宮木あや子原作「雨の塔」を舞台化!松村沙友理(乃木坂46)・高月彩良ほか実力派キャストが集結!

2021.01.28

女文學演劇「雨の塔」は、新国立劇場・小劇場にて2021年3月19日(金)~3月21日(日)まで全6公演を予定している。脚本・演出には、元宝塚歌劇団という経歴を持ち、宝塚時代に培った美しいステージングや衣裳、舞台美術を用い、女性らしいしなやかな舞台づくりに定評のある児玉明子を迎え、作品の持つ、甘美で美しく繊細な世界観を構築。

また、今回の舞台構成は『雨の塔』に登場する4人の少女達【三島敦子、都岡百合子、矢咲 実、小津ひまわり】の世界を、同室の2人を中心にした、三島・都岡 Ver.と矢咲・小津 Ver.の2組の視点から描く。どちらのストーリーも全員出演となるが、両バージョン観劇することで、作品をより深く、立体的に楽しむことが出来る。

出演は、長い黒髪が特徴の美少女・三島敦子役を、乃木坂46の中心メンバーとして活躍する一方、映画や舞台等活躍の場を広げる松村沙友理、ファッションデザイナーの母を持つ・小津ひまわり役を少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐-BLUE GLITTER や、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~等、数々の人気ミュージカルに出演し、高い演技力と歌唱力を発揮する七木奏音、三島と同室で三島の奴隷と自ら公言する・都岡百合子役に、舞台版『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1 -犯罪係数-』、「真田十勇士」等、多くの舞台に出演し、演技力に定評がある藤本結衣、そして、高校で同性と心中未遂を起こした過去を持ち、少女たちの世界の均衡を崩す・矢咲 実役に、映画『思い出のマーニー』で主役を演じ、近年ではドラマ「教場Ⅱ」等、数々の映画・ドラマに出演し、群を抜いた存在感で注目を集める高月彩良の4名。人気・実力共に兼ね備えたキャストが集結し、舞台を彩る。

松村沙友理(三島敦子役)コメント

「雨の塔」の綺麗な言葉で紡がれた詩のような物語に魅了されました。
女の子同士の儚く脆いやりとりがとても素敵で、女の園といえるグループに身を置く私で
すが、三島敦子をどのように表現するべきか向き合って大切に大切に作っていきたいと
思います。
久しぶりの舞台にドキドキしております。頑張ります。よろしくお願いします。

七木奏音(小津ひまわり役)コメント

児玉さんの創造する「雨の塔」の世界でお芝居が出来ること、小津として生きられること
をとても嬉しく思いました。
小説を読みながら舞台でどんな表現が出来るか私の頭の中では想像しきれません
が、なんだかまだ体験したことがないような空間に出逢える気がしています。はじめまし
ての皆さんと雨の塔で出逢えること…とっても楽しみです。

藤本結衣(都岡百合子役)コメント

原作「雨の塔」という作品を読ませて頂いた時情景だけなく香りや繊細な色までその世界に浸れる作品だと強く思いました。
その閉ざされた世界の中で4人の少女が何を感じ何を思ったのか、ひとつの雨の塔という作品ではありますが2パターンで上演させていただくことで、部屋の中での出来事や4人の心の中までしっかりと覗いていただけたら嬉しいです。都岡百合子として精一杯生きさせて頂きます。
よろしくお願いします!

高月彩良(矢咲 実役)コメント

矢咲実役を演じさせて頂きます、高月彩良です。
「女の園」未知な世界ではありますが、私自身、女学校や仕事など、女性の多い環境にいた事が多かったので、そこで感じてきた色々なものを、この役に投影できたら良いなと思っております。
美しくも閉鎖的で繊細な世界を、素敵な皆さんと一緒にお届けさせて頂けることが楽しみです。

STORY

資産家の娘だけが入学できるこの学校では、衣服も食べ物も思いのまま。
だが自由と情報は与えられず、少女たちは閉ざされた世界で、家のための“駒”として使われる日を待つばかり。
そんな彼女たちの間にいつしか芽生えたのは、、、愛情、関心、嫉妬、執着。
そして一通の手紙が四人の運命を変える―。
≪三島・都岡 Ver.≫
誰もが名前を聞いたことのある財閥の妾腹の娘として産まれた三島(松村沙友里)は、その従順な友人の都岡(藤本結衣)と二人だけで完結した世界で過ごしていた。矢咲と出会った三島が…外の世界で見たものは。
≪矢咲・小津 Ver.≫
「この世の果て」のような場所にある大学の寮に入学してきた矢咲(高月彩良)、同室となった小津(七木奏音)。矢咲がここに来た理由、小津の心の絶望が惹き合い、二人は手を取り合って進むはずだった…

©宮木あや子/集英社