劇団スーパー・エキセントリック・シアター 第60回記念本公演 ミュージカル・アクション・コメディー「堕天使たちの鎮魂歌~夢色ハーモニーは永遠に~」合同取材会

2022.10.12

2022年10月21日(金)より東京・サンシャイン劇場にて劇団スーパー・エキセントリック・シアター(以下、SET)の第60回記念本公演 ミュージカル・アクション・コメディー「堕天使たちの鎮魂歌~夢色ハーモニーは永遠に~」が開幕する。開幕まで1カ月をきった10月某日、合同取材会が行われ、座長の三宅裕司、小倉久寛、野添義弘が参加した。

三宅裕司

劇団創立43年目、そして60回目の記念すべき公演となるが、「記念公演だからと力を入れることはなく『いつも通り』のSETを届けたい」、三宅の一声から取材会は始まった。
爆笑につぐ爆笑からの感動、そして大団円といったSETらしさは踏襲しつつ、「ミュージカル・アクション・コメディー」を旗印にきた劇団らしく、今回は”音楽”に特化したストーリーになるという。

実力はあるものの長年鳴かず飛ばずの女性ソウルシンガー3人組「ディーバ」に、ある日ビジュアルとダンスセンスは良いが歌は最悪というアイドルグループの替え玉の依頼が舞い込む。仕掛け人の大物プロデューサー(小倉)、ディーバの所属事務所社長(三宅)、担当マネージャー(野添)らそれぞれの思惑が交差し…様々な試練が訪れる。

小倉久寛

20~70代の幅広い年齢層の劇団員を抱えるSETとして、お客様の前で「笑いのセンスを身につける場をつくりたい」、すべての劇団員に「笑いを背合わせる(どんなに短いセリフ、シーンでも笑いに繋げる)」ように創作しつつ、同時に「感動を生む、主軸がブレない作品づくりは難しい」と、演出・三宅は苦悩もうかがわせる。もちろん笑いだけでなく、感動の場面を演じるにあたり、現在放送中の『鎌倉殿の13人』にも出演する野添には、「(大河ドラマの現場を経験し)一回りも二回りも成長した」と評価した。野添や小倉の背中をみて学んでほしいと、若手劇団員へ期待も寄せる。

野添義弘

歌、ダンスに特化した作品として「ミュージカル・アクション・コメディー」の集大成ともいえる本作。恒例の三宅と小倉の掛け合いのシーンでは歌のギャグもあるようで、笑いも感動も”音楽”を通して伝えたい、そんな気概を感じた。国内外問わず、歌やダンスのレベルが上がってきている昨今、「(本作は)歌とダンスがうまくいかなかったら失敗」と明言した三宅に、SETの本気度が感じられた。

公演は11月6日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて。その後、11月9日(水)に秋田・鹿角市文化の杜交流館 コモッセ 文化ホールにて上演予定。ぜひみなさまの目で本気で”音楽”と向き合うSETを見届けてほしい。