音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』オフィシャル開幕レポート&海宝直人ほか出演者らによるコメントが到着!

2023.06.28

写真提供:東宝演劇部

30曲以上の楽曲に彩られた音楽劇でお客様を楽しませたい

モーツァルトの名作オペラを書いた天才的な詩人、ロレンツォ・ダ・ポンテの人生にスポットを当てた、オリジナルの音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』。6月21日(水)~25日(日)に東京・シアター1010で行われたプレビュー公演。6月30日(金)・7月1日(土)には愛知での上演の後、7月9日(日)~7月16日(日)には東京・東京建物ブリリアホールでの公演へと場所を移し、7月20日(木)~7月24日(月)には最終地の大阪・新歌舞伎座へと巡演される本作。このたび、愛知公演を目前に、先日の東京でのプレビュー公演開幕時のオフィシャルレポート(舞台写真ならびにキャストからのコメント)が到着した。

ダ・ポンテを演じるのは、7歳で舞台デビュー後、『ミス・サイゴン』や劇団四季『アラジン』など数々のミュージカルに出演し、高い歌唱力と演技力で魅了し続ける海宝直人。

海宝直人(写真提供:東宝演劇部)

彼が女好きの詐欺師でもあるダ・ポンテに扮し、平間壮一演じるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトと、ときに相棒感も醸しながら熱演する舞台はエネルギッシュ。「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」など革新的な名作オペラの誕生の裏にあるドラマを、大島里美の脚本、笠松泰洋の音楽、青木豪の演出でテンポ良く見せていく。

平間壮一(写真提供:東宝演劇部)

ダ・ポンテ&モーツァルトの創作に対立する宮廷作曲家、アントニオ・サリエリを演じる相葉裕樹、芸術に造詣が深く二人の創作をサポートする皇帝ヨーゼフ二世の八十田勇一など、宮廷側の人物を演じるキャストも充実。さらにダ・ポンテの恋人で美貌を武器に男たちを翻弄するソプラノ歌手・フェラレーゼ役に井上小百合、ダ・ポンテの妻となる心優しいナンシー役に田村芽実、モーツァルトの妻・コンスタンツェ役の青野紗穂という魅力的な配役となっていて、歌の面でも見応えのある舞台となっている。

開幕直前の囲み取材では、メインキャスト7名がそれぞれ意気込みを語った。海宝は「完全新作をようやくお披露目できるので、お客様からどのような反応があるのか楽しみです。まず見どころは豪華な衣裳。僕もこんなにキラキラしたことはないかもしれません。それぞれの想いが伝わるような30曲以上の楽曲があるので、そこもぜひ楽しんでいただきたいです」と語った。平間も「カンパニー全体で楽しく作ってきたと感じております。お客様が入って最後に作品が完成するので、僕も皆さんの反応が楽しみです」と、コメントでも意気投合する二人。

ダ・ポンテ役については、相葉が「海宝直人の色男ぶりがすごい」と言うと、田村が「いろんな女性を誘惑するシーンがあって。女性の方たちはメロメロになってしまうのではないかなと思います」と明かす。それに対して海宝は「ありがとうございます」と照れ笑い。

また井上は各キャラクターに対して、「歴史上の人物のイメージとは少し違う」と視点の面白さを挙げ、「皆さんの人柄が役に投影されているようで、そこもオリジナルな作品になっていると思います」と言うと、ほかのキャストもうなずいていた。

ミュージカル『RENT』ではマーク役を演じるなど着実に役の幅を広げている平間は、モーツァルト役と自身と似ている部分について、「真剣だからこそ怒ってしまうところはあるのかな」と振り返る。相葉は「サリエリは悪いやつなのかと思っていたのですが、稽古を進めるなかで(青木)豪さんがコミカルなものを求めているのかなと感じました。新たなサリエリ像をお届けできるのではと思いますので、ぜひ楽しんでください」と明るく語った。

最後に海宝が「豪さんが率いてくださるなか、アイデアをみんなで出し合いながら作っていきました。お客様にどう受け取っていただけるのか、今ワクワクしています。30曲以上の楽曲に彩られた音楽劇、このエンタテインメントでお客様を楽しませようとがんばっていますので、ぜひ(劇場へ)遊びに来てください」と、力強くアピールした。

オリジナル作品ならではの勢いを感じさせる本作が、どのように熱く進化を遂げるのか。人生の喜びとほろ苦さ、さまざまな面で観客の心を揺り動かす舞台が、この夏、愛知・東京・大阪の3都市を駆け抜ける!