☆絶賛上演中☆音楽劇『歌うシャイロック』京都・南座公演から初日レポート&岸谷吾朗コメント到着!

2023.02.14

2月9日(木)~2月21日(火)まで上演される、音楽劇『歌うシャイロック』の京都・南座公演が遂に開幕し、ただいま絶賛上演中だ!
数々の名作を世に送り続ける鬼才・鄭(ちょん)義信(うぃしん)が、シェイクスピアの名作『ヴェニスの商人』の悪役高利貸しのシャイロックに焦点を当て、再構成した本作。ユダヤ人で、冷酷な取り立て故に街中から嫌われ者のシャイロックは、果たして本当に“悪”だったのか?そんな疑問を歌や踊りでユーモアたっぷりに投げかける、笑って泣ける音楽劇。その初日の様子と舞台の見どころをお届けする!


幕開けは、ヴェニスの人々と莫大な遺産を相続した貴族ポーシャたちを巡る人間模様が描かれる。ヴェニスの街に住む、岸谷五朗演じるシャイロックをはじめとする登場人物は全員が関西弁。渡部豪太演じるアントーニオと岡田義徳演じるパッサーニオの友情、中村ゆり演じるジェシカと和田正人演じるロレンゾーの恋模様、小川菜摘演じるマージャリーと、駒木根隆介演じるロレンゾー親子のコミカルな親子喧嘩などがスピード感をもって描写される。

右から和田正人、中村ゆり

ところ変わってポーシャの屋敷では、父親の遺言に縛られた真琴つばさ演じるポーシャが30年に渡る婿探しに飽き飽き。そこにマギー演じるモロッコ大公が現れる。ポーシャの結婚相手を選別するための宝箱を選ぶシーンでは、福井晶一演じるネリッサとともにアドリブがさく裂し、客席から笑い声が上がっていた。その後、パッサーニオが宝箱選びに見事合格し、めでたくポーシャと結ばれるが、そこにアントーニオの商船がすべて難破したという知らせが入る。パッサーニオは、ポーシャと結ばれるための金をアントーニオがシャイロックから借りた金で賄っており、金が返せなくなったアントーニオは担保にしていた肉1ポンドを切り取られて死ぬというのだ。いても立ってもいられなくなったパッサーニオはヴェニスに帰ることに。

一方、シャイロックの金を盗んでロレンゾーと駆け落ちをしたジェシカ。大金を手に入れたことで人が変わってしまったロレンゾーの愛を失ってしまったことに絶望し、気が触れてしまう。雨が降るヴェニスの街でジェシカを見つけたシャイロックは、ヴェニスの街の人々への復讐を誓うのだった。

そしてヴェニスの人々、ポーシャの屋敷の人々を巻き込んで、肉1ポンドを巡る裁判が開かれ……。

ラストシーンでは、シャイロックとジェシカ親子の希望と絶望、いずれ迎える戦争の気配を感じさせ、客席は一転厳かな雰囲気に。万雷の拍手の中、幕となった。

そして、この初日を迎えた主演の岸谷五朗からは、次のようなコメントが到着した!

(以下、岸谷コメント)

南座の楽屋口から楽屋に入る道すがら、何とも言えない、「重圧感と重厚感」
先達が築いて来た、舞台芸術への想いに、心が特別な「何か」に鷲掴みにされました。そして一時間も滞在していないのに、南座が大好きになっていました。
過去の歴史、素晴らしき作品群に負けないように、目標は「南座に認められる事」であります。精一杯頑張りたいと思います!400年前のシェイクスピア戯曲を四百年前に誕生した劇場で、演じる!最高です。」

京都・南座で2月21日(火)まで上演の後、2月25日(土)~27日(月)まで福岡・博多座で、3月16日(木)~26日(日)まで東京・サンシャイン劇場で上演される。チケットはただいま好評発売中です!