アナ伝 vol.1 『ウェールズの赤竜〜アーサー王伝説〜』一ノ瀬竜&正木郁 インタビュー

左:一ノ瀬竜 右:正木郁

アナタを幸せにする世界の伝説シリーズ・アナ伝 vol.1 『ウェールズの赤竜〜アーサー王伝説〜』が8月19日(水)から24日(月)まで東京・新宿シアターサンモールにて上演されます。

本作は、脚本は鈴木哲也氏、演出は米山和仁氏が手がけ、「アーサー王伝説」を基にした青春群像劇。1部はお芝居、2部は“ショウ”を上演されます。

開幕間近の稽古場にて、アーサー役の一ノ瀬竜さんと、ランスロット役の正木郁さんにお話をうかがいました。


――お稽古はどのような感じですか?

一ノ瀬「昨日初めて最初から最後まで通しました。これから最終段階に突入する感じです」


――殺陣がけっこうあるそうですね。

一ノ瀬「ランスロットは激しいですよね?」

正木「そうですね。僕は殺陣がメインの役だと思います。アーサーを支えていく中でランスロットの気持ちや剣技が変化していくので、そこも楽しんでいただけると思います」

一ノ瀬「一番戦ってる役なんですよ」


――今回、お稽古の日数も短いし、覚えるのは大変だったんじゃないですか?

一ノ瀬「それがすごいんですよ、郁くん。殺陣もダンスも覚えるのがめちゃくちゃ早くて。相手役の方がいない日は一人でやるし。普通、相手がいないとできないですから。某『グラップラー●牙』が見えない敵と戦ってるみたいな…」

正木「あははは!」

一ノ瀬「ほんと、すごかったです。早くてキレイな殺陣です」


――アーサーはどんな殺陣ですか?

一ノ瀬「アーサーは大振りな殺陣だと思います。実は剣殺陣はこれが初めてなんですよ」

正木「え、初めてだったんだ。知らなかったし、そう見えなかった」

一ノ瀬「やったー!」

正木「竜はちゃんと相手と息を合わせることができるからね」

一ノ瀬「よかった~」


――この作品はアーサー王伝説をもとにしたオリジナル脚本ということで、どんな作品になるのだろうと思っている方は多いと思います。どんな心づもりで観に来たらいいですか?

正木「演劇を好きな人も、エンタメが好きな人も、楽しめるような作品だと思います」

一ノ瀬「そうですね! 歌もあるし、殺陣もあるし。2部はショウもあるので」


――1部のお芝居はどんな感じですか?

一ノ瀬「ドタバタ感もあるし、コメディっぽいところもあるし、でもちゃんと締めるところは締めるって感じかな。どうですか?」

正木「個人的にはお祭りのような気持ちに近いです。演出の米山さんがすごく自由なんですよ。西洋や中世にこだわらないというか、枠にはめるというよりは、おもしろいものはどんどん取り入れる、という方なので」


――じゃあ皆さん、アイデアを出し合いながら。

一ノ瀬「そうですね。だからト書きで書かれているところがどんどん膨らんで。今、小道具とかすごい増えてますよね」

正木「そうだね(笑)」

一ノ瀬「勉強になるなって思っています」


――笑える感じもあるのですか?

一ノ瀬「ありますよ。なんなら僕、吉幾三さんの歌を歌うところでしたから。結局なしになったんですけど」


――アーサーが?(笑)

一ノ瀬「アーサーが(笑)。米山さんからアイデアがどんどん出てくるんですよ」

正木「アーサーは、自由にやってみてっていうシーンもあるよね」


――日替わり的な。

正木「そこは、アーサーからチラチラ竜が垣間見えるので(笑)、お客さんには楽しみにしていてほしいです」

一ノ瀬「あそこ大変ですからね!(笑)」


――いろいろ求められますね(笑)。

一ノ瀬「はい。でも、この作品のアーサーは、誰よりもバカでいなきゃいけない役だと思っているので。精一杯バカをやりたいです。まだちょいバカくらいなので、もっといけると思っています」


――おバカなアーサーなんですね。

一ノ瀬「誰よりも真っ直ぐなんです。真っ直ぐすぎてバカ、というか。でも芯は熱いものを持っている。そしてとても一途でいいヤツですよ。憎めない、『ついていきたいな』と思われるようなアーサーを演じたいです」


――ランスロットはどんな役ですか?

