西田大輔によるシリーズ最新作!
実在した画家たちを主人公にしたミステリー
西田大輔が手がける本格派ミステリー作品「ONLY SILVER FISH」シリーズの第5弾、音楽劇『OLD WATERCOLOR FISH』が5月に上演される。1890年代のフランスを舞台にした本作は、画家のエミール・ベルナールとポール・ゴーギャンがゴッホの死を止めるために、「正しい名を呼ぶことができたら過去を振り返ることができるという伝説の魚」を使って、ゴッホが死の直前に描いた一枚の絵に隠された秘密を辿る。
主人公のエミールを演じるのは、本作が初主演舞台となる伊藤あさひ。
「いつかは主演を経験したいと思っていたので、自分にとってとても良いタイミングでお話をいただくことができて嬉しかったです。本作は当初、ストレートプレイとして企画されていましたが、僕が主演を務めさせていただくことが決まり、それに合わせて音楽劇として制作することにしてくださったそうです。その経緯を聞いて、一緒に考え、話し合いをしながらこのチームで作品を作りあげていけることを嬉しく思い、同時に自分の成長にも繋げていきたいと思っています」
1月に大千穐楽を迎えたミュージカル『エリザベート』ではルドルフ役を務めて注目を集めた伊藤。
「ルドルフは熱量を内側に秘めた役だったので、舞台上では役の内面に深く入り込むことを意識していましたが、カーテンコールで観客の皆様に拍手をいただき、『こんなにも多くのお客さまに楽しんでいただけているのだ』と達成感を感じることができました。歌やダンス、見せ方など、最初は分からないことだらけで、ただ役に一生懸命に向き合っていましたが、今は技術的なことも考える余裕が少しできるようになり、自分の成長も感じています」
ミュージカル『エリザベート』では、座長としてのあり方も学んだ。
「エリザベートを務めた主演のお二人はもちろん、座長経験が豊富な方がたくさんいる作品でしたが、皆さんそれぞれ引っ張っていき方が違って勉強になりました。ただ、僕自身は引っ張っていくタイプではないので、共演者の皆さんのお力を借りながら、一緒に作品を作っていけたらと思っています」
そうした経験を経て挑戦する本作では西田と初タッグを組む。
「西田さんの考えていらっしゃるストーリーや構成を伺って、多くのインスピレーションをいただきました。稽古場でもディスカッションを重ね、作品を深めていけたらと思っています。今回、僕が演じるエミールは、当時、ゴッホやゴーギャンのような有名な画家たちから羨ましがられるような存在だったそうです。画家という存在は、もしかすると俳優という仕事にも通じるものがあるのかなと思います。自分の表現を大切にするという意味でリンクする部分もあると思いますし、自分が演じる理由を見つけながら役を深めていけたらと考えています」
伊藤にとって初挑戦となる音楽劇。
「『ミュージカルってなんで歌うんだろう』と思っていましたが、実際に演じてみると、登場人物が感情を爆発させるときにその想いが歌になっていることに気づきました。セリフではなく、音楽として届けられることがミュージカルや音楽劇の強みで、それが大きな魅力でもあります。この作品もきっと音楽の力、そして演劇の力を感じられると思います。ミュージカルでもストレートプレイでもない、ちょうど真ん中にある音楽劇なので、新しい自分も見せられるのではないかと思います。ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです」
インタビュー・文/嶋田真己
Photo/岡田晃奈
※構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【プロフィール】
伊藤あさひ
■イトウ アサヒ
2017年テレビ朝日ドラマ『緊急取調室』にてデビュー。2018年テレビ朝日『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』にて、夜野魁利/ルパンレッド役で初主演。日曜劇場「下剋上球児」やMBS「ふったらどしゃぶり」でのW主演など多くの映像作品に出演。2024年ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』マーキューシオ役にてミュージカルデビュー。『1789-バスティーユの恋人たち-』ではロベスピエール役を務め2025年からはミュージカル『エリザベート』にルドルフ役で出演するなど舞台でも活躍中。
