池谷のぶえら個性派俳優が集結!気鋭の演劇家・小沢道成の最新作、EPOCH MAN『我ら宇宙の塵』ビジュアル公開!!全容も明らかに!

2023.05.15

今年8月2日(水)から13日(日)まで、東京・新宿シアタートップスにて上演されるEPOCH MANの新作公演『我ら宇宙の塵』。このたびそのビジュアルが公開され、その全容も明らかに!

EPOCH MANとは、俳優・小沢道成による演劇プロジェクト。主宰の小沢自身が作・演出・美術を兼ね、大胆なアイデアとユーモラスな会話、そして人間の醜さと美しさの両面を描いたストーリーで観客の支持を得ている。

小沢道成

2022年、『オーレリアンの兄妹』で第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品にノミネート。また、同年には代表作『鶴かもしれない2022』で本多劇場に進出。長い歴史を誇る本多劇場でも非常に珍しいひとり芝居で述べ1300人を動員し、大きな話題を呼んだ。こうした成果が認められ、近年は劇作家・演出家としての活躍もめざましく、2023年にはTHE RAMPAGEの陣による一人芝居『Slip Skid』の脚本・演出を担当。人気若手俳優・定本楓馬を主演に迎え、言劇『仔狸綺譚』を発表するなど、積極的に活動のフィールドを広げている。 本作は、EPOCH MANとしては『オーレリアンの兄妹』以来の書き下ろし新作。小沢にとっても新たな挑戦となる本作の見どころを紹介していく。

5人の個性派俳優が繰り広げるちょっと不思議なロードシアター

これまでEPOCH MANでは1〜2人の少人数劇を得意としてきたが、本作は池谷のぶえ、渡邊りょう、異儀田夏葉、ぎたろー(コンドルズ)に小沢を加えた5人芝居。いつか多人数の作品を書いてみたいと構想を温めていた小沢にとって、満を持しての新作となる。出演者も、確かな演技力と、人を惹きつける愛嬌と品、そしてそこはかとない狂気を秘めた実力者揃い。少年と母の旅を通じて縁もゆかりもない人々がゆるやかに連帯していくロードムービーならぬロードシアターをお届けする。

生命のないパペットが演じる生と死の物語

本作は、死んだ父の行方を探す少年と、その少年の行方を探す母の物語。小沢自身の死生観が投影されたファンタジックなヒューマンドラマとなっているこうした世界観を演劇で表現する上で用いられるのが、1体のパペット。このパペットがどんな役割を果たすのか。なぜ生身の人間ではなく、パペットである必要があるのか。日頃から英国のロイヤル・ナショナル・シアターなど海外作品を愛する小沢らしいイマジネーションたっぷりの仕掛けを見せる。

最新の映像テクノロジーが紡ぎ出す幻想の演劇空間

さらに、もうひとつの演出的なギミックとなるが、壁一面のLEDビジョン。近年、多くの演劇作品で映像を使った演出が取り入れられているが、小劇場で壁一面にLEDビジョンという舞台美術は破格のスケール。固定観念にとらわれず、常にやったことのないことにチャレンジしたい小沢らしい試みとなっている。ただし、小沢が信じるのは、あくまで生身の俳優たちの身体性。百戦錬磨の俳優陣に、パペットという古典的な演劇手法、そこに映像というテクノロジーが組み合わさることで、今までにない演劇空間を創出する。

EPOCH MANでは、演劇への愛を軸に、芸術性と娯楽性を兼ね備えた、舞台でしか表現できない作品をつくり続けてきた。本作もまた生の劇場空間だからこそ体感できるさまざまな遊びを散りばめている。5人の個性派俳優と1体のパペット、そして最新の映像テクノロジーが融合したとき、どんな化学反応が起きるのか。乞うご期待!!