本日9/15(金)シリーズ第3弾
劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season風 ついに開幕!
開幕に先駆けて行われたプレスコールの模様をお届けします!
【キャストコメント】
◆久しぶりの劇団☆新感線公演ですが、参加されていかがですか?
松山「今回は新作ではなく、しかも同じ劇場で先輩方が演じているのを観ているので、緊張はそれほどせずにじっくり稽古に集中出来ています。」
◆初参加となる劇団☆新感線の稽古を経て、いかがでしょうか?
向井「いのうえさんの、尽きないアイディアに驚きと楽しみを感じました。」
田中「稽古は、本当に全てが新鮮でした。劇団☆新感線というハイスペックな人々が集まる学校に転校してきた気分で…。でも本当に皆さま優しくて、感謝でいっぱいです。このチームでこれからどんどんエネルギー上げてお客様と共に最高の舞台を作りあげていきたい。」
生瀬「いのうえシェイクスピア「蛇切り丸」に参加していたので、順調にできました。」
◆初となる一人二役。実際に演じてみていかがでしょうか?
松山「2幕がしんどいです。」
◆体力作りを気にされていましたが、間もなく初日を迎えますがいかがでしょうか?
向井「身体のケアは気にしてやっていましたが、日々疲労が溜まっています。長丁場なので、より一層気をつけていきたいと思います。」
田中「身体は今の所元気です(笑) あとは、ステージでライト浴びたりお客様の力で充電、発電するタイプなのでまだまだエネルギーは上がると思います。」
生瀬「緊張はありますが、楽しみの方が大きいですね。」
◆舞台稽古で360°を経験してみて、いかがでしょうか?
松山「演じるより観る方が楽しいです。確実に。」
向井「演じている中では分からない所もありますが、観客の皆様にはとても楽しんで頂けると思います。」
田中「優秀なスタッフの皆さまのお陰で、ステージの上に上がれてる感じ。自分で把握はまだまだですね。」
生瀬「導線が不安です。」
◆見どころと公演を楽しみにしている皆様へのメッセージをお願いします。
松山「今回の二役は信長の二面性を、捨之介と天魔王で演じているように感じています。『蒼の乱』を観て頂いている方にはハッとする場面もあります。よろしくお願いします。」
向井「今まで見たことのない演出、効果、アクション。とにかく見所満載です。360°全てお楽しみ下さい。」
田中「先ずは素晴らしいカンパニーに出会えた事に感謝致します。最高の座組みだと思っているので、自信を持って皆さまにお届け致します。私としては、極楽太夫の生き様を見せていきたい。どうぞ、ごゆるりとお楽しみ下さいませ。」
生瀬「前の2作とは違った狸穴二郎衛門に仕上げました。ご期待下さい。」
【あらすじ】
天正十八年(1590)の関東荒野。昼下がりのとある街道筋で一休みをしていた牢人<狸穴ニ郎衛門(生瀬勝久)>の前に、山の民のような男装をした若い女が現れる。その名を<沙霧(岸井ゆきの)>。そこに<兵庫(山内圭哉)>と彼が率いる野武士の一団・関八州荒武者隊の面々が加わり一悶着あったところに、関東髑髏党の鉄機兵たちが襲いかかってきた。彼ら髑髏党の根城である“髑髏城”の絵図面を持っている沙霧のことを追ってきたのだ。二郎衛門ともども斬り合いとなるが、あっけなく蹴散らされてしまう荒武者隊。しかし、フラリと現れた着流しの優男があっという間に鉄機兵を叩きのめし、沙霧を助け出す。男は自らを<捨之介(松山ケンイチ)>と名乗った。怪我をしている沙霧の手当てをするため、一行は兵庫の案内で関東一の色街で、救い里とも呼ばれている“無界の里”へと向かうこととなる。
色里“無界”は宿場も兼ねているため、人の出入りがとても賑やかだった。特にこの日は、「会って極楽、遊んで地獄」の関東一のいい女と評判の高い<極楽太夫(田中麗奈)>の顔見世が行われていた。兵庫は太夫のために稼いだ銭袋を差し出すが、まったく相手にはしてもらえない。しかし髑髏党に追われていた沙霧をしばらくかくまってほしいと頼むと、太夫は「困ってる女を見捨てたらバチが当たる」と微笑み、快く引き受けてくれた。
その夜、店の裏手の広場に、死んだ一族の魂を弔う儀式をする沙霧の姿があった。背後で見守っていた捨之介は、彼女が、城を築くことにかけては右に出るものなしの集団“熊木衆”であることを見抜く。するとそこに、遊女に化けて忍んでいた髑髏党の女が現れ、無界の里の主<無界屋蘭兵衛(向井理)>に斬り殺される。思わぬところで顔を合わせることになった捨之介と蘭兵衛は、互いの姿を見て驚く。そこへ再び髑髏党が現れ、南蛮製の異形の鎧に身を包み、髑髏の仮面をかぶった党首の<天魔王(松山ケンイチ・二役)>も姿を見せる。捨之介と蘭兵衛に会いに来たという天魔王。この三人には、実は織田信長のもとで一時、同じ時間を過ごしていたという“過去”があったのだ。「天の意志を継ぐ」という天魔王に挑発され、手にした剣で打ちかかる捨之介。そして隠し持っていた短筒を撃つ蘭兵衛。だが、斬撃も弾丸も天魔王の無敵の鎧には敵わない。しかし、そこに二郎衛門が割って入ったことで天魔王たちは姿を消し、一同は命拾いをする。
髑髏党との一戦を覚悟した捨之介は、無界の里を守る最後の一手は豊臣秀吉軍よりも先に天魔王を倒すことだと蘭兵衛らに話し、昔馴染みの刀鍛冶<贋鉄斎(橋本じゅん)>の鍛冶場を訪れる。無敵の鎧を打ち砕く、必殺の“斬鎧剣(ざんがいけん)”を打ってほしいと、彼に頼みに来たのだ。
だが、ちょうどその頃、蘭兵衛は誰にも知らせずたったひとりで髑髏城へと向かっていた。その後ろ姿に不穏な空気を感じ取ったのか、沙霧も後を追って城内へ忍び込む……。
本能寺で織田信長が命を落としてから8年の時を経て、遠く関東平野に因業因縁、奇(くす)しき縁(えにし)が集まった。捨之介、蘭兵衛、天魔王、三人を待つ宿命とは?そして彼らに出会ってしまった人々の運命や、如何に!?