『ピカソとアインシュタイン~星降る夜の奇跡~』川平慈英&岡本健一 インタビュー

あの天才同士が出会っていたら?を描く爆笑コメディ

 

ピカソとアインシュタイン、同時代に生きた世紀の大天才同士がもしも出会っていたら? そんな奇想天外なアイデアを脚本にしたのは人気俳優でコメディアンでもあるスティーヴ・マーティンだった。その脚本をもとに’93年の世界初演を演出したランダル・アーニーにより岡本健一、川平慈英の顔合わせで日本版が上演されたのが’97年と’00年のこと。今回は19年ぶりの上演となる。

川平「共演はあれ以来で、コンビ復活!って感じですよ(笑)。大大大好きな作品で僕にとっての大師匠、スティーヴ・マーティンの脚本ですし、演出のランディことランダルとも僕は相性ぴったりでした」

岡本「ランダルさんの演出は僕も楽しかったけど、これ大丈夫なのかな?って思う時もあって。それでもとにかく必死にやっているとお客さんは笑ってましたね」

川平「まさにランディマジック(笑)。本当に良くできていて、脳がくすぐられるような、潔い90分ですよね」

二人が演じるのは、世界中の誰もが知るピカソとアインシュタイン。

岡本「実は演じる前にニューヨーク近代美術館にある『アヴィニョンの娘たち』を見る機会があったんです」

川平「プレッシャーぐっときた?」

岡本「というより、なぜこの表現なんだろうとかいろいろ考えながら、ずっと対話していたような感覚でした」

川平「アインシュタインも、物理学者で世紀の大天才という誰もが知るイメージはあるけど、そのことはまったく考えなくていいと言われていたんです。ただ悪戦苦闘しながら一生懸命生きている、ひとりの人間を演じれば、おのずとそうなれるからと」

岡本「でも、本当にアインシュタインみたいでしたよ」

川平「いいこと言ってくれる(笑)」

 

さらに今回はこの主人公二人に加えシュメンディマンと未来からの訪問者(実はアメリカを代表する歌手)役を、三浦翔平と村井良大コンビと交互に演じるWキャストというのも話題だ。

川平「シュメンディマンは自分を天才だと思っている発明家。トンチンカンでずれずれの面白い役です」

岡本「訪問者も、なかなか気持ちの良さそうな役(笑)。そして若いキャストがやったら、同じ役でも全然違う雰囲気になりそうだよね。今回も、また絶対面白くなりますよ」

 

インタビュー・文/田中里津子
Photo(川平慈英)/村上宗一郎

 

※構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

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【プロフィール】
川平慈英

■カビラ ジエイ 沖縄県出身。’18年は『ショーガールvol.2~告白しちゃいなよ、you ~』、『日本の歴史』などに出演。

岡本健一
■オカモト ケンイチ 東京都出身。直近の出演作に『岸 リトラル』、『ヘンリー五世』、新感線☆RS『メタルマクベス』disc2など。