柿澤勇人、南沢奈央、須藤蓮、石井一孝 出演『ハルシオン・デイズ 2020』上演決定!

2020.09.18

左から 柿澤勇人、南沢奈央、須藤蓮、石井一孝

鴻上尚史の定期公演18弾!
柿澤勇人、南沢奈央、須藤蓮、石井一孝の実力派が集結し、
2004年の名作が2020年版として生まれ変わる!

2020年10月31日(土)~11月23日(月・祝) 東京・紀伊國屋ホール、12月5日(土)~2020年12月6日(日)大阪・サンケイホールブリーゼにて、鴻上尚史 作・演出『ハルシオン・デイズ2020』の上演が決定しました。

KOKAMI@networkとは鴻上尚史が、さまざまな人たちと出会い、公演するために作ったプロデュース・ユニットです。

テーマは、絶望と救済、そして希望。物語は、4人の登場人物が妄想・幻影・虚構と向き合いながら、目まぐるしく展開していきます。鴻上作品の中で最も多く上演されている衝撃作『トランス』のテーマを引き継ぎ、2004年に初めて上演された本作は、2011年のロンドン公演を経て、「今だから」届けたい作品として2020年版を上演します。

主演を務めるのは、ミュージカル「フランケンシュタイン」や現在放送中の連続テレビ小説「エール」で注目を集め、舞台だけでなくテレビドラマなど幅広く活躍している柿澤勇人。

共演には、舞台「恐るべき子供たち」、「HAMLET ―ハムレット―」などへの出演やTVドラマ、番組案内役、執筆、にとマルチな活躍をしている南沢奈央、連続テレビ小説「なつぞら」や大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の話題作をはじめ、現在公開中の映画「弱虫ペダル」にも出演している須藤蓮、そして、「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」、「天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト」など多くの舞台出演だけでなく、シンガーソングライターとしても活躍している石井一孝といった豪華キャスト陣が集結!
新たに2020年版に書き換えられた、「ハルシオン・デイズ 2020」。実力派の俳優たちが一筋縄ではいかない鴻上ワールドをどう演じ切るのか、乞うご期待ください!!

 

【コメント】

作・演出:鴻上尚史
「ハルシオン・デイズ2020」を上演することに、本当にいろんな思いがこみ上げています。初演は、自殺系サイトで出会った4人の物語でした。2020では、ツイッターの♯(ハッシュタグ)自殺で、出会った4人の物語です。初演はその中の一人が「人間の盾」になりますが、2020では、目に見えない「自粛警察」に戦いを挑みます。素敵なキャストが集まってくれました。優しさとたくましさが両立する柿澤勇人さん、僕とは二回目、知性と実力が光る南沢奈央さん、チャレンジ精神と野望に溢れた須藤蓮さん、色気と安定のベテラン石井一孝さん。間違いなく、刺激的で面白い作品になると思います。劇場でお会いできることを祈っています。

 

柿澤勇人
出演予定だった、ミュージカルの中止が発表されたすぐに、鴻上さんから一緒に芝居をやろうと声をかけて頂きました。また舞台で芝居が出来るんだ、しあわせだな。というのが率直な気持ちです。この状況下で、役や作品がどんどん失われていった中だったので…今まで10数年演劇をやってきましたが、今までとは違う感覚の嬉しさでした。鴻上さんと、このハルシオン・デイズについてお話した際、とにかく「生きろ!」というメッセージを伝えるためにやりたいと仰っていたのが印象的で、その言葉で自身も更に身が引き締まりました。鴻上さんは、僕のような若造の意見にも耳を傾けてくれて、且つ、導いてくれる、そんな印象です。そして素敵な俳優の方々が集まりました。生きること、命について考えさせられる素敵な作品です。
駆け抜けます。

 

南沢奈央
鴻上さんの作品に出演させていただくのは、4年ぶりになります。どんな影の部分も、テンポよく、むしろ明るく作り出されていく世界観が私はとても好きです。「ハルシオン・デイズ 」は、死を目の前にして表れる”人の本質”が色濃く描かれます。16年前の初演時とは、大きく変化した世の中になりました。捉え方がまったく違うものになるのではと思う一方、時代を問わずに私たちの胸に響く普遍的なメッセージがたくさん込められていると思います。私自身が作品から感じた「生き抜く力」を持ち、「今上演する意味」というのを噛み締めて演じたいと思います。

 

須藤蓮
半年ほど前に、自身の俳優としての実力のなさ故、二度と舞台に立つことはできないと確信していたものですから、まあ縁がないだろうとぼんやりしていましたので、決まったときは少しギョッとしてしまいました。自分には勿体ないほどの役をいただきましたが、それに見合うところまで、丁寧に鍛錬していきたいです。たった1日先のことすらわからない世の中ですから、この舞台で突然芝居が大好きになることだってあるんじゃないかと期待しています。

 

石井一孝
『蜘蛛女のキス』というミュージカルでモリーナという愛深きトランスジェンダーを演じたのは10年ほど前だったか。「女言葉や女性としての自然な所作」という設定が難しく、膨大なセリフもなかなか覚えられず、七転八倒の毎日でした。しかし仲間達と絆を重ねあい壁を超えると、女でいたいというモリーナの心が、男の私にも伝わり、生き生きと女を生きられたのだ。今回は哲造というゲイの役。モリーナとは違い、男として男を愛する役ではあるけれど、自分のいつもの言葉とは違うセリフで、難しい役であることは似ていると感じる。けれど今度は最初からうまくいく…気がしている。しかし鴻上さんとは初めまして。「生きる!」というテーマに立ち向かうのはきっと大変な毎日になると思う。でもHalcyon days(穏やかな日々)を少しでも早く迎えられるよう、気を引き締めて挑みたい。