シス・カンパニー久々の公演再開作となった「わたしの耳」「あなたの目」(9月9日~10月1日、新国立劇場小劇場で連続上演)。そして、続く本作「たむらさん」は、3日間のまさに短期集中企画!この前2作の公演期間を短縮したことで生まれた劇場の空き期間を利用して、「面白いことをやってみよう」と、とてつもない集中力と閃き、スピード感で濃密な本作「たむらさん」が誕生!
作・演出は、主宰する「劇団た組。」で純度の高い劇世界を生み出し、ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」「不甲斐ないこの感性を愛してる」等の脚本で注目を浴びた加藤拓也。出演は、加藤作品出演を通して、その世界観に絶大な信頼感を寄せる橋本淳、豊田エリーが登場。
橋本演ずる「男」が淡々と語り始める身の上話に耳を傾けていると…。そして、その話が向かう先は?シス・カンパニー公演『たむらさん』にご期待!
作・演出:加藤拓也 コメント
劇をまたやらせてもらえる機会をいただけたので、じっくりやらせていただいております。どのように観てもらっても構いませんが、観ながら「たむらさん」とコミュニケーションを頭の中でとって頂だけたら、嬉しいです。
劇場には「観るぞ」という気持ちでだけで来ていただければ充分です。
出演:橋本 淳 コメント
この状況下に劇場まで足を運んでくださるお客様に心から感謝しています。皆さんの熱量に真正面から向き合い、その想像力をかき立てながら、この歪で濃密で、考えることの多い世界観をキッチリと提示したいと考えています。
舞台が成立するということは奇跡に近いこと…。コロナで出演舞台が途中で中止になった経験から、それを強く実感しています。久々の舞台出演で、信頼する加藤さんとエリーちゃんと共に芝居が作れる幸せを感じつつ、お客様の心に何か引っかかりを残せるような作品にできるよう、全力で頑張ります。
皆さんが劇場にいる時間は、たっぷりとこの世界に浸ってください!お楽しみください。
出演:豊田エリー コメント
加藤さんも淳さんも化け物です(胸一杯の敬意を込めて)。
本読みは、テレパシーのごとく僅かな言葉でも通じ合うお二人を特等席で眺めているような感覚でした。
だって加藤さんの演出は脳内の思考にまで及ぶし、淳さんはそれを瞬時に理解し、体現してしまうし。
そんなお二人と、こうして一つの作品を創ることができ、とても幸せです。
今の時代と地続きの本作。日々様々なニュースや情報を浴び、受け止めている私たちの姿勢についても考えさせられるような内容になっていると思います。このような時期に劇場まで足をお運びいただき、本当にありがとうございます!
撮影:宮川舞子