「ディノアライブ・プレミアム タイムダイバー 夏休みスペシャル」スペシャルサポーター・伊沢拓司インタビュー到着!

日本発のリアル恐竜ライブステージがさらなる進化を遂げ、この夏、帰ってくる。「ディノアライブ・プレミアム タイムダイバー 夏休みスペシャル」は、360度回転劇場であるIHIステージアラウンド東京にて繰り広げられる、恐竜たちをはじめとする中生代の生きものたちの物語。今作では陸地だけでなく海や空にと舞台が大幅パワーアップ。目の前で躍動する恐竜たちの生き生きとした姿を体感することで、自然や生きものが好きになるこの夏注目の恐竜エンターテイメントとなっている。

ローチケ演劇宣言!では、7月23日(土)からの公演に先駆けて行われた記者会見の後、スペシャルサポーターの伊沢拓司さんへインタビューを実施。その様子をお届けします!

 

――記者会見については、いかがでしたか?

盛り上がりましたね。リアルなディノアライブの恐竜たちをみなさんに見て貰いたいなと思っていましたので、たくさんの人がいる中でのお披露目は凄く嬉しかったですね。子どもたちの恐竜が出てきた時の驚き、興味、釘付けになる表情を見て、あぁよかった、これを見てほしかったんだという気分でしたね。

 

――ユタラプトルも登場しましたね。

そうですね。びっくりはしつつ、そうだよこれこれって感じですね。トークの内容は大人も興味があるものだし、『タイムダイバー』を上演するうえで教育的意義はもちろん大事な要素ですが、やっぱり恐竜が出てきたら、素直にビックリ、すごい、デカいみたいな感情になるわけで、その時点でもうエンターテインメントですよね。それを味わってもらえたのは嬉しいです。僕自身、お届けする側に立って「どうだ」という気持ちでみなさんの反応が見られましたし(笑)。

 

――想像より大きかったです。しっぽとか。

動き方もリアルですよね。僕はディノアライブの恐竜たちとは何回か会っているのですが、毎回ああやってユタラプトルに絡まれるので、すっかり馴染みにはなりましたね(笑)。

でも、毎回、怖いですよ。目を見合わせると本能的な恐怖を感じます。そのあたりはあのリアルさだったり、動きだったりによって生み出されているんでしょうね。

あのサイズ感、視線、くちばしの鋭さみたいなものは、何度会っても慣れない。それだけの迫力があります。まあ、慣れないほうがいいと思うんですけどね。何度でも味わいたい、ディノアライブの醍醐味のひとつですから。

 

――会場の子どもたちの反応を見て、伊沢さんはどのように感じましたか?

今回の『タイムダイバー』は、教育的な視点で見れば、恐竜や中生代の生物、そして生命の起源について知っていただく素晴らしい機会だなと思いつつも、「これは素晴らしい学びなんだ!」と言葉で講釈を垂れるとなると子どもたちに刺さりづらいのかなと思います。なので、まずはインパクトや、「凄いな、カッコいいな、怖いな」という感覚を持ってもらうことが、興味関心のスタート地点としてとっても大事なことなのかなと。強い感情だけでももって帰ってもらえたら、あとで調べてみて知識がついたり、はたまた10年後にその感情が蘇ってきて学問の世界が広がっていったり、ということになったらいいなと。そういった興味の一歩目をここから踏み出していって欲しいなと思っています。子どもたちが素直なリアクションをしてくれるのはとっても嬉しいです。

 

――小林教授と金丸先生とのお話で印象に残ったものは?

研究者ゆえのワクワクみたいなものをおふたりから感じましたね。小林教授は、研究者として恐竜の世界に興味を持ってもらおうというのは強く考えていらっしゃるのかなと思いますし、金丸社長は「今回の『TIME DIVER』ではやりたいことをやった」とおっしゃっていたので。

ふたりとも恐竜、そしてこのディノアライブに並々ならぬお気持ちを込められてここまできたんだなということが感じられましたね。

 

――小林教授の豆知識もさすがでした。

知識としての正確さを担保しつつ、ショーとしてのエンタメ要素にも配慮されているご様子でしたから。そのあたりもディノアライブというエンターテインメントの重厚さを下支えしてくれているのだと思いました。

 

――恐竜ときいて、伊沢さんがいちばん最初に思い浮かぶものはなんですか?

僕はやっぱり小学生の頃の体験。博物館や恐竜博などが印象深くて、特に記憶にあるのはやっぱり下から見上げた恐竜ですよね。「でけえー」っていう。

子供の頃に幕張メッセの恐竜展に行ったんですけど、でっかい展示室の天井のところにある恐竜の顔を見上げたのを今でも覚えていて。その、「でかい」って感情は、学んでいく動機づけとしては個々の細かな知識に勝るものがあると思うので、今回のディノアライブでも恐竜がたくさん登場するわけですけど、是非、まずは迫力や大きさを体感してもらいたいなっていうのは強く思いますね。しかもリアルな動きをするので、そこはやっぱり今回のステージの魅力ですね。

 

――恐竜から学べることは?

