前田美波里 × 福田悠太(ふぉ~ゆ~)The Show!「マレーネ・ディートリヒ」~マレーネの人生を歌い踊り語る!~

2025.05.23


2025年9月 有楽町I’M A SHOWほか、全国にて上演決定!

これは二人の俳優、前田美波里と福田悠太(ふぉ~ゆ~)による興奮と輝きと感動に満ちためくるめくショーである。マレーネ・ディートリヒは否応なく歴史の最前線に立たされた。その役割の中で、ディートリヒは常に最高のエンターテイナーだった。本舞台は、ディートリヒの生涯を、代表作の映画シーン、名曲の数々と共に、前田美波里と福田悠太の二人でショーとして上演する。

前田美波里と福田悠太で極上のエンターテインメントを。
前田美波里はミュージカル界のレジェンドとして燦然と輝き続けている。永年のミュージカルの舞台における功績に対して、第49回菊田一夫演劇賞特別賞を受賞したことは記憶に新しい。ミュージカル界のトップを走り続ける姿は、多くの人々に刺激を与え続けている。相手役は福田悠太(ふぉ~ゆ~)。数々の舞台で主演を務め、人気実力ともに充実の時を迎えている。二人は、惜しまれながら昨年で幕を下ろしたミュージカル『Endless SHOCK』で共演し、信頼を深めてきた仲。お互いが共鳴するように、今回のステージが実現。台本・演出は笹部博司。二人をイメージしてオリジナル台本を書きあげた。振付・ステージングには、『Endless SHOCK』1000回の舞台に立った唯一のダンサーであり、現在は様々な舞台の振付で活躍中の赤坂麻里。二人をよく知る彼女の参加に期待が高まる。

挑むは、「マレーネ・ディートリヒ」。激動の時代の中で、ぶれることなくエンターテインメントの力を信じ、多くの人々を勇気づけたマレーネの人生を、前田美波里と福田悠太が歌い、踊り、語る。その姿は、エンターテインメントの道をひた走る二人の姿に重なるはずだ。

劇場は有楽町I’M A SHOWに決定。それは二人の息遣いを間近に感じることができる贅沢で濃密な空間。心揺さぶるステージにどうぞご期待ください。

 

[「マレーネ・ディートリヒ」を知っていますか?]

「リリー・マルレーン」という歌があります。「リリー・マルレーン」は誇り高いドイツの娼婦の名前です。そして「リリー・マルレーン」は、兵舎の外の街灯に寄り添って立つ娼婦への愛を、明日なき命の兵士が歌った歌です。こんなにも切ないラブソングはないでしょう。生涯、マレーネはこの歌を愛し、歌い続けました。

この歌にはたくさんの思いが込められています。祖国ドイツへの思い。家族への思い。共に戦った兵士への思い。たくさんの死んでいった人たちへの鎮魂。戦後、マレーネは悲惨な戦争への怒りを込めて、反戦の歌として、この歌を歌い続けました。

彼女が生まれたのは20世紀初めのドイツ。ドイツは戦争に敗れ、巨大な負債を抱え、瀕死の状態でした。その中でマレーネは、歌手としてダンサーとして頭角を現していきます。一本の映画との出会いが、彼女を世界的なスターへと変貌させます。名監督スタンバークの「嘆きの天使」です。その後、ハリウッドで「モロッコ」「上海特急」とヒット作を連発し、たちまち世界的なスターとなります。そして、型破りな言動で目の離せないスキャンダルの女王となるのです。

その頃、ドイツは一人の男が権力を手にしつつありました。後に世界中を戦火で焼き尽くす男、ヒトラー。ヒトラーは、マレーネをドイツのシンボルに仕立て上げようとしますが、マレーネはいち早くヒトラーの危険を見抜き、それを知らせようとします。そしてマレーネは、祖国ドイツの反逆者となってしまう。
大きな運命をもってこの世に登場する人間がいます。マレーネ・ディートリヒこそ、まさにそうではないでしょうか。マレーネの祖国ドイツは、ヒトラーの率いるナチスに政権を奪われます。マレーネは、ナチスを敵として、兵士として戦場で戦いました。女優にして戦士、そんな女性はいません。

今年は戦後80年という節目の年。国際的な戦争は今なお続いています。マレーネは平和を求め、敵も味方も愛した歌「リリー・マルレーン」を歌い続けました。
「わたしはいつも前線にいたかった。重要だったのは、お決まりの慰問ショーじゃないってこと。お仕着せは嫌い、自分も一兵卒になりたかった。私の歌を聞きたい?いつもの曲を、ステージで一緒に楽しみましょう。ほんのひと時でも今の時間を忘れて。そのために私は来たのよ。みんな大好きよ、愛してるわ、みんな私の息子、私の恋人…」。

マレーネは今も私たちに語りかけています…。