演劇『夜明けの寄り鯨』作・横山拓也、演出・大澤 遊よりコメント到着!!

2022.12.05

(左から) 小島 聖、池岡亮介

いま演劇界で注目の劇作家・横山拓也が新国立劇場初登場!

12月1日(木)に東京・新国立劇場で『夜明けの寄り鯨』が開幕した。
本作は、舞台25年前に自分が傷つけたかもしれない男性の面影を追う、一人の女性のこころの物語。
2022/2023シーズン中に日本の劇作家の新作をお届けするシリーズ企画、【未来につなぐもの】の第二弾として、いま演劇界で注目の劇作家・横山拓也が手掛けた新作だ。

和歌山県の港町を舞台に、25年前に自分が傷つけたかもしれない男性の面影を追う、一人の女性のこころの物語であり、ひとのこころの内面を静かに描く、まさに横山拓也ならではの劇世界が広がる本作。
演出は、新国立劇場では「こつこつプロジェクト」第一期として『スペインの戯曲』を手がけた、若手演出家・大澤遊。彼の丁寧で繊細な演出はこの作品の奥深い魅力をあますところなく伝えてくれることだろう。
そんな注目作の開幕に際し、作・横山卓也、演出・大澤遊よりコメントが到着した。

作・横山拓也 コメント

あまり見たことがないような舞台美術が建ちました。演出家と美術家のチャレンジに驚嘆します。これが奇を衒ったというわけではなく、きちんとこの劇の世界を立ち上げていて、見事なんです。こういう瞬間に立ち会わせてもらえるのも、劇作家の冥利。物語は、キャストの個性の配置が絶妙なこともあって、静謐さと賑やかさの不均衡に戸惑っているうちに、いつのまにかドラマに引き込まれていき、登場人物たちと同じ場所に立っているような気分になります。なんでしょう、この味わい。演出家・大澤遊さんが、すごく面白いものを作りましたよ。自分の戯曲でこんな感覚になった舞台ははじめてです。

演出・大澤 遊 コメント

25年前のことを思い出しつつ、当時を生きた人たちが今をどう生きているのかに思いを馳せながら、創作してきました。横山さんは、日常の中に潜む問題を繊細に描いています。それを俳優・スタッフの皆さんが丁寧に拾い上げ紡いでくださり、無事に開幕することができました。
ふとしたことがキッカケで急に過去が蘇り、心がざわつくことがあります。まさに登場人物の三桑もそうで、皆さんもご一緒にそんな過去と現在を旅してもらえたら嬉しいです。

(右から) 小島 聖、池岡亮介

撮影:田中亜紀