劇団旗揚げ39周年を祝う“39(サンキュー)興行”春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』をツアー中の劇団☆新感線。生田斗真を主演に迎えた本作は、昨年3月に大阪公演からスタートし、4月には金沢・松本にて上演。その各地で絶賛の声があがった話題作が、今年2月15日～3月24日までは東京・TBS赤坂ACTシアターで、4月4日から28日までは福岡・博多座にて最終公演を行う。
その記念すべき作品で、“歌うたい”という物語のキーとなる静歌役として初舞台を踏んだシンガーソングライターの藤原さくら。そんな彼女が、稽古を目前に行われた舞台のキャンペーンで福岡を訪れた際、記者会見(※生田斗真らも出席した記者会見の様子は後日掲載)では語られなかった初舞台や地元・福岡公演への思いなどを聞かせてくれた。
―― 初舞台に向けて準備をしたことは？
まさか自分が舞台に出るとは思っていなかったので結構身構えていたんですが、体を鍛えたり、ボイストレーニングに通ったりと自分にできることを考えて準備しました。コツをつかむことができれば通る声が出せるものなんだなということをその時に知りました。稽古に入ってからも発声に関しては悩みながら進めていきました。
―― では、喉のケアは入念に？
普段ライブツアー中もよく舐めている “ボイスケアのど飴”という大好きな飴があるんです。それを舐めると声が枯れなくて私には合っているんです。その飴には舞台中にも助けられましたね。箱買いして(笑)、歌う直前に舐めて…終わったらすぐ舐めて。ペットボトルの水に入れて溶かして飲んだりと、結構ケアはしていましたね。
―― “歌うたい”という役柄だけに歌の面で発声など気をつけたことは？
どういう風に歌おうか？というのは皆さんと考えて進めました。私は、お腹から声を出すような歌い方ではないので、大きな声で張りあげて歌うことが少ないんですよね…と、歌唱指導をしてくださる新感線の右近さんに相談しまして。そしたら、『さくらちゃんは、普段の歌い方の方が絶対にいいから、その方向で進めていきましょう！』と言っていただきました。そこからは音響さんがマイクの角度はどうしたらいいとか、他の舞台だったら１つだけ置いてある歌の返しのモニタースピーカーをいくつか置いてもらったり、歌に関してはいろんなことを試しながらやっていった感じです。
―― 得意な“歌”があることで“演技”の方も緊張せずにやれたんでしょうか？
初舞台なので最初の方はとにかく何もかも「緊張する！」って感じでした。でも、初めて出たドラマでも歌を歌う女の子の役だったし、今回も“歌”がある役だったので、そこはのびのびとやらせてはもらえました。でも、やっぱり演技に関しては今も緊張しますね。
―― 家族やお友達が観られた時の感想は？
みんな喜んでくれたし、家族はとても感動していました。「まさかこんなに大事な役どころだとは思っていなかった」と言っていました(笑)。
―― 昨年の公演から時間が空き、役に変化をつけてみよう等､何かプランはありますか？
まず、台本が変わったんです！少しネタバレになるかもしれないですが、私の役の分も含めて設定が少し変わったんです。これから稽古に入りますが、やはり演技も変わってくるだろうなとは思っています。
――アクションも初挑戦ということでしたが、体力づくりは？
年末までのライブツアーで毎日歌っていたので、自分では気づいていなかったんですけど、整体に行った時に腹筋はかなりついているって言われました！そろそろジムにも通ってしっかり体づくりしていきたいと思っているところですね。
―― 地元・福岡の公演ということで、思い入れは強くなると思います
福岡は育ててもらった場所ですし、18歳で東京に出てきましたが、音楽で頑張ろう！と思ったのが高校生くらいからで、福岡でライブしたりもしていたこともあって、本当に福岡の人たちに支えられてきたんです。ずっと応援してくれている福岡のファンの皆さんに、今までやってきたものとは全く違う…“演技”をしている姿を生で観て頂けるのは、嬉しいですし、いいものを見せたいという気持ちでいます！昨年の公演を終えて私自身も面白い舞台だったと手応えを感じていましたので、今年の公演もさらに盛り上げていけたらなと思っています。
ローチケ演劇宣言の番外編となる、『はじめてのミュージカル』(詳細はこちら⇒https://engekisengen.com/genre/musical/20695/) では、藤原さくらが今オススメしたいミュージカル作品について話を聞かせてもらった。そこでも、彼女自身が感じた劇団☆新感線への思いが語られているので、こちらも要チェック！
チケットは2/8(土)10:00より発売開始！ローソンチケットでは、一般発売に先駆けて2/5(水)11:00～6(木)23:00まで抽選先行も実施！詳細は下記「チケット情報はこちら」よりご確認ください！！
■Profile：藤原さくら（ふじわらさくら）
1995年福岡県生まれ。父の影響で10歳からギターを手にし、洋邦問わず多様な音楽に自然と親しむ幼少期を過ごす。高校進学後は、オリジナル曲の制作をはじめる。2015年3月にはEP「à la carte」でメジャーデビュー。また、2016年4月にはフジテレビ系月9ドラマ「ラヴソング」でヒロイン役に抜擢。そのドラマ主題歌「Soup」はファーストシングルとしてリリースされ、その聴く者の心を癒すような天性のハスキーボイスで注目を集める。昨年は劇団☆新感線39周年記念公演で静歌役として初舞台に挑戦すると共に、年末まではライブツアーも開催。そして今年も2月から昨年出演した新感線の舞台公演で東京・福岡を巡る
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撮影：山口由美子 取材・文：ローチケ演劇部(シ)
