©Stray Cityシリーズ「Club キャッテリア」~ドッグマフィアの襲来~製作委員会
Stray Cityシリーズ第3弾となる「Club キャッテリア」~ドッグマフィアの襲来~が2026年1月に上演される。本作は日本テレビのバラエティ番組から生まれた、荒牧慶彦による企画・プロデュースの舞台作品シリーズ。きらびやかな夜の街カブキマチを舞台に繰り広げられる猫×ホストクラブの物語は、華やかな“おもてなし”を存分に楽しめる作品として人気を博している。
本作で主人公を演じる福澤 侑をはじめ、荒牧慶彦、田中涼星、泰江和明、持田悠生が続投。そして、植田圭輔、北川尚弥、田淵累生、岩崎悠雅、塩田一期、寺山武志、赤澤 燈が新キャストとして加わり、総勢12名が出演する。
今回は稽古場レポートと共に、主人公のベンガルを演じる福澤、演出を手掛け、自身もポメ役として出演する植田のミニインタビューをお届けする。
稽古場レポート
稽古場には、本シリーズではお馴染みのキャットタワーをイメージした高さのあるセットが組み上げられていて、この日はセットが組まれての初めての稽古が行われた。動線はスムーズか、想定外の部分はないか。序盤のシーンから順に、お互いの距離感や立ち位置などを、植田の号令のもと確認していく。まずはおなじみの【Clubキャッテリア】や【Club ギャラクシーMAO】といった猫のホストたちがお目見え。
【Clubキャッテリア】のナンバーでは泰江和明(ミケ役)の天真爛漫さが場を明るくする。動線確認の段階から、積極的にパフォーマンスで盛り上げ、全力の姿勢を貫く。その熱は持田悠生(ソマリ役)や岩崎悠雅(アメショ役)にも伝播。稽古一発目のナンバーが盛り上がったことで、自然と稽古場全体のギアが一段階上がったように感じた。
同チームの福澤 侑(ベンガル役)、荒牧慶彦(ラグドール役)はクリエイターとしての視線も欠かさない。植田から「ステージング周りは侑に見てもらうから」と、稽古開始時に託されていたのはREXとして振付も担当する福澤。福澤も荒牧も、自身の役の動きを確認しながらも、その瞳にはどこか俯瞰して眺める冷静な色が浮かぶ。
シーンの合間には、初登場となるキャラクターの方向性について植田と荒牧が話し合う姿や、福澤が立ち位置についてキャストに声をかける姿も。シリーズ第1弾から受け継がれてきた、「俳優陣がスタッフとしても名を連ね、一体となって作品を作り上げる」という姿勢が、稽古場の空気そのものに表れていた。
次に登場したのは【Club ギャラクシーMAO】の面々。田中涼星(シャム役)以外の田淵累生(トンキ役)と塩田一期(カール役)は新キャストとなるが、すでにチームカラーのようなものが生まれつつあった。センターに立つ田中がナンバーで存在感を示すと、田淵と塩田も続く自己紹介で個性的な肉付けをしていく。3人のノリの良い様子に、シーンを見守る他チームのキャストからも「かわいいよ!」「いいね、いいね」と拍手と歓声が上がる。新キャストを自然と包み込む空気感が、このカンパニーの居心地の良さを物語っていた。
最後に登場したのは今作初登場となる【ドッグマフィア】。登場するやいなや、寺山武志(パグ役)持ち前のコミカルな芝居が光り、植田からも「さすが」の一言が飛び出す。何度か同じシーンを繰り返す際も、寺山は積極的にセリフや動きを変え、その都度笑いを生み出していただけに、公演期間中のアドリブにも期待が高まった。
そんな寺山演じるパグの脇に控えるのが北川尚弥(シバヤン)。自由に振る舞うというより、周りの芝居を受けて動くことが多い役柄とあって、待つ時間が生まれる。それを見ていた植田は、「このシーン、ちょっとやりにくいよね」と声をかけ、より役者が気持ちよく演じられる環境を整えていく。北川はすかさず意図を汲み取り、自身の芝居を調整。受けの芝居だからこそ光る、彼の安定感が印象的だった。
