―見えた!見えた!
はっきり見えた!
変化が激しく 不確実
複雑で曖昧な ぼくらの未来!
物語とコメディの可能性を探ってきた劇団スポーツの新作公演は、
自分の将来がくっきり見えてしまった男の人生を描く《未来予知コメディ》
まもなく1月31日(金)に下北沢 駅前劇場にて開幕する、劇団スポーツ#12『逆VUCAより愛をこめて』より、劇団員コメントが到着!
内田倭史(劇団スポーツ主宰/作・演出)
『逆VUCAより愛をこめて』は自分の将来が見えてしまった男の人生を描く《未来予知コメディ》です。「人生を描く」なんて大上段に構えてはいますが、青二才の僕らが描ける人生なんて、解像度が低くてガビガビなものかもしれません。
でもそんな、ぼんやりと待ち構えている将来への不安とどうやって付き合っていこうか、なんてことを考えるためにつくりました。観てくれた人の不安がいっときでも晴れるような気晴らしになりますように。いつだって僕らは気分に負けるから、今度こそはありったけの愛をこめて。下北沢でお待ちしています。
田島実紘(劇団スポーツ主宰/作・演出)
僕が今倒れそうなほど眠いのは昨日寝る直前にお弁当を食べてしまったせいで、遅くにお弁当を食べたのはスーパーで安くなっていたせいで、安くなっていたお弁当を買ったのは競馬で金を擦ったせいで、競馬で金を擦ったのは競馬を教えてくれた先輩のせいです。つまり先輩が悪い。何も僕のせいじゃないです。今あなたが抱えている苦しみもあなたのせいじゃない。大きな運命の流れが不安の極大化という形で眼前に立ち現れた時、どこまで抗えますか…?
愛をこめて、お待ちしています。
竹内蓮(出演)
『今回のタイトルはえー、逆VUCAより愛をこめてに決めました』
みたいなことを内田が言ったとき、意味はあんま分かんないけどいいタイトルだなと思いました。語呂というか字面というか内田のタイトルセンスが僕はとても好きです。先週本も上がり、日々精度が上がっていく客演さんの好演に爆笑し、物語は出来上がってきています。でも何かが足りない…あと一歩な気がする…
そんなことを思っていた帰り道、僕は田島に聞きます。『こっからどうすればいいんですかね』田島からの答えは『いや、逆VUCAに愛をこめるしかねえだろ!』でした。たしかにと思ってしまった。なんなら田島は当たり前のこと言わせんなと若干キレ気味でした。
先の見えない未来を想像して疲れ果てちゃう前に、今はただ目の前にいてくれる人たちへ力の限り愛をこめまくろうと思います。劇団スポーツがお送りする愛のお話です。ぜひ駅前劇場に足をお運びください。