令和版、新生『魔界転生』博多座公演もいよいよ28日(水)まで!

2021.04.25

4月16日(金)に初日を迎え、ただいま博多座にて4月28日(水)まで絶賛上演中のスペクタクル時代劇『魔界転生(まかいてんしょう)』。

原作は山田風太郎の人気伝奇小説で、壮大なスケール、奇抜かつ摩訶不思議な展開で、アクション・エンターテインメントの最高傑作と云われている『魔界転生』。本作は、2018年(平成30年)に堤幸彦演出、上川隆也主演で大ヒットを記録し、2年4ヶ月ぶりの再演だ。

大盛況のうちに幕を下ろした愛知公演を経て、博多座に登場した『魔界転生』も福岡公演千穐楽までいよいよラストスパート!

 

 

博多座初日のカーテンコールでも観客総立ちとなり、拍手が鳴り止まなかった本作。初日のカーテンコールでは上川隆也が「こうやって無事に公演が出来ているのは、何よりも感染対策をしっかり行って、命がけで足を運んで来てくださるお客様あってのことで、非常に有難いです」と感謝の言葉を述べた。その後ろで話を聞いている出演者たちも感無量といった清々しい表情や感極まってみえる表情、そんな気持ちを受け止めた観客たちのさらなる拍手の渦が会場中に響き渡った。

そんな初日には上川隆也と小池徹平からの次のようなコメントも。

 

〈上川隆也 コメント〉

堤さんの演出はとにかく楽しいです。台本の流れを壊さない様、随所に笑いを忍ばせたテクニックが見事です。稽古では、その演出に役者もうまく乗せられて自由闊達な現場でした。

初演と比べて、ストーリーラインに大きな変化はないのですが、シェイプアップされた形になっています。より分かりやすく、この作品の核の部分をより一層掴んで頂きやすくなっていると思います。

映像と芝居の融合がこの作品の特徴ですが、映像の部分はより大きく進化を果たし、初演がバージョン1.0とするならば、今回の再演はバージョン2.5を超えるほど進化しているのではないかと思います。

芝居、殺陣、映像、すべてがブラッシュアップしました。初演を見た方もまた、新鮮な気持ちで楽しんで頂けます。1ステージ1ステージ、とにかく丹念にお届けしたいと思います。


 

〈小池徹平 コメント〉

LEDの映像がとても鮮明で、演じる側も最新技術にとても驚いています。本当に美しい映像で、まるでイルミネーションを見ているのかなと錯覚してしまうような仕上がりです。セット転換すらも楽しませる、飽きさせない演出は、想像を超えています。

上川さんとはほぼ初対面だったのですが、稽古場はすごく居心地が良く、とても楽しかったです。キャスト・スタッフ一丸となって面白いことにチャレンジしていく、すごく刺激的な稽古場でした。

稽古に入る前に演出の堤さんと天草四郎ゆかりの地の南島原・天草を巡りました。とてもぜいたくな役作りをさせていただきましたので、役に対する思い入れを特に強く持って演じられているように感じます。ゆかりの地である九州、博多座での公演はとても感慨深いです。自分が思っている以上に素晴らしく、新しい作品になっていると思います。

皆さまが安心して楽しめるよう最後まで努めますので、ぜひ安心して劇場にお越しください。

初演よりも一層映像効果を多用し、LEDを駆使した鮮明かつ大迫力の演出。大道具が映像に変わり、出演者と映像がシンクロし、演劇×映像の融合が大きな見どころとなっている本作。

映像と連動した躍動感あふれる出演者、活き活きと動く映像の中の人物たち、合戦や炎・雷などのインパクトあるリアルな背景画像、映像が人を支え、人が映像とコラボ。これまでの演劇の常識を超えた、画期的な「電影活劇」が誕生。一方で、初演以上に人間ドラマも濃厚に。

 

主演の上川隆也演じる柳生十兵衛と松平健演じる柳生宗矩の手に汗握る迫真の決闘、小池徹平演じる天草四郎が放つ怪しい魅力と巧みな妖術、浅野ゆう子演じる淀殿と藤原紀香演じるお品の情感漂う感動の場面、さらに、魔界衆の勢揃いや随所に登場するド派手なアクションなど、見せ場と見どころが次々と繰り出され、観る人を魔界へと誘う。

 

 

福岡公演も残すところあとわずか。最後まで駆け抜ける!