関ジャニ∞丸山隆平が2020年の上演中止を乗り越え、シアターコクーンに初登場!!主演舞台『パラダイス』上演決定!

2022.06.27

2020年5月~7月に上演を予定するも新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い断腸の思いで公演を中止した舞台『パラダイス』。関ジャニ∞の丸山隆平主演の本舞台が、今年の9月25日(日)~10月3日(月)までは大阪・森ノ宮ピロティホール、10月7日(金)~11月3日(木・祝)までは東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演されることが発表された。

劇作家、演出家、映画監督、俳優として活躍する赤堀雅秋がシアターコクーンに5回目の登場!
無味乾燥な日常を生きる男たちの繁栄と没落、焦燥と絶望を描く。

これまで、実際に起きた事件やその時々の世相を題材にしながら、時に無様で、時に滑稽な、世の中にうまく馴染めない人間たちの機微を独自の観点で描き、あたかも登場人物たちの日常を観客が覗き見しているような不思議な空間へと誘う作風で高い評価を得てきた赤堀雅秋。『殺風景』(2014年)、『大逆走』(15年)、『世界』(17年)、『美しく青く』(19年)を経て、5回目のシアターコクーン登場となる。
この最新作『パラダイス』は、救いようのない詐欺グループの男たちの栄枯盛衰の物語。一見豊かで、平和ぼけしているかのような東京を舞台に、社会の底辺で蠢く男たちが刹那的な幸福を求め、破滅を予期しながらも走り続ける様を、赤堀ならではの俯瞰した視点から描かれる。

関ジャニ∞丸山隆平がシアターコクーンに初登場!

本作の主演を務めるのは、今作がシアターコクーン初登場となる関ジャニ∞の丸山隆平。歌手としてはもちろん、バラエティ、情報番組の司会など多岐に渡って活躍し、俳優としても、ドラマ・映画・舞台とジャンルを問わず出演し、幅広い年齢層のファンに愛される丸山。今年はブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で性別を超えて愛を求めるヘドウィグを演じ、新境地を開いた。
そんな丸山の最新主演舞台は、以前から大ファンだという赤堀との初タッグとなる『パラダイス』。2020年5月の公演に向けて準備が進む中、コロナ禍で中止となり、念願の上演となる。丸山が演じるのは、高齢者を狙う詐欺グループのリーダー。自身のもつ明るいキャラクターから、おおらかで天真爛漫な役を演じることが多い印象の丸山が、赤堀の描く“底辺でもがく男”をどう演じるのか期待が高まる。

写真上段左から、八嶋智人、毎熊克哉、水澤紳吾、小野花梨、永田崇人、
写真下段左から、赤堀雅秋、梅沢昌代、坂井真紀、西岡徳馬

さらに共演には、シリアスからコメディまで硬軟自在な演技で幅広く活躍する八嶋智人、独特の存在感で映像業界から熱い視線を集める毎熊克哉、『世界』では観客の共感を一身に集め赤堀作品の世界を見事に体現した梅沢昌代、映像のみならず舞台にも意欲的に取り組み各方面から高い評価を集め続ける坂井真紀、圧倒的な存在感であらゆる作品世界を牽引する西岡德馬と、若手の注目株からベテランまで、個性あふれる顔合わせが実現した。赤堀自身も信頼を置く様々な世代の俳優たちが混在するこの環境で、どのような作品が生まれるのか乞うご期待!

以下、主演の丸山と作・演出・出演の赤堀からのコメントも到着した。

丸山隆平 コメント

2年前に中止になった段階で、気持ちは切り替えてはいたので、上演を諦めずにいてもらえていたのが嬉しかったですね。赤堀さんの作品は、昔の話ではなく常に今をリアルタイムに捉えて落とし込んでいて、大きな何かを訴えるのではなく、実は何でもない、でも人によっては放ってはおけないものがテーマだったりするんですよね。今回の上演が改めて決まるまでの間も恋しくて映画や舞台を拝見しましたが、観客側に対して答えを提示しない余白が多いところが好きです。丸山隆平といういつもはおチャラけているアイドルが、この作品の中でどう立ちまわるのか、興味を持っていただけたら是非お越しいただきたいです。
赤堀作品の中毒者の方々が沢山いると思うので、その方々の期待をいい意味で裏切り、その世界観を自分なりに表現できるように頑張るので、厳しい目で見てほしいです。
とにかく、万全の状態でお迎えできるように努力します。皆さんも元気な状況できてください。

赤堀雅秋(作・演出・出演) コメント

本来なら、この『パラダイス』という作品は一昨年の夏に上演される予定でした。これから開催される東京オリンピックを背景に、底辺で蠢く悪党たちの生き様を描く…。しかし当時は未曾有の状況。公演を中止にせざるを得ませんでした。あれから2年。状況的に何が変わったのか、正直判然としません。それでも留まっていても仕方がないので演劇をします。主人公の丸山さんをはじめ、出来得る限り2年前と同じ出演者でやりたいと申し出ました。どこかリベンジのような思いです。何に対してのリベンジかはよくわかりませんが。
とにかく、飽和して今にも破裂してしまいそうな『今』を描きたいと思っています。その感情はもしかしたら『怒り』に近いかもしれません。何に対しての『怒り』かはよくわかりませんが。劇作家として、暴発したいと思っています。よろしくお願い致します。