シス・カンパニー×加藤拓也『友達』林遣都、有村架純らキャスト決定!!

2021.05.20

シス・カンパニー×加藤拓也が、初タッグ作『たむらさん』(2020年10月上演)に続く作品で、再び観る者の心をザワつかせる世界をお届け!

現在、NHKよるドラ『きれいのくに』の脚本でも注目を集めている気鋭の劇作家・演出家 加藤拓也が今回向き合うのは 、生前、「最もノーベル文学賞に近い作家」と呼ばれ、世界的評価も高い安部公房の戯曲『友達』。
小説、戯曲、映像作品と幅広い分野で活躍した安部公房が、その後半生の情熱を傾けた演劇活動を語る上でも、ひときわ輝きを放つ本作は、彼の小説『闖入者』をベースに戯曲化。1967年(昭和42)に青年座で初演され、同年の「谷崎潤一郎賞」を受賞。 三島由紀夫をして「安部公房氏の傑作」と言わしめた作品。
不気味なのか滑稽なのか、、、無意識なのか作為なのか、、、男をジワジワと取り囲んでいく謎の9人家族や周囲の人々の論理に、気鋭の演劇人・加藤拓也が大胆に切り込む。
不条理な状況に追い込まれていく「男」を演じる鈴木浩介、彼に迫るのは、安部公房スタジオ出身の浅野和之、硬軟自在な演技で魅了するキムラ緑子、第28回読売演劇大賞最優秀男優賞に輝く山崎一が率いる謎の3兄弟・3姉妹たち。その中でも、ドラマ「姉ちゃんの恋人」での共演が人気を呼んだ有村架純、林遣都が、今度は小劇場空間で家族として登場する。 有村架純は、2014年「ジャンヌ・ダルク」以来7年ぶり2度目の舞台出演となり、その舞台での演技への注目はもちろん、林遣都との舞台での共演にも期待が高まる。
加えて、岩男海史、大窪人衛、富山えり子、伊原六花、内藤裕志、長友郁真、手塚祐介、西尾まり、鷲尾真知子の盤石な布陣が実現。
さあ、何が始まろうとしているのか・・・。
なお、公演日程等の詳細は、随時、公演サイトやシス・カンパニーSNS等で告知予定。

 

INTRODUCTION

ある夜、ひとりの男(鈴木浩介)の日常に忍び寄る、見知らぬ「9人家族」の足音。
祖父(浅野和之)、父母(山崎一・キムラ緑子)、3人兄弟(林遣都・岩男海史・大窪人衛)、3人姉妹(富山えり子・有村架純・伊原六花)から成る9人家族は、それぞれに親しげな笑みを浮かべ、口々に隣人愛を唱えながら、あっという間に男の部屋を占拠してしまう。

何が何だかわからないまま、管理人(鷲尾真知子)、警察官(長友郁真・手塚祐介)、婚約者(西尾まり)、弁護士(内藤裕志)と、次々に助けを求め、この不条理な状況説明を試みるが埒があかない。
しかも、彼らは、どんどん「家族の論理」に加勢していく流れに…。
一体、この「9人家族」の目的は何なのか?どこからが日常で、どこからが非日常なのか?
男を待ち受けるのは。悲劇なのか、はたまた救済なのか?