【舞台】『7ORDER ~BOY meets GIRL~』開幕レポート!

2025.05.28

©【舞台】7ORDER 〜BOY meets GIRL〜

7ORDERが原案・企画・プロデュースを務める舞台公演『7ORDER ~BOY meets GIRL~』が、5月23日(金)に開幕した。
7ORDERの6人の原案をもとに、脚本・演出を務める川名幸宏が笑いあり、驚きあり、そして今の7ORDERが伝えたいメッセージが込められた物語を描き出した。2019年の『7ORDER』以来6年ぶりの7ORDERとしての舞台公演であり、阿部顕嵐にとってはグループ卒業前最後の舞台となっている。

ゲネプロレポート

物語は、7ORDERが武道館での公演を終えたところから展開していく。揃って電車に乗り込もうとするが一人だけ改札に阻まれてしまう阿部、電車内で始まるそれぞれの夢の話……と、どこか示唆的な場面のあと、“時空の狭間”に迷い込んだ7ORDERは、不思議な車内アナウンスに導かれるまま「あったかもしれない未来」や「理想の未来」を体験していくことになる。

阿部の卒業が物語の軸になっているため、しんみりした雰囲気や切なさもある。だがそれ以上に、コミカルな中で見えてくるそれぞれの思いや信頼関係が眩しく、温かい気持ちにさせられた。
また、様々な「夢」や「未来」がオムニバス形式で描かれ、場面ごとに芝居の雰囲気やダンススタイルが変化していくのも面白い。
コミカルなシーンではボケとツッコミの軽妙なやりとり、癖の強いキャラクターで笑わせ、ポップでファンシーなシーンはおもいきり可愛く、シリアスな場面はそれぞれが役者としての表現力を発揮する。ダンスにおいても、ヒップホップやフォーメーションダンス、マイムなど幅広いパフォーマンスを見せ、多彩さを楽しませてくれた。

メンバーの個性が伝わるコメディタッチな場面や可愛らしいシーン、アドリブ感の強いやりとり、息のあったダンスにバンドセッションと、楽しめる要素をふんだんに盛り込んだエンターテインメントに仕上がっている本作。
長年にわたってグループを追ってきたファンの方はもちろん、個々の仕事を見て興味を持った方も、7ORDERが歩んできた歴史と、その中で築いてきた関係性、一人ひとりの魅力を存分に味わえるのではないだろうか。

©【舞台】7ORDER 〜BOY meets GIRL〜

ファンの思いに寄り添うような一幕、それぞれの「未来」を応援するようなメッセージもあり、切ないながら爽やかな後味の本作。彼らが作り上げた物語を、ぜひ劇場で見届けてほしい。

取材・文・撮影/吉田沙奈

開幕コメント

安井謙太郎
遂に幕が上がりました。BOY meets GIRL。
僕たちの歩んできた“物語”を、劇場で共に感じてください。
虚像と現実、その狭間へようこそ。

真田佑馬
遂に幕があがりました。
出会いと別れ、それぞれの想いを感じながら、演じていきたいと思っています。
湿っぽいのは嫌いです。楽しんでいきましょ!

諸星翔希
6年ぶりの舞台が始まります!!
僕らのリアルなストーリーにコメディ要素も足しているので、
楽しい時間になること間違いなし。
みんなで走りきろう!

萩谷慧悟
僕らが歩んだ6年の軌跡と共に、6人でのラストステージが開幕します。
稽古期間中に新しく見えてきたものや、向き合えたものが沢山ありました。
ラストステージが舞台で良かった!
今の僕たちが感じていること、皆様に伝えたいことが無事に届きます様に。

阿部顕嵐
6年ぶりの7ORDERでの舞台。
僕達の人生が物語になるのは本当に嬉しいですし感謝です。
今の僕達を感じることができるかつ奇想天外な話なので、
一緒に心動かして観てもらえると嬉しいです。
6人にしかできない作品、是非お楽しみあれ。

長妻怜央
BOY meets GIRLが始まります!
自分たちの思い描くものを、川名さんの力を借りて詰め込みました。
起承転結、全て目の離せない瞬間となっています。
ぜひお楽しみに!!

本作は5月31日(土)まで東京・日本青年館ホールにて上演されるほか、大千穐楽となる5月31日(土)17:00公演は「ABEMA PPV」で生配信も行われる。