演出:上村聡史、出演:眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子 舞台「My Boy Jack」メインビジュアル解禁!

2023.06.28


時代の波にのまれ息子を戦地に送り出すしかなかった家族4人のポートレート

 

演出・上村聡史、出演・眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子 他による舞台「My Boy Jack」(マイ・ボーイ・ジャック)のメインビジュアルを解禁いたしました。

「My Boy Jack」は、「ジャングル・ブック」などで知られるノーベル文学賞受賞作家、ラドヤード・キプリングが、第一次世界大戦中に書いた詩。声高に戦争が悪いとも、戦争に行かなければよかったとも、息子を返せとも言わず、荒れ狂う風と潮に翻弄され、なすすべもなくいる者のやり場のない憤りや嘆きが語られており、その後、名優 デイヴィッド・ヘイグが戯曲化。1997年にウェストエンドで上演し、イギリスで2007年にテレビ映画化された際には、息子役をダニエル・ラドクリフが演じたことも話題となった作品です。今回の舞台では、演出を上村聡史が務めます。

メインビジュアルは、人脈を使って息子を軍にねじ込む厳格で優しい父を演じる眞島秀和と、子どもたちに無償の愛を注ぐ母役の倉科カナ、ハンデがあるにも関わらず必死に努力し将校になった息子役の前田旺志郎、不安を押し殺しながら日々を暮らす姉役の夏子の4人が揃ったセピア調の1枚に。時代の波にのまれ息子を戦地に送り出すしかなかった、父の気持ち、息子の気持ち、姉の気持ち、そして母の気持ちが伝わってくるような表情も印象的な仕上がりとなりました。

舞台「My Boy Jack」は、この秋、東京、福岡、兵庫、愛知にて上演。詳細はオフィシャルサイト等でご確認ください。

 

あらすじ

激戦が続く第一次世界大戦。健康な体があるなら戦地に行くべしと声高に理想を語る父ラドヤードは、酷い近視ゆえに軍の規則で入隊出来ない息子を、人脈をつかって軍にねじ込む。母親と姉は、必死に不安を圧し殺しながら日々を暮らす。戦意高揚を謳っていた父親も、日が経つにつれて不安にさいなまれるようになる。
ハンデがあるにもかかわらず必死に努力し将校になったジョン(ジャック)は、西部戦線へと出征する。厳格だが優しい父と、無償の愛を注ぐ母との幸せな家庭で育った彼は、銃弾が飛び交う戦場を体験する。ある朝、突撃ラッパが鳴り響く中、彼の中隊に突撃命令が下る。数時間の激闘が終わり兵士たちは次々と傷つきながら塹壕へと引き上げてくるが、そこにジャックの姿はなかった。