正木「クールです。アーサーとは対照的な雰囲気を持っていると思います。ただ、最初に脚本を読んだときはもっとクールで二枚目なイメージだったんですよ。でも竜が演じるアーサーと接しているうちに、少しずつ変わってきて。例えばツッコミとか、怒る芝居とか、台詞は同じでも、なんかこう、竜のアーサーって憎めないので。この作品ならではのふたりになったんじゃないかなと思いますね」――おふたりは初共演ですよね。

一ノ瀬「はい。でも、郁くんはお兄ちゃんみたいな感じなので、お芝居の相談をすることも一番多いです。ただ、ソーシャルディスタンス稽古場なので、用がある時にしか話せない。雑談ができないので、そこは辛いですよね」

正木「そうだね。だから竜がプライベートでどういう人かは知れないけど、稽古を通して知れる部分はあるなと思います」

一ノ瀬「え!? どういうところ?」

正木「(笑)。なんか、ふざけるのが好きなんだなとか(笑)。2部のダンスでもそういうところが出ていて……」

一ノ瀬「あ!(笑)」

正木「ここは竜を見てほしい!ってところがあるんですよ。僕のソロだから僕を見てほしいって言いたいんですけど、竜の顔がおもしろすぎて(笑)」

一ノ瀬「あそこは、がんばってます(笑)」


――そのダンスがある2部のところも聞きたいのですが、2部は“ショウ”ということで、一ノ瀬さん×正木さん×糠信泰州さんの「薫風☆Kumpuuu(くんぷー)」、畠山遼さん×北乃颯希さん×前田陸さんの「忠誠 Loyaltiess(ちゅうせいろいやるてぃーず)」。高本学さん×前田隆太朗さん×白又敦さん×寿里さんによる「Official 愛飢オーガニゼーション(おふぃしゃるあいうえおーがにぜーしょん)」の3組でパフォーマンスを披露されるそうですね。

一ノ瀬「はい。“Mステ”だと思っていただければと思います」

正木「あはは!」

一ノ瀬「司会の方がいて、3グループ出てきて、出る前にちょっと話して、『では、歌っていただきましょう』みたいな(笑)」


――(笑)

一ノ瀬「3つのグループの個性がバラバラで、僕ら『薫風☆Kumpuuu』はアイドルグループのイメージ、『忠誠 Loyaltiess』はK-POPのイメージ、『Official 愛飢オーガニゼーション』はラップっぽい感じなので、楽しいと思います」


――おふたりのいる「薫風☆Kumpuuu」はアイドルっぽいんですね。

一ノ瀬「そう。僕らすごいかわいいですよね」

正木「そうだね(笑)」

一ノ瀬「他の2チームはカッコいい系です」

正木「お客さんも、ペンライトとかうちわを振っていただけるので、楽しんでもらえたら嬉しいです。コロナ対策で声は出せませんが、拍手とかペンライトとかうちわで盛り上がっていただきたいですね」

一ノ瀬「僕らもいろいろ考えてますから」

正木「そうだね。おもしろくなると思います。1部のことは忘れて楽しんでもらうようなライブになっています(笑)」

一ノ瀬「衣裳も1部と変わりますよ。僕らのかわいいですよね」

正木「うん(笑)」


――かわいいおふたりを期待しています(笑)。最後にお客様に一言ずつお願いします。

正木「今回は、お客様も不安がある中で来てくださる状況だと思うので、まずそこに感謝しています。そして、だからこそいいお芝居をお届けして、楽しんでいただけるように、僕たちは今、稽古しています。ぜひ安心して来てください!」

一ノ瀬「今は幕が開くだけでも奇跡のような状況ですが、僕らも徹底的に対策しながら、どうにかこの作品を届けたいと思っています。お客様も劇場に来るのは久しぶりの方もいるだろうし、楽しみにして来てくださると思うので。タイトルで“幸せにする”って言っちゃってるのでね。楽しみにしていてください!」

 

インタビュー・文/中川實穂