しようよ。」って言ってくれて、まさかのダブルキャスト出演になりました(笑)」
今井「ちょっとだけ出演してもらうって何かヤダなと思って(笑)。どうせ出るならちゃんと株元らしい芝居をやってもらいたいので、カッコいいのはわかっているからそうじゃない一面を出したかったんですよね。カッコいいけどちょっと失敗しちゃう、みたいな(笑)」

株元「同じキャラクターを僕と今井さんが演じるので、僕は今井さんの中身に寄せているつもりなんですが(笑)、どんな風に違いが出るか両方観て欲しいですね。今作はセットも大がかりに作り込んでいて、最初のシーンと最後の場面では全然違った見え方になると思います。そのあたりも注目して欲しいです」
長尾「壮大な設定のなか、僕らの年代である30代の人生観的なところもテーマにあるので、ひとりひとりがどういうキャラクターになっているのか注目して欲しいです」

今井「メインキャストの5人はもちろん、メンバー全員からあらためて生い立ちからこれからやりたいこと、考えていることをじっくりヒアリングして、その役のバックボーンの参考にしました。なので、役に対して当て書きに近いというか、「こんなメンバーを見たい」という僕の願望でキャラクターを作っていってますね(笑)。けっこうしっかりキャラクターの背景を作ったので、台詞をしゃべってなくても注目できるキャラがたくさんいます。設定もそうですが、なかなか今までにない劇団プレステージの作品になっていると思いますので、ぜひ楽しみに劇場にお越しください」

公演は東京・CBGKシブゲキ!!にて、12月23日(日)まで。

 

【稽古場写真】
インタビュー・文/ローチケ演劇部員

 

【あらすじ】
クリスマスイブ。
街は、幸せな雰囲気に包まれていた。
そんな中、永橋、土門、美羽、真壁、小原の5人は無理矢理バイトのシフトに入らされ、辟易としていた。
バイトに行くまでの時間、彼らはクリスマスイブを満喫しようと遊びに出掛けた。
遊んでいる最中に、永橋は言った。
「これ夢でみた」
永橋の見た夢が、目の前で現実になって行く。
その現実を目の当たりにした5人は言う。
「ウソだろ?」
永橋の見た夢の先にあるものは、『終わりtoはじまり』だった。

 

【プロフィール】

今井 隆文 株元 英彰 長尾 卓也