PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『笑の大学』2023年2月PARCO劇場にて上演決定!!

2022.11.10

1996年初演!同年度読売演劇大賞「最優秀作品賞」受賞!
ロシア、韓国、中国、フランスで翻訳上演され海外でも大絶賛!
1998年の再演以来、1度も日本で上演されていない伝説の舞台がPARCO劇場50周年記念の年についに蘇る!

三谷幸喜の傑作二人芝居『笑の大学』。ファンの中でも特に人気の高い作品であるのにも関わらず、1998年以来1度も日本で公演が行われてこなかった伝説の舞台が、PARCO劇場50周年という記念の年に四半世紀ぶりに蘇ります!
来年2023年にPARCO劇場は、開場50周年を迎えます。1994年よりほぼ毎年、PARCO劇場をホームグラウンドに数々の名作を発表してきた三谷幸喜。40周年記念公演で『ホロヴィッツとの対話』『国民の映画』、2020年リニューアルオープン時の記念シリーズでは、三谷文楽『其礼成心中』、PARCO MUSIC STAGE『三谷幸喜のショーガール』、『大地(Social Distancing Version)』などを上演し、PARCO劇場の節目を飾ってきた三谷幸喜が、今回選んだのは『笑の大学』。
1996年にパルコ・プロデュース公演として青山円形劇場で初演された本作は、第2回読売演劇大賞で「最優秀作品賞」を受賞し、その後1998年、PARCO劇場にてアンコール公演が行われ、東京・札幌・大阪・福岡の4都市56ステージを巡演いたしました。ロシア語、韓国語、中国語、フランス語にも翻訳され、海外で上演され続けていますが、1998年以来、1度も日本で上演されていない不朽の名作が、三谷幸喜自身の演出で蘇ります!

 

戦争色が濃厚になる昭和15年。登場人物は、警視庁検閲係・向坂睦男(さきさかむつお)と劇団「笑の大学」座付作家・椿一(つばきはじめ)。非常時に喜劇など断じて許さないとする向坂は、上演中止に追い込もうと執拗なまでの注文を繰り返す。しかしなんとか上演許可をもらいたい椿は、向坂が要求する無理難題を逆手に取りながら、あくまで真正面からの書き直しに挑戦する。警視庁の取調室を舞台に、相対する男二人のドラマが始まる。

 

検閲官 向坂睦男役にはドラマ「JIN-仁-」、「きのう何食べた?」、NHK大河ドラマ「真田丸」(作:三谷幸喜)、舞台『おのれナポレオン』(作・演出:三谷幸喜)、『M バタフライ』など多数の作品に出演し、2021年には紫綬褒章を受章、豪快で力強い人物から繊細さを秘めた役柄や、柔らかいキャラクターまで巧みに演じる俳優・内野聖陽。劇団『笑の大学』の座付作家椿一役にはドラマ『透明なゆりかご』、映画『コンフィデンスマン JP -英雄編-』『愛なのに』、ミュージカル『日本の歴史』(作・演出:三谷幸喜)、舞台『世界は笑う』などに出演、現在ドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」、大河ドラマ『鎌倉殿の 13 人』(作:三谷幸喜)に出演中で、演技力を武器に年々役柄の幅を広げる瀬戸康史。三谷幸喜の希望により実現した2人による化学反応に是非ご期待ください!

脚本・演出の三谷幸喜、キャスト内野聖陽、瀬戸康史のコメントが届きましたので以下に記載いたします。

 

コメント

三谷幸喜

「笑の大学」は大好きな作品。だからこそ、託したい俳優さんに出会うまで再演はしないと決めていました。内野さんの「向坂」が見たいと思った時から、今回のプロジェクトは始まりました。そして瀬戸さんは今の僕が最も頼りにしている俳優さんの一人。この二人で「笑の大学」を上演できるというのは、僕にとって最高の喜びです。
今まで待った甲斐がありました。今回初めて観る方も、以前ご覧になった方も、新しく生まれ変わる「笑の大学」にきっと満足して頂けると思っています。この作品でPARCO劇場開場50周年記念シリーズに参加できることを、僕はとても嬉しく思っています。なんと言ってもこの劇場は、自分を育ててくれた大切な場所ですから。

 

内野聖陽
25年前の、脚本家三谷さんの素晴らしい戯曲と、25年後の、演出家三谷さんとのお仕事なんて、一度に2度美味しい思いができる、こんな素晴らしく贅沢なことはありません。ボクがこの本で素敵だなって感じることがいっぱいあって、顔の筋肉が緩んでしまう瞬間もたくさんあって、声を出して笑ってしまうところもたくさんあって、涙腺が緩んでしまうときもあって、そんな素敵なものを、いっぱいいっぱい舞台の上に花開かせたいと思っています。気鋭の若手、瀬戸康史くんとのセッションもとても楽しみです。みなさんどうぞご期待して待っていてください。
お稽古励みます!

 

瀬戸康史
まず、舞台版と映画版を観た時に、演じる人物によってこんなに印象が違うのだと驚いたのを覚えています。それは、登場人物がほぼほぼ二人しかいないからでしょう。その二人の俳優が持つ性質が空間を支配して、ダイレクトに観客に伝わる感じ。でも、それが気持ちの悪い生々しさではなく、どこかクセになる生々しさなんですよね。ずっとこの二人の掛け合いを見ていたいと思わせる三谷幸喜さんの力…とんでもないです。内野さんとは今回初共演で、まだまだ謎だらけです。なので今は、優しい人かな?怖い人だったらどうしよう。と、まるで検閲官にどきどきしながら対峙する作家のような気持ちです(笑)
二人芝居も初めてなので、とにかく新鮮さを大切に、相手からのエネルギーをいくらでも受け取れる心の余裕を持って、楽しんで演じられればと思います。