5月17日(木)開幕!新国立劇場開場20周年記念公演 2017/2018シーズン演劇「ヘンリー五世」

2018.05.21

撮影:谷古宇正彦


ハル王子からヘンリー五世へ。
シェイクスピア歴史劇の中で、最も栄光に包まれた王、登場!

 

2009年に『ヘンリー六世』三部作で幕を開けた、新国立劇場シェイクスピア歴史劇シリーズ。
9時間を超える長さとなった通し上演は演劇界でも大きな話題となり、2010年の読売演劇大賞受賞など、数々の演劇賞を受賞しました。
続く、2012年『リチャード三世』は『ヘンリー六世』の出演俳優が再集結。同じスタッフ、同じキャストを引き継いでの上演が実現したのは、世界的にも稀で、日本では初めてでした。

そして、まだ記憶に新しい2016年に上演した『ヘンリー四世』二部作は、前二作から時代をさかのぼった作品。シェイクスピア作品一の人気者フォールスタッフが活躍し、ヘンリー四世の後嗣、ハル王子の成長譚でもあります。スタッフと主要キャストが三度集結し、6時間に及ぶ通し上演を行いました。

撮影:谷古宇正彦

そして今回の『ヘンリー五世』。前作『ヘンリー四世』で放蕩三昧の日々を過ごしたハル王子(浦井健治)は、王位の継承を機に比類なき王へと目覚めます。国内を安定させ、対フランスの戦いで兵士を鼓舞し勝利へと導く姿は、まさに英雄。そして今回も同じスタッフが集まり、主要キャストは前作と同じ役を引き継いでの上演が実現しました。公演は6月3日まで。新国立劇場シェイクスピア歴史劇シリーズに新たに加わる舞台、どうぞお見逃しなく!

 

【ものがたり】
即位したばかりのヘンリー五世の宮廷にフランスからの使節が訪れる。さきごろヘンリーの曽祖父エドワード三世の権利に基づき要求した公爵領への返事を、フランス皇太子から遣わされたのだ。そこにはヘンリーの要求への拒否だけではなく、贈呈として宝箱一箱が添えられていた。中身は、一杯に詰められたテニスボール。それは、若き日のヘンリーの放埒を皮肉った、皇太子からの侮蔑だった。それを見たヘンリーは、ただちにフランスへの進軍を開始する。