「リア王」「マクベス」「オセロー」「ハムレット」「リチャード三世」そして「ロミオとジュリエット」など、発表から約400年以上を経て今も世界中で上演され続け、現代演劇にも絶大な影響を与えているウィリアム・シェイクスピア。その全ての作品を横糸とし、江戸末期の人気講談「天保水滸伝」を縦糸として、見事なまでに織り込んだ井上ひさしの傑作戯曲が、いよいよ本日、日生劇場にて開幕。
開幕に先駆け行われた公開ゲネプロの写真をお届けする
ゲネプロ写真
あらすじ
江戸の末期、天保年間。下総国清滝村の旅籠を取り仕切る鰤の十兵衛は、老境に入った自分の跡継ぎを決めるにあたり、三人の娘に対して父への孝養を一人ずつ問う。腹黒い長女・お文と次女・お里は美辞麗句を並べ立てて父親に取り入ろうとするが、父を真心から愛する三女・お光だけは、おべっかの言葉が出てこない。十兵衛の怒りにふれたお光は家を追い出されてしまう。
月日は流れ、天保十二年。跡を継いだお文とお里が欲のままに骨肉の争いを繰り広げている中、醜い顔と身体、歪んだ心を持つ佐渡の三世次が現れる。謎の老婆のお告げに焚き付けられた三世次は、言葉巧みに人を操り、清滝村を手に入れる野望を抱くようになる。そこにお文の息子 ・きじるしの王次が父の死を知り、無念を晴らすために村に帰ってくる―。
主役はみなさまの想像力。この争いの行く末はいかに・・・
本作は12/9(月)~12/29(日)に東京・日生劇場で開幕後、大阪・梅田芸術劇場メインホール、福岡・博多座、富山・オーバード・ホール 大ホール、愛知・愛知県芸術劇場大ホールと全国ツアーを行う。なお、ローチケでは12/22(日)12:30公演では半館貸切公演を実施する。伝説作品の再演がいよいよ開幕!ぜひ注目してもらいたい。