舞台『Op.110ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙』
2020年11月28日(土)に兵庫芸術文化センターで開幕、地方公演を経て、12月11日(金)~12月26日(土)によみうり大手町ホールで上演!
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こぼれ落ちる涙の音で綴られた ピアノ・ソナタ。
それは「不滅の恋人」に献呈されるはずだった。
運命にあらがい、音楽に捧げる物語。
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ベートーヴェンの死後、秘密の引き出しからみつかった一通の手紙。そこには、愛情の高揚と気持ちの乱れが記されており、誰にあてたのか、どこで書かれたのか一切不明である。ただ、封印されなければならなかったふたりの運命と、恋人への深い愛だけが書かれていた。ベートーヴェンと不滅の恋人・アントニーの「禁断の恋」のエピソードを軸に、真の芸術、不滅の恋をめぐる物語を、時間と記憶をさかのぼりながら、創り上げていきます。
日本を代表する演出家・栗山民也の演出のもと、脚本を木内宏昌、音楽・演奏を新垣隆が担当。ベートーヴェンの“不滅の恋人”アントニー役には宝塚歌劇団トップスターとして『風と共に去りぬ』『ベルサイユのばら』、日本初演の『エリザベート』など話題作に出演、退団後も『アンナ・カレーニナ』『ELF The Musical』など舞台、TV、コンサートでその抜群の歌唱力と演技力で魅了し続ける一路真輝。
ベートーヴェンの弟子で音楽家・フェルディナンド役には、『マルグリット』でミュージカルデビュー、『スリル・ミー』『ラブ・ネバ―・ダイ』『エリザベート』『マリー・アントワネット』などミュージカル界には欠かせない俳優の一人である田代万里生。アントニーの夫で実業家のフランツ役にはミュージカル『ファントム』、ドラマ『ファーストラブ』『3年A組-今日から皆さんは、人質です-』など舞台やドラマ、映画など話題作に次々出演している神尾佑。ベートーヴェンの元恋人・ジョセフィーネ役には『アドルフに告ぐ』『まほろば』など栗山民也演出の舞台にも数多く出演し、映画『一度も撃ってません』など映画やドラマにも多数出演、存在感をみせる前田亜季。他にも安藤瞳、万里紗、春海四方、石田圭祐、久保酎吉と、力強く魅力的なキャストが共にベートーヴェンの封印された“不滅の恋”を創り上げていきます。
ピアノ・ソナタ第31番 Op.110―― その旋律から19世紀に生きたひとりの女性の姿が浮かび上がる。
ベートーヴェン生誕250周年の最後を彩る日本発の物語を、ぜひご堪能ください。
演出:栗山民也 コメント
ベートーヴェンの熱き情熱を追う
ウィーンにお住まいの小熊節子さんから、手紙をいただいた。小熊さんは、オーストリアと日本の文化を繋ぐ、とても大切なコーディネイトの仕事をされている。その芸術に対する限りなく深い情熱と愛の気持ちに、いつも胸が熱くなる。その内容は、ベートーヴェンについての舞台の企画のお話しだった。溢れるような、その途切れることのない音楽の話に、また音楽が好きでたまらない私の好奇心はどこまでも拡がり膨らんでいった。東京にいらっしゃるたびにお会いし、何度も語り合った。その多くの時間は、ベートーヴェンの音楽のように深く力強く前へ前へと向かう貴重な時で、何もかもが私の中に残っている。昔から後期の弦楽四重奏曲とピアノ・ソナタを、特に大切なときに聴いてきた。その度に、その音の裏側から、ため息のように繊細で至高の美しさに充ちた光景が、目の前をゆっくりと流れるように映し出されるのだった。そんな世界を訪ねてみようと、思う。
主演:一路真輝 コメント
栗山さんの作られる世界の中で、あのベートーベンが思いを寄せ続けた女性を演じる!なんと言う女優冥利に尽きることでしょうか。素敵なキャストの皆さまと初めての共演も楽しみです。ベートーベン生誕250年にこのような作品に関わらせて頂けること、また劇場の空間で皆様にお会い出来る事。とても幸せに思っています。わたしなりのアントニーを作っていきたいです!
田代万里生 コメント
昨年8月に実際にベートーヴェンの所縁の地(ウィーンやハイリゲンシュタット)を辿って来ました。これまで歴史上の大作曲家と漠然と捉えていた人物でしたが、彼の家で想いを馳せると、「ついさっきまで彼はここにいたんだよ」と誰かに言われたような気持ちになり、確かな存在を実感することが出来ました。演出の栗山民也さんの導きにより、お芝居では初共演となる一路真輝さんをはじめ、素晴らしい皆様とこの新作舞台をお届け致します。是非劇場で不滅の愛の物語を体感して下さい。