【人間横丁・内田紅多が潜入!】爍綽と vol.3『裏緑特技悲喜話』稽古場レポート

2026.05.12

はじめまして!
人間横丁というコンビの内田紅多と申します!
今回、相方の山田くんが爍綽とvol.3『裏緑特技悲喜話』 に出演させていただくということでまさかのお稽古に潜り込み、レポートを書かせてもらうことになりました!
レポートなんてポケモンでセーブするときにしか書かないから緊張します。

そもそも人の稽古に潜り込むことも初めてで緊張した。
潜り込むといっても入るときに元気よくあいさつした。「元気な人が来たぞ」と思われたかったから。

もうすでに稽古は始まっていたところにお邪魔したけど、みなさんにっこりあいさつを返してくれた。
穏やかな優しい空気がそこにあった。一通りあいさつしたら、すぐに稽古が始まった。

稽古が始まると、すっと空気が変わりさっきあいさつした方々ではなくなった。
まだ衣装じゃないから見た目はバラバラだけど、演技というベールでひとつになっている。すごい。
吉増さんがみんなで驚くところを、一人だけ先に驚いてしまってみんながケラケラ笑った。脚本の楽しさが場にも出ているように感じた。

よく見たら作・演出のボブさんだけ台本を持っていて他の人は頭からひねり出すスタイルでやっていた。こういうのって書いてる人は割と頭に入ってるイメージがあったからめずらしくて「なんてかわいい~」とか思ってしまった。ボブさん、理由があったらすみません。

☆山田くんメモ 
山田くんの「ぼーや」の発音が「ゴーヤ」

<学びシリーズ>
「罹患」という言葉を知る。漢字難しすぎる。

誰かがセリフに詰まると、誰かがそのセリフを伝えるのでいろんなサイズの言葉がいろんな角度から飛び交う。

面白いしテンポがよくて、人の出入りも多くて楽しいし、佐久間さんが笑い泣きしてるしなど夢中で見てたらあっという間に45分経っていた。
休憩に入っても演出について話したり、誰かがセリフを練習していたり、ずっとお芝居の中にいるんだと思った。みんなで意見を言い合っていて素敵なチームだった。

尾関さんが枕ぐらいのサイズのもりもりナポリタンを食べてた。ボブさんが「カロリーを使う」と言っていた。ナポリタンで大きい体を動かしている。

ポインティさんが猫のセリフを言いながら、猫のTシャツを着ている。

☆山田くんメモ
セリフが出ないときに「いーに」と言ってひねり出していた。

<学びシリーズ>
先達という言葉を知る。

休憩が終わって、さっきやったところをもう一度通そうということで二週目に入った。
もう一回見てもさっきと全く同じところなんてなくて、あらためてお芝居って生物なんだなと再認識できて嬉しかった。
みんなで段ボールの箱をひっくり返すシーンがあった。その時使ってた段ボールがアマゾンのやつで箱に「つかんでるのは箱じゃない。幸せかもよ。」と書いてあって、今回の演劇にぴったりな言葉に感じてしまって体温が1度上がった。キッズもマンも幸せをつかめるといいなぁ。

ポインティさんがそのまますぎて、稽古中に加納さんに「ポインティ」と呼ばれる。

☆山田くんメモ
わたしは相方に稽古見られるの嫌だろうなって思ってたんだけど、「安心する」らしい。変なの~。

<学びシリーズ>
溶暗という言葉を知る。
照明が徐々に暗くなっていくことだって!知ってた!?

稽古が始まると途中で切ったりしないため、二分の一通しを何回もやっていた。
加納さんが「今脳みそのどこでセリフの記憶をしてるかわかる。」と言っていた。
見ている側でさえ頭に文字がいっぱいになっている感覚があった。
ボブさんに聞くと、セリフから解放されて遊べるようになるために切らずに長く通しているとおっしゃっていた。今はセリフに囚われている状態だと。文章にぐるぐる巻きにされているボブさんを想像する。早く解放されてほしい。
本番は解放されて、遊べてるところが見られるんだ!楽しみ!

そしてボブさんが「今日はこちらで取らさせていただきます。」と言って稽古が終わった。
お疲れさまでしたが舞う中何を取るんだろうと考えた。
本当は「虎させていただきます」で、この芝居で演劇の虎になるよっていうかっこいい宣言かもと思った。
佐久間さんに聞いてみたら、普通に「終わりにさせていただきます」って意味だった。こんなこと答えさせちゃってごめんねって思った。

おまけ
そのあとみんなのご飯会にお邪魔させていただいたら、尾関さんが全然食べられていなかった。
ナポリタンは尾関さんを動かすが、そのあとのご飯にちょっかいを出す。

溶暗

取材・文/内田紅多
写真/明田川志保