『両国花錦闘士』 伊藤健太郎 インタビュー

©2020『両国花錦闘士』
相撲あり、ダンスあり、歌もあり伊藤健太郎が力士役に挑戦!

 

架空の1980年代後半から90年代初頭のバブル期を舞台に、その浮ついた空気感の中で、対極ともいえる角界での出来事を女性目線で描く漫画「両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)」(作・岡野玲子)が初めて舞台化される。作・演出は、ち密な人間描写と卓越した発想力で、歌舞伎の脚本から劇団四季の演出まで幅広く手掛ける青木豪。主題歌は、業界きっての相撲好きでもあるデーモン閣下。主演を務めるのは、今最も注目を浴びる若手俳優のひとり伊藤健太郎。“歌って踊って暴れて笑って、ポップでセクシーな裸祭”と銘打たれた本作は果たしてどんな作品となるのか。

伊藤「まず、相撲取り姿のビジュアルがインパクト大で、実は僕も驚きましたし、たくさんの人から『すごいな!』という声もいただきました(笑)。国技といわれる相撲は、一般的にはちょっと硬いイメージがあるのかなと思いますが、この作品は、相撲、ダンス、歌など、いろんなカテゴリーがひとつになるエンターテインメント作品です。僕自身もどんな舞台になるかを楽しみにしているんです」


伊藤が演じる昇龍は、力士であることに高い誇りを持ち、美形でやせ型のナルシストという、個性的なキャラクターだ。

伊藤「ナルシストであることは昇龍の輝くポイントだと思っているので、そこは演じるうえでも大事にしたいです。そもそも自分を愛することは素敵なことですから。そこが一番輝けばいいなと思っています」


テレビや映画で大活躍する伊藤が舞台に立つのは約1年半ぶり。彼自身、舞台での芝居にどのような魅力を感じているのか。

伊藤「舞台は、演者が演じて完成ではなく、観に来てくれるお客さんがいて、一緒につくり上げる。そこは、映像とは大きく違う部分だと思います。そのライブ感が舞台ならではだと感じています」


彼自身が観客として今も心に残っているのは、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』。

伊藤「観劇したとき、こんなにもエンターテインメントに溢れた作品は他にないと思いました」


今はそのエンターテインメントを作る業界も大きな打撃を受けているとき。伊藤はどのようなことを考えているのか。

伊藤「世界的に誰もが辛い思いをされている今ですが、僕らの仕事も、いつ何があってどうなってしまうのかわからないなと感じます。だからこそ、目の前のことを思いっきりやるしかないと思いました。僕らが提供できるのは娯楽なので、この舞台を通して少しでも楽しい時間を過ごしていただけたら嬉しいです」


ちなみに本作は、明治座、東宝、ヴィレッヂ(劇団☆新感線の企画・製作・運営)のプロデューサーたちが立ち上げた企画の第一弾。先人たちの足跡を尊愛し、未来を見つめながら、ケレン味とスペクタクル感満載のエンターテインメントを作っていくのだという。果たしてどんな舞台が繰り広げられるのか。ワクワクしながら劇場に足を運んでほしい。

 

インタビュー・文/中川實穂

 

※構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載

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【プロフィール】
伊藤健太郎
■イトウ ケンタロウ ’97年生まれ。NHK連続テレビ小説『スカーレット』、映画『今日から俺は‼劇場版』など、テレビドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活躍中。