岩井秀人が主宰を務めるハイバイの15周年を記念して、マスターピースの呼び声高い『て』と『夫婦』の2作が東京芸術劇場で同時上演。
8/18(土)に開幕した『て』に続き、8/23(木)に『夫婦』も開幕した。
岩井秀人の家族をモデルにした自伝的作品である『て』は、祖母の認知症をきっかけに再集合した家族が、過去の関係を清算しきれず、さらに大爆発する様子をハイバイらしい「ちょっとウンチついたくらいの『人間くささ』」で描ききったスーパー家族劇。出演者には浅野和之、平原テツ、田村健太郎、安藤聖、岩瀬亮、長友郁真、今井隆文、能島瑞穂、湯川ひな、佐野剛、松尾英太郎、猪股俊明が名を連ねている。
『夫婦』は、岩井秀人の父の死を扱ったドキュメンタリーテイストな作品。岩井の作劇のモチーフともなり続けた「憎むべき対象」である父の死に対して、現在と過去を行き来しながら、妻や子供たち、千々に乱れるそれぞれの想いを描いている。出演するのは、山内圭哉、菅原永二、川上友里、遊屋慎太郎、瀬戸さおり、渡邊雅廣、八木光太郎、岩井秀人の8名。特に岩井演じる父はぜひ注目して観ていただきたい。
さらに、劇場ロビーでは「15周年展示 ハイバイ展」が開催中。劇団員、過去出演者によるメッセージや写真など、ハイバイの15年間の歴史を感じることができる展示も必見である。
公演は、『て』が8/18(土)から9/2(日)まで東京芸術劇場 シアターイースト、『夫婦』が8/23(木)から9/2(日)まで東京芸術劇場 シアターウエストにて。なお『て』のみ9/7(金)、9/8(土)に高知県立県民文化ホール オレンジホール、9/15(土)・9/16(日)に長崎・アルカス SASEBO、9/22(土)・9/23(日・祝)に兵庫・アイホール(伊丹市立演劇ホール)でも上演される。