
2025年3月4日(火)から東京・イタリア文化会館ホールにて、リーディング・オペラ«op.2»『蝶々夫人』が開幕した。
本作はプッチーニ没後100年を記念し、今までオペラを観たことがない方々にもオペラを身近に感じる朗読形式でわかりやすくお届けしており好評を得ている。物語は、長崎を舞台に没落藩士令嬢の蝶々さんと、アメリカ海軍士官ピンカートンとの悲恋を描く。
主演・蝶々夫人役には、柏木ひなた。蝶々さんと結婚するピンカートン役は上原理生が務める。長崎に住むアメリカ人達を世話する領事シャープレス役は、宮原浩暢が、そして蝶々夫人を支える女中のスズキ役は、歌舞伎俳優の市川笑三郎が担う。演出は、中世から現代音楽に至るまで、声楽家としても国内外のオペラ・コンサートや『題名のない音楽会』等のTV出演など幅広く活躍し多数の受賞歴を持つ、彌勒忠史。
音楽は原作の楽曲に加え、公演のためにMAKI code “M”がアレンジ。多国文化が交わる明治時代の長崎の音を、箏(日本)、二胡(中国)、アコーディオン(西洋)の生演奏で表現。代表曲【ある晴れた日に】等の名曲を現代風に歌唱、老若男女問わずお楽しみいただける。3月15日~16日は横須賀公演、3月21日~23日は大阪公演が控えている。(1幕:47分/休憩:15分/2幕:58分)
出演者よりメッセージ
蝶々夫人:柏木ひなた
無事に初日を迎えることができ安心しております。
「蝶々夫人」という作品が大きすぎて迷いに迷いましたが、蝶々さんを演じることができとても光栄です。
座長になってるみたいですが、、、何にもできていない状態なので、ただとにかく必死にくらいついております。笑
今回はリーディングということで、初めてこの作品に触れられる皆さまにも噛み砕いてわかりやすく物語をお届けできるかなと。普段ステージで交わることのない豪華な皆さまとの掛け合い、そして音楽や歌もここでしか味わえないものだと思いますのでぜひ楽しんでご観劇いただきたいです。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
ピンカートン:上原理生
蝶々夫人と結婚するピンカートン役を演じます。この作品のタイトルを耳にしたことがある人は、たくさんいらっしゃるでしょうけれども、本日生まれるこのリーディング・オペラ『蝶々夫人』は、出演者4人で物語を紡ぎ、音楽はお箏と二胡、アコーディオンという国際色豊かな編成でお届けします。異国情緒あふれる当時の長崎の空気を感じていただけたらと思っております。蝶々さんの健気で一途に愛する姿をより感じていただくために、私は不祥な男に徹しようと思います。お楽しみください。
シャープレス:宮原浩暢(LE VELVETS)
初日を迎えることができました。有名なオペラとして憧れの作品で、今回参加することができて嬉しく思っております。アメリカ領事のシャープレスは、蝶々夫人のことを気づかいつつ、同じ国のピンカートンのことも諭しながらサポートする、そんな役柄でございます。音楽がとにかく素晴らしいので、まず耳で、そしてそれぞれからにじみ出てくる表情も楽しんでいただきたいです。心に残る作品を届けるべく準備して参りました。精一杯頑張ります。
スズキ:市川笑三郎
このお話をいただいた時から本日まで本当に楽しみにしておりました。ミュージカルの世界で活躍されている方のお歌を身近に聞き、こんな贅沢なことはないと思いながら稽古いたしました。今回私が勤めさていただくスズキ役は、私が生業としております女形をキャスティングいただいたことが、ひとつの見どころなのかなと思っております。女形だからこそできるものや女形の面白さ、衣裳やカツラは着けておりませんが、皆さんに想像していただいたり楽しんでいただけるように努めさせていただこうと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
舞台写真








あらすじ
明治時代後半。長崎の丘の上にある家で、女中のスズキ(笑三郎)がアメリカ海軍士官ピンカートン(上原)と、領事シャープレス(宮原)を待っている。ピンカートンは日本にいる間だけ「契約結婚」をするというのだ。妻となる蝶々(柏木)さんは、没落士族の娘で15歳の芸者。シャープレスは、真実を知らない彼女を傷つけぬよう彼をたしなめる。忠告を受け入れないピンカートンは、蝶々さんとの愛の生活を始めたのだった。3年後、日本を去った夫ピンカートンを、息子と待ち続ける蝶々夫人。夫は帰ってくると自分に言い聞かせるように「ある晴れた日に」を力強く歌う。ついにピンカートンを乗せた白い船が入港する…
カメラマン:間野真由美
(C) 2025.リーディング・オペラ《op.2》蝶々夫人