ついに開幕!ストスパ4th『エゴイズムでつくる本当の弟』 |作・演出の白鳥雄介からコメント到着!!

2023.07.21

(舞台写真:金子裕美)

7月19日(水)に東京・下北沢 小劇場B1にて、白鳥雄介主宰の演劇ユニットストスパの第4回公演『エゴイズムでつくる本当の弟』が開幕した。“家族崩壊阻止型うっちゃりコメディ”と銘打たれた本作は、白鳥自身の家族の実話をもとにしたお話。複雑な状況にある一家の再生を目指し、各々が奮闘するさまを描き出す。

「青嶋家」として描かれる家族の次男、そして白鳥“本人”役であるユウスケを丸山港都が、血の繋がっていない末弟・ミツオを秦健豪が好演。そして母親・セツコを森下ひさえ(theatre PEOPLE PURPLE)、長男・ダイスケを青地洋、実の父親・ケンスケを大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)が演じる。また、どんどんと新しく繋がっていく家族に賢茂エイジ(円盤ライダー)や小山百代/木村友美(Wキャスト)、飛世早哉香(in the Box / OrgofA)が登場。そしてこの物語の重要なエッセンスとして株元英彰、内田めぐみ(ソラカメ)の登場により深みが増していく。白鳥を長年悩ませてきた、そして誰もが一度は悩ませられるであろう「家族」という題材をコメディに昇華した本作を、ぜひ生で見届けてほしい。
本公演は7月23日(日)まで東京・下北沢 小劇場B1にて上演中。上演時間は1時間45分。

作・演出:白鳥雄介 コメント 

これは僕の家族にまつわる実話を元に描いた作品です。
素敵なキャストさんたちが個性的な僕の家族となって、
この30年余りの記憶を舞台に蘇らせてくれました。

切なく、悔しく、理由もわからず、泣くことすらできなかった頃のお話ですが、記憶を辿ってみると、クスッと笑ってしまうシーンも数多く出来ました。そして僕が一番曝け出したくなかった心の内にまで切り込んで、その浅ましさを描きました。

なぜこんな人生を曝け出したくなったのか、答えは是非、劇場でご覧ください。
まるでジェットコースターのように乱高下する、どうしようもない、
愛すべき家族の物語は、きっと皆さんの心に大切な誰かを守る気持ちを宿すと信じています。
札幌のまだ少し肌寒い、夏の前の空気を下北沢で感じてもらえたら幸いです。
ご来場、心よりお待ちしています。

〈あらすじ〉
大丈夫、俺がいる。って思わせたい。
思うことは山ほどあるんだけど、
もう本音がどこにあるかわからなくなっちゃったな。

それでも、家族なんだ。

TVゲーム三昧の末、2浪した長男、
どこまでいっても芯のない物語を書く次男、
エアガンで世界と戦う自宅警備員、三男。

3度目の地獄から這い上がる母、
学歴を振りかざす実の父、
「半額」と「ミネラルウォ―ター」を愛する内縁の夫、
すぐ実家に帰ろうとする長男の嫁、
希望の光となれるか次男の嫁、
その全てを白猫が見ている。
糸が切れたら結びなおせ!
家族崩壊阻止型うっちゃりコメディ……