草なぎ剛主演で贈る、シス・カンパニー公演『シラの恋文』│2023年12月~2024年1月に京都・福岡・東京で上演決定!!

2023.08.03

※草なぎ剛の「なぎ」は、弓へんに「剪」が正式表記

2022年10月上演「burst!~危険なふたり」(三谷幸喜作・演出)に続く、草なぎ剛の主演舞台が決定した!シス・カンパニー公演への登場は、堤真一との二人芝居「K2」以来、13年ぶりのこと。シス・カンパニーにとっても待望の公演の実現となる!

2023年のフィナーレを飾り、そして、2024年初春のスタートとなる本公演は、現代演劇を代表する劇作家:北村想による書き下ろし作品『シラの恋文』。構想から執筆完成に至るまで長い年月をかけて練り上げられ、遂に上演決定発表の日を迎えたオリジナル戯曲だ。北村想と言えば、演劇史に輝く名作『寿歌(ほぎうた)』を筆頭に、その軽妙な台詞術と透明感を湛えた叙情性豊かな世界観で、現代演劇を代表する劇作家と賞されてきたが、この度、草なぎ剛との初めての劇世界を書き下ろした。そして、これまでも多くの北村作品演出を手がけ、俳優としても活躍する寺十吾(じつなし・さとる)が、その瑞々しく、どこかノスタルジアを感じさせる演出アプローチで、その劇世界を彩っていく。

本作の創作インスピレーションは、かのエドモン・ロスタンの戯曲にも描かれ、実在の人物で剣の達人でもあった「シラノ・ド・ベルジュラック」が発端に。己の恋慕をひた隠し、若者の恋路の手助けのために恋文を代筆するという「シラノ」だが、そこは、どこか荒唐無稽とも言える独創的な発想から既存の作品や人物にも大胆に切り込み、思いがけない劇世界を生み出してきた稀代の劇作家のこと…。「シラノ」から得た発想が、草なぎ剛という稀有な才能を得たことで、どのような新たな光景へと私たちを誘うのだろうか…。

物語は、ある晴れた日に、草なぎ剛演じる「鐘谷志羅(かなたにしら)」という男が、古めかしい手提げの旅行鞄を抱えて、坂道を上って来るところから始まる。坂道を上り切った、海が一番美しく見える場所に建つのは、結核療養施設・サナトリウムで、志羅はそこにやってきた「新参者」。
時代設定や社会状況は、今後、徐々にわかってくることだが、このサナトリウムには、さまざまな事情を抱えた住人たちや職員たちが志羅を待ち受けている。そして、ある運命の出会いが・・・。

そんな志羅と生活を共にするサナトリウムの住人たちを演じるのは、大原櫻子、工藤阿須加、鈴木浩介、西尾まり、明星真由美、中井千聖、宮下雄也、田山涼成、そして、段田安則という盤石の布陣!草なぎ剛を含めた総勢10名の俳優陣が創り出す、作・北村想、演出・寺十吾によるシス・カンパニー公演『シラの恋文』。詳細は今後随時発表される予定なので、期待して待とう。

※草なぎ剛の「なぎ」は、弓へんに「剪」が正式表記