贅沢貧乏『わかろうとはおもっているけど』劇団初となる国内ツアーが決定!

2025.09.04

「演劇で学ぶフェミニズムのやさしい入門書」 贅沢貧乏初となる国内ツアー決定!

2019 年に TPAM fringe 作品として初演され、2022 年フェスティバル・ドートンヌ公式プログラムとしてフランス・パリ日本文化会館にて上演した『わかろうとはおもっているけど』。
パリの観客から、「妊娠という問題を通して、日本が抑圧的な社会構造を脱却できないことに疑問を投げかけている」「リアリズムと不条理の境界線で、現代日本に立ちはだかる家父長的規範をあぶり出している」「演劇でまなぶフェミニズムのやさしい入門書」など好評を博した贅沢貧乏のマスターピースを、劇団初の国内ツアーとして東京・久留米・札幌で上演する。
2019 年の初演以来 6 年ぶりの国内上演となり、パリ公演に続き大場みなみ山本雅幸が主人公のカップル役、佐久間麻由が彼女の友人役として参加。劇世界へ誘うメイド役を贅沢貧乏劇団員の大竹このみ青山祥子が演じる。

贅沢貧乏/ZEITAKU BINBOU とは

贅沢貧乏は 2012 年に作家・演出家・俳優の山田由梨が旗揚げした劇団で、山田が全作品の作・演出を務め、俳優の大竹このみ田島ゆみか青山祥子、制作の堀朝美の 5 名が所属している舞台と客席、現実と異世界、正常と狂気の境界線をシームレスに行き来しながら、現代の日本社会が抱える問題を奔放な想像力と多彩な手法でポップに浮かび上がらせる作風を特徴としている。一軒家やアパートを長期的に借りて創作・上演する「家プロジェクト」や、東京芸術劇場で上演し岸田國士戯曲賞にノミネートされた『フィクション・シティー』(2017 年 )、『ミクスチュア』(2019 年 ) など場所性に合わせた作劇を得意とする。『みんなよるがこわい』(2015 年初演)の中国版が 2018 年から中国全土を巡回、『わかろうとはおもっているけど』(2019 年初演)が 2022 年フェスティバル・ドートンヌ公式プログラムとしてパリで上演されるなど国内外で活動の幅を広げている。

ストーリー

テル(大場みなみ)とコウ(山本雅幸)はどこにでもいるような普通のカップル。あるとき、テルが妊娠した、という出来事から空気が変わり始め、彼女の友達(佐久間麻由)やなぜか家にいるメイドたち(大竹このみ・青山祥子)を巻き込んでゆく。
「女性」と「男性」の「わかりあえなさ」を「わかりあおうと」した先にあるものとは──。