作・演出:三浦大輔×主演:髙木雄也 パルコ・プロデュース『裏切りの街』ビジュアル写真解禁&キャストコメントが到着!

2021.12.10

コロナ禍で中止となった三浦大輔の傑作、ついに上演決定!待ちに待った髙木雄也の舞台初単独主演が実現。
―人生から逃げて、逢瀬に溺れる・・・―

2022年3月12日(土)~27日(日)新国立劇場 中劇場にて、パルコ・プロデュース『裏切りの街』の上演が決定した。東京を皮切りに大阪へと巡演する。

作・演出を手掛けるのは、若者の生態、現代人の悲哀、剥き出しの欲望など、人間の“リアル”を妥協なく追求した演出で、観る者の感情を揺さぶる三浦大輔。その三浦が2010年にPARCO劇場に初めて書き下ろした作品が『裏切りの街』。2020年に10年ぶりに上演予定だった本作は新型コロナウィルスの影響で残念ながら中止となった。コロナ禍を乗り越え、来年3月待望の上演となる。
主演は『薔薇と白鳥』(2018)、『クイーン・エリザベス-輝ける王冠と秘められし愛-』(2019)、ミュージカル『ブロードウェイと銃弾』(2021)などの舞台作品でも、その力と輝きを発揮し、トップアイドルとして活躍する髙木雄也。昨年中止になってしまった悔しさを糧に、新たな気持ちで舞台単独初主演を飾る本作に挑む。髙木が演じるのは、将来の展望もなく、現実から目を背けて、専業主婦である人妻との関係に溺れるフリーター・菅原裕一。生身の人間のリアルをどう魅せてくれるのか、期待が高まる。共演には、裕一との逢瀬を重ねる人妻・橋本智子役に、今年公開の映画では、劇場版『きのう何食べた?』、『護られなかった者たちへ』、舞台では『No.9-不滅の旋律-』(2018・20)、『渦が森団地の眠れない子たち』(2019)など多くの映画・ドラマ・舞台に出演、またナレーションでも活躍する奥貫薫。菅原の恋人で会社員・鈴木里美役にドラマ『RISKY』、『ただ離婚してないだけ』や、映画『花束みたいな恋をした』など、本年10本以上の作品に出演し大活躍をみせる注目の若手女優・萩原みのり。浩二の部下・田村修役に、三浦大輔主宰の劇団ポツドールの看板俳優として全作品に出演し、行定勲による映画『いっちょんすかん』では主演をつとめた米村亮太朗。智子の妹・根本裕子役に、映画『検察側の罪人』、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』『ひよっこ』『まんぷく』に出演、演技力に定評がある呉城久美。菅原の友人・今井伸二役にNHK連続テレビ小説『エール』、映画『ミッドナイトスワン』、劇場版『あなたの番です』と話題作に次々と出演している中山求一郎。智子の夫でサラリーマン・橋本浩二役にお笑いコンビ「とろサーモン」として活動しながら、映画・ドラマでの演技力が高く評価され、またナレーションなどマルチに活躍する村田秀亮(とろサーモン)。7人の楽しみな俳優陣が集結した。人間とは、生きていくとは、を問う傑作『裏切りの街』。現代社会と私たち自身を映し出す刺激的な作品に、期待は十分だ。

 

コメント

作・演出:三浦大輔
昨年上演予定だった、この公演が再び、上演されることになり、とても嬉しく思っています。まだ予断を許さない状況ではありますが。そして、初演から12年。時が経っても色褪せない普遍性が『裏切りの街』にはあるんだと思います。そのうち、古典みたいになって、僕が死んだあとも上演され続けたら。と真剣に思っています。そして、主人公の菅原裕一は、髙木雄也くんが演じてくれます。中途半端極まりない、ダメ男をどう演じ切ってくれるのか。髙木くんの新たな一面を引き出せたらと思っています。
ご期待下さい。

 

主演:髙木雄也
「裏切りの街」の上演が決まりました!本来ならば2020年に公演をさせて頂いているはずだった作品です。
コロナ禍で中止になってしまい、僕自身もとても悔いが残っていましたが、来年2022年に改めてチャレンジする機会を頂けることになりました。
ファンの皆様も凄く楽しみにしてくれていた作品でしたので、改めて気合いを入れ直して、最高の作品を三浦さん及び共演者の
皆さんで作り上げてお届け出来るようにします!楽しみにお待ち下さい!

 

共演:奥貫薫
昨年、オンラインでお稽古をしているところで公演の中止が決まり、共演者の方にもお目にかかることなく解散となってしまったカンパニーでしたが、こうしてまた集まり、上演の機会に恵まれたことをうれしく思っています。この数年で世界は大きく変わり、人と触れ合うことや、新しく誰かと出会うことも、ままならなくなりました。それでも、人は人を求める、ということの意味を考えながら、三浦さんのもとで、共演のみなさんと丁寧に稽古を積み重ね、2022年ならではの「裏切りの街」をお届けできればと思います。

 

ストーリー

無気力なフリーター、菅原裕一(髙木雄也)と平凡な専業主婦、橋本智子(奥貫薫)。菅原には長年つきあっている彼女がいて、智子には結婚している夫がいる。その二人が出会い系サイトで知り合い、出会い、恋愛をし、逢引を繰り返す。二人はお互いに何かを求めるわけでもなく、この恋愛に発展性がないこともわかっている。お互い、大切だと思えるパートナーがいるにもかかわらず、「浮気」を繰り返す。会っている意味など考えず、「裏切る」という行為の罪悪感に苛まれることもなく、惰性ともいえる二人の関係は続いていく。そして、家に帰れば、お互いのパートナーに対して、別の愛情表現をする。それを壊す勇気などない。この先、自分はどうしたいのか。そんなことは考えない(ふりをした)まま、ただただ日常生活をこなしていく…。