友近と千葉雄大の二人舞台、リーディングドラマ「老害の人」開幕!

2026.05.04

撮影:山本倫子

内館牧子による話題作『老害の人』を原作としたリーディングドラマが、2026年5月4日(月)、東京・有楽町よみうりホールにて開幕した。友近、千葉雄大の二人で、複数の登場人物を変幻自在に演じ分けながら、「老害」とされた人々による笑いと涙の逆襲劇を繰り広げる。音楽はチャラン・ポ・ランタンの小春が担当し、昭和歌謡とともにアコーディオンの生演奏で舞台を彩る。

幕開きは、どこか日常の延長にあるような軽妙なやりとりから始まる。テンポの良い会話と自由度の高い掛け合いに、客席には自然と笑いが広がり、いつしか物語の世界へと引き込まれていく。本作では、友近、千葉雄大の二人が多数の役を演じ分け、自在に人物像を立ち上げていく。友近は卓越した観察力と表現力で幅広い役柄を鮮やかに描き分け、可笑しさの奥にある人間の機微を浮かび上がらせる。一方、千葉雄大は、85歳の福太郎をはじめとする世代も性格も異なる役柄を軽やかに行き来しながら、ときに落語を思わせる語り口で観客を引き込み、作品に独自のリズムと奥行きをもたらしている。瞬時に役柄を切り替えながら繰り広げられる二人の掛け合いはスピード感に富み、リーディングならではの“言葉のライブバトル”とも言える応酬が、観客を惹きつける。さらに、チャラン・ポ・ランタンの小春によるアコーディオンの生演奏が、舞台に豊かな情感を与える。哀愁を帯びた音色は、“老害”と呼ばれる登場人物たちの内面を映し出すかのように響き、人間らしさをより鮮やかに浮かび上がらせる。終盤には、友近演じる春子の「東京ブギウギ」の歌唱シーンも登場。観客を巻き込みながら、一体感に満ちた華やかなフィナーレへと導いていく。

本作に登場する“老害”たちは、どこか愛嬌に満ちた、憎みきれない存在として描かれている。その言動は周囲を巻き込みながら、やがて“害”を“益”に変えていく。きっと誰かの顔を思い浮かべながら笑い、気づかぬうちに胸の奥を温められる。その温かな余韻を、ぜひ劇場で体感してほしい。

 

コメント

友近
2時間千葉さんと二人っきりで、私は結構一人喋りのネタも多いのですが、本を読んでいるっていうのは小学校の時以来で。初めての稽古から経て、感情が乗って泣きそうになった場面もあり、グッと物語に入り込むことができました。お客様には「あー、なんかすっきりした、楽しかったわ!」という気持ちで帰っていただきたいです。


千葉雄大

僕は85歳の「福太郎」を演じることが一番多いのですが、稽古を通してこのキャラクターがどんどん愛おしく、好きになってきました。ちょっとした仕掛けもありますし、お客様が入ってからの空気感を大切にしたいです。皆様に楽しんでもらうのはもちろんですが、僕たちも楽しんでいきたいなと思います。

 

舞台写真

撮影:山本倫子

撮影:山本倫子

撮影:山本倫子

撮影:山本倫子