舞台を愛する植田の演出家としての細部へのこだわりと仲間への気遣いが、随所で感じられる見学となった。すっと立ち上がって自分で演じてみせたり、スタッフのもとへ行って調整の相談をしたり。「こうしたら、もっと良くなる」という感覚を自然と周囲に共有していく植田の姿から、この作品が華やかさだけでなく、温度のあるものを届けてくれる予感が伝わってきた。
数時間の見学で、【Clubキャッテリア】と【Club ギャラクシーMAO】、そして【ドッグマフィア】による猫vs犬の睨み合いが勃発……という物語の導入の骨組みが立ち上がった。ここに廣野凌大氏による音楽や衣裳、照明などが入り、賀屋壮也氏(かが屋)と末原拓馬氏(おぼんろ)による脚本にどんな息吹が吹き込まれるのか。猫vs犬の抗争ショーの幕開けが待ち遠しい。
上演への期待を胸に、稽古場では福澤と植田へのミニインタビューを実施。本作への意気込みを聞いた。
植田圭輔ミニインタビュー
――稽古の手応えはいかがですか?
植田 歴代のメンバーを中心に、座組の皆がいろいろ提案してくれたり、変更点にも柔軟に対応してくれているので、すごくいい和やかな空気感で稽古ができています。スピード感もあって、絵が見えている状況なので、手応えとしてはいい感じなんじゃないかなと思いながら日々稽古をしています。
――演出する上で工夫していることは?
植田 「キャッテリア」らしさを損ないたくない、僕が担当することで変わりすぎない、ということを気にしているかもしれません。なのでセットやBGMもこれまでのものを踏襲するようにして、「『キャッテリア』だ」と思ってもらえるようにしたいなと。自分らしさっていうのは、会話の間や展開の仕方で勝手に出てくるものなのかなと思っています。
――最後に意気込みとお客様へのメッセージをお願いします
植田 出演と演出という形で携わらせていただいて、このコンテンツが第3弾まで続いている理由や愛されている理由を、稽古しながら感じることができています。シリーズのファンの方が楽しめるのはもちろん、初めての方も置いていかない作品になっていますので、安心して観にきていただけたらと思います。きらびやかでかっこよくて派手なパフォーマンスだけでなく、素敵なメッセージ性もしっかり込められている作品です。新年にふさわしい舞台になればと思っておりますので、応援のほどよろしくお願いします。
福澤 侑ミニインタビュー
――稽古の手応えはいかがですか?
福澤 この人数のキャストが集まったのが実は今日が初めてだったんですが、とてもスムーズでいい感じでしたね。今日の稽古を経て、いい景色が見えてきました。
――今作ではベンガルが主人公となります。見どころを教えてください
福澤 物語としてはベンガルが主人公という立ち位置になりますが、相変わらず「キャッテリア」らしく猫たち1人1人の個性が魅力的ですし、今回はそこに犬も新たに登場します。新キャラクターにもフォーカスが当たっているので、お客様も新鮮な気持ちで楽しめるんじゃないかと思います。
――新たに登場するドッグマフィアはいかがですか?
福澤 稽古でも盛り上がっていましたけど、最高ですよね。寺山さんがぶっかましてますし(笑)、見ていても安定感が抜群です。キャストの顔ぶれとしても大人組なので、彼らの存在によって作品全体もびしっと締まるなと感じています。
――最後に意気込みとお客様へのメッセージをお願いします
福澤 「キャッテリア」はお客様と一体となって僕らとお客さんが一緒に楽しむことが一番の大事な作品です。エンタメを提供する側として、本当に楽しかったな、来てよかったなと少しでも感じて帰ってもらえるような作品にできたらいいなと思っています。
稽古場写真
















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取材・文・写真/双海しお
ヘアメイク/三輪千夏
