内野聖陽と岡本圭人共演の舞台『M.バタフライ』が絶賛上演中!内野&岡本&日澤(演出家)からの取材会時コメント公開☆

2022.07.01

プレスコールで披露された場面写真より、左:岡本圭人 右:内野陽聖

6月24日に東京・新国立劇場で開幕した、内野聖陽と岡本圭人が共演する舞台『M.バタフライ』。本作は、あるフランス人外交官が国家機密情報漏洩という大罪を犯すほど愛に溺れた相手が性別を偽った中国のスパイだった…という、1960年代の中国・北京で起きた衝撃的な事実に着想を得て、劇作家・デイヴィット・ヘンリー・ファンがオペラ『蝶々夫人』を劇中に取り入れながら創り上げた戯曲。ブロードウェイで上演されると、京劇のもつエキゾチシズムや興味深い登場人物たちと重層的な戯曲の構成が絶賛され、1988年にはトニー賞最優秀演劇賞を受賞し、世界30 ヵ国以上で上演された。そんな幻の名作が、このたび32 年ぶりに日本で上演となり、ただいま東京にて絶賛上演中!7月10日までの東京公演を終えると、7月13日からは大阪へと舞台を移し、福岡・愛知と公演が続く。

その開幕を迎えた6月24日。開幕直前には取材会では演出を務めた劇団チョコレートケーキの日澤雄介と、本作では主人公のフランス人外交官ルネ・ガリマールを演じる内野聖陽、毛沢東のスパイでありながら京劇女優に身分を偽るソン・リリン役を好演中の岡本圭人らが本作の見どころや意気込みなどコメントを寄せ、プレスコールでは一部の場面が披露された。

日澤雄介 コメント

「M.バタフライ」を演出できること、とても光栄です。この作品は『蝶々夫人』を下敷きに、内野さん演じるルネ・ガリマールという何の変哲のない男が、葛藤を抱えながらソン・リリンに出会うことで、変化していく…。ルネの頭の中にお客様をどう連れていけるか、共有できるかを軸に演出しました。どういう結末を迎えるか、楽しみにしていただければと思います。

内野聖陽 コメント

数年前にプロデューサーからこの作品のお話をいただき、あまりにもよくできた戯曲で、ぜひ挑戦したいと思いました。翻訳の吉田美枝先生から編み出された日本語の美しさに、満場一致で気付かされました。30年前に翻訳されたものなので、言葉の言い回しなど、日本語にうるさい私を筆頭に…(笑) 訳を微調整しました。英語が堪能な圭人君からもアイデアをもらいながら、言葉に磨きをかけました。自信だけでなく不安にも満ちていますが、作品の素晴らしさや、ガリマールの脳内で起こる“脳内劇場”を楽しんでもらいたいです。この壮大な作品を小さな劇場でできる喜びを噛みしめながら、日々演じたいと思います。どうぞ温かい目で見ていただければと思います。

プレスコール時の披露場面より(内野聖陽)

岡本圭人 コメント

僕にとって本当に挑戦的な役で、やることがとてもいっぱいでした。セリフの言い方を内野さんから指導いただいたり、所作・京劇・メイクさん・衣装さん・スタッフの皆様…たくさんの方々に支えていただいて、ソン・リリンを演じることができます。舞台はお客様がいて完成するので、これからたくさんのお客様に観ていただいて、どのように完成するのかとても楽しみです。一生懸命ソン・リリンを演じますので、楽しみにしていてください。

プレスコール時の披露場面より(岡本圭人)

その他プレスコールで披露された場面はこちら!

妻・ヘルガ(朝海ひかる)とルネ(内野聖陽)との会話場面より

マルク(みのすけ)とルネ(内野聖陽)との場面より

撮影:岡千里