生命のあり方ですよね。恐竜について知ることは、単に恐竜の知識がつくだけではなく、様々な生物の進化や当時の地球環境のことを知るきっかけにもなります。

今日は記者発表で北極圏にいる恐竜の話をしましたけど、恐竜を通して当時の環境が伺い知れたりとかもするわけですから。恐竜たちは地球の長い歴史を見る上での登場人物のひとりだと言えるでしょう。しかもこれだけ多様に進化したということは、重要登場人物に間違いないですから、我々人類に至るまでの歴史を紐解く上での証人としても、恐竜はとっても興味深いなと思います。

 

――前回の『タイムダイバー』の感想はいかがでしょうか。

私は作品全体を見たわけではなく、実際にステージに立って恐竜と触れ合った、というのが『タイムダイバー』との出会いだったわけですが、やはり単なる科学ショーで終わらないんだ、というのを感じました。あれだけのサイズのものを臨場感のある劇場で見られる。そして演出が練り込まれている。エンターテインメントとしての完成度が凄いです。リアルなサイズによるリアルな学びがあるので、驚きとか感動とか、そういう感情が乗った知識になるわけですね。より強く記憶に刻まれるなと。そういった部分が凄く魅力だと思います。

 

――IHIステージアラウンド東京の360度舞台に囲まれた劇場空間というものは、他にないですよね。

そうなんです。だから当時の植物を再現しているセットとかも見てほしいんですよね。全身で当時の環境を感じられるっていうのが魅力だと思うので。

同日に行われた記者会見の様子

 

――今回のステージで伊沢さんが楽しみにされているポイントはありますか?

僕自身は演出や、舞台としての面白さを楽しみにしたいですね。恐竜のインパクトはもちろん凄いですけど、『タイムダイバー』の魅力って、エンターテインメントとして他では見られない作品であるという点も大きいと思います。命について考えさせられる要素や、エンターテインメントの要素、バトル的な要素をひとつのエンターテインメントとしてのキャッチアップしているところの領域の広さがあります。劇作品として、どういう演出をしてどういう形で学びが組み込まれているのかがとても楽しみです。

 

――今回は、同時開催の「恐竜パラダイス」も新しい見どころですね。

間違いなく見どころだと思います。『タイムダイバー』を見ていると、まず先立つのはインパクトや「作品に引き込まれる」ような感情で、恐竜の名前を覚えきれない可能性があるので、印象に残った恐竜について、「恐竜パラダイス」で新たに学びなおすことにより知的体験としてのフォローアップが行える可能性がありますよね。そもそもひと夏の思い出づくりとして長い時間を過ごせる施設なのは親御さんとしてもありがたいでしょうし、「なんだか恐竜といると楽しいな」というところがきっかけになって興味関心が芽生える、という順序でも良いと思います。

 

――伊沢さんが「恐竜パラダイス」で一日過ごすとしたら、どのように過ごしますか?

僕は、先に『タイムダイバー』のステージを観たいですね。先にステージを観て、そのあとに「恐竜パラダイス」を見て回って、そこでお腹が空いたらバーベキューを楽しむってコースですかね。

ステージを見た後は、一緒に観に行った人と恐竜に関しての会話をすることが大切だと思います。感想を言い合うのは盛り上がるし、恐竜や生物についても復習ができて、子どもたちが新しいものに興味を持つきっかけ、知識を反復して記憶するきっかけになると思います。

ぜひ、『タイムダイバー』を観た後は、バーベキューとか「恐竜パラダイス」での対話を込みにしたプランを考えていただけると嬉しいなと思います。

 

――最後に『タイムダイバー』を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

これはみんなに言えることですけど、勉強だと思って見に行くのではなく、ただ『タイムダイバー』を楽しみにしてください。まずは、楽しんでいるだけで、勝手に知識の扉が開いてくる世界だと思うので、『タイムダイバー』楽しみだなあ、という気持ちを持ってきてもらえれば十分だと思います。

しかも今回はレベルアップしているとのことですので、前回の公演をご覧になっている方にも、より新鮮で、幅広い学びをお届けできるのではないでしょうか。

『タイムダイバー 夏休みスペシャル』は、ディノアライブの素晴らしい技術が、「技術が凄いなあ」っていう感想を抱く間もないくらいの臨場感で展開されます。

こういう形で知識と感動を同時に味わえるものはなかなかない。僕自身も、何度恐竜の前に立ってもびっくりするし、怖いと感じます。それだけのリアリティを持った恐竜ショーであり、恐竜だけでなくて、当時の環境や生き物について考えるきっかけにまでなりうるものです。まずは楽しんで、いろいろなことを感じて、考えて、たくさんの思い出も持ち帰ってもらえたなら嬉しいです

 

取材・文/高畠正人

写真/中田智章