ケラリーノ・サンドロヴィッチ×緒川たまきのユニット ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』ビジュアル解禁!公演詳細も決定!!

2025.12.18

ケムリ研究室no.5『サボテンの微笑み』は“ナイーヴな人たちの小さな物語”

劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と俳優の緒川たまきによる演劇ユニット・ケムリ研究室。2020年の旗揚げ以来コンスタントに活動を続けているケムリ研究室の新作公演のタイトルが『サボテンの微笑み』に決定。2026年3~4月の東京・シアタートラムでの上演後、兵庫・豊橋・北九州・新潟へと巡演される。

本作は、毎公演手触りの異なる作品を作り上げてきたケムリ研究室による待望の新作公演。大正、昭和初期の日本を舞台に兄妹が暮らす家を訪れる人々の姿を描く。このたび、モダニズムの時代特有の快活さを纏うビジュアルが公開に!目を引く真っ白な背景に佇む緒川たまきとそっと寄り添うサボテンからは柔らかな作品の世界観が漂ってくる。

上演に向け、ケムリ研究室からコメントが到着した。

コメント

ケムリ研究室はケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきの演劇ユニットです。これまで4回の公演を行いました。ひとつ目は大金持ちの娘が乞食のフリをして生活するコメディ。ふたつ目は安部公房原作の舞台化で、砂の谷に棲む女とそこを訪れた男の不条理劇。みっつ目は完全管理された世界での、記憶を巡るディストピア冒険譚。よっつ目はひとつ目の再演。振り返ってみれば、壮大な夢を追う物語ばかりを紡いでまいりました。さて、いつつ目の今作は、これまでのように波瀾万丈なお話ではなく、つつましい、生活者たちの小さな夢を、そっと掬いとるような物語を紡ぎたいと思っています。人々の心の中で大きくなったり萎んだりする、喜びやら、哀しみやら、名づけ得ぬ複雑な感情やらを、大正、昭和初期の可愛げのある日本語にのせてお届けします。どうぞご期待ください。
(本チラシより)

出演には主宰の緒川たまきの他、今年デビュー20周年を迎え、近作では映画『ドールハウス』や舞台『A Numberー数』など確かな演技力で実力派として活躍を続ける瀬戸康史、こまつ座『父と暮せば』の二人芝居が記憶に新しく、兄の瀬戸康史と初共演の瀬戸さおり、劇団「ふくふくや」の副座長を務め配信ドラマ『地面師たち』『私の夫と結婚して』で話題を集めニトリのCMもお馴染みの清水伸、劇作家・演出家としてコンスタントにプロデュース公演を上演する傍ら、俳優としても数多くの映像作品に出演し独自の存在感を残す赤堀雅秋、俳優として長年に渡り数多くの話題作に出演し近年ではナレーションや声優としての活動も高く評価を受ける萩原聖人、ムーンライダーズやKERAとのユニット「No Lie-Sense」として活動、近年は映像作品にも多数出演し本作が19年ぶりの舞台出演となる鈴木慶一と、彩り豊かな俳優陣が集結した。

ケムリ研究室とは

劇作家、演出家、音楽家のケラリーノ・サンドロヴィッチと俳優・緒川たまきが2020年に立ち上げた演劇ユニット。企画、キャスティング他、多くのパートを二人三脚で担う。これまでに『べイジルタウンの女神』(2020年/世田谷パブリックシアター他)、『砂の女』(2021/シアタートラム他)、『眠くなっちゃった』(2023年/世田谷パブリックシアター他)、『べイジルタウンの女神』(再演・2025年/世田谷パブリックシアター他)を上演。本作は第5回公演にあたる。