『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』で挑む新たな身体表現
総合エンタテインメントプロジェクト『HiGH&LOW』の10周年イヤーを飾る1作、舞台『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』の上演が決定。夏川椎菜は、主人公らが訪れる「カスの里」の飲み屋で働く看板娘・千愛(ちひろ)役で出演する。
「ハイローの世界に触れるのは今回が初めて。過去作をいろいろ見ていますが、音楽とアクションが融合した圧倒的なカッコよさに、オタク心がビシバシ刺激されています(笑)。私が演じる千愛は、荒くれ者が集うカスの里で生き抜いてきた、芯の強い女性で、浮かんできたイメージは映画『レオン』のマチルダ。文字通りのカスしかいない里で、人間の汚い部分や本性をきっと千愛は見ています。だからこそ、単なるヒロイン像に留まらない芯の強さや図太さがあるはず。でも、皆さんに共感していただけるような存在にしたいですし、うまくバランスを取るのが難しそうですが、千愛のキャラクターや迎える結末を愛してもらえるようにしていきたいです」
近年は声優業だけでなく、朗読劇や舞台などの活動にも積極的な夏川だが、今回の舞台では大きな挑戦も待ち受ける。
「身体表現のみで表現するノンバーバルのような場面もあって、声優として活動してきた私にとっては武器を取られたような大きな挑戦です。声優のお芝居は声に全ての情報を乗せますが、舞台ではその情報をあえて削ぎ落とし、体や振る舞いに変換していく作業が必要です。視覚の情報とのバランスを取るのが難しくもありますが、新しい挑戦への楽しさを感じています。自分を殺さず、役としてそこに自然に存在する表現を目指したいですね」
ワークショップを経て一部の共演者との顔合わせを終えた彼女は、キャストらの意外な印象を口にした。
「共演の皆さんは、私が勝手に抱いていた“豪快なイメージ”が覆されるほど腰が低く真摯な方ばかり。私自身も、敵ではないですよ~と笑顔で飛び込みました(笑)。実は、初対面は割と得意でお話しできるんですけど、3回目くらいからが苦手なんです。何を話題にするか困ってしまって…。なので、あえてツッコミどころのある隙を作って、皆さんにいじってもらえるような距離感でいたいですね。そうやって現場に馴染んでいく過程を大切にしながら、役を自分の中に落とし込んでいきたいです」
最後に夏川は、開幕を心待ちにするファンに力強いメッセージを寄せる。
「私の頭の中では、すでに龍が駆け回るようなド派手な光景が広がっていて、早く皆さんにこれをお届けしたいとワクワクしています。シリーズに触れてこなかった方でも、肩肘張らずに楽しめる作品です。目で見ても耳で聴いても、必ず何か熱いものを持ち帰っていただけるはず。ぜひ劇場で、この圧倒的な熱量を体感してください」
インタビュー・文/宮崎新之
Photo/岡田晃奈
※構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【プロフィール】
夏川椎菜
■ナツカワ シイナ
声優としての主な出演作は『アイドルマスターミリオンライブ!』シリーズ(望月杏奈)など。声優ユニット「TrySail」のメンバーとしても活躍。
