コロナ禍を経て4年ぶりの活動再開! 【劇団 東宝現代劇75 人の会 特別公演】 “菊田一夫没後50 年 ドラマ・リーディングの会” 上演決定

2023.10.20

舞台『放浪記』『がめつい奴』、ラジオドラマ『君の名は』で知られる劇作家菊田一夫が1957 年(昭和32 年)に創立した「劇団 東宝現代劇」の有志“75 人の会”が、コロナ禍での休止を経て、4年ぶりに活動を再開する。

数多ある菊田作品の中から選りすぐりの2作品『夜汽車の人』『毒薬』のリーディングの会の開催が決定した。

 

【劇団東宝現代劇75 人の会 特別公演】
“菊田一夫没後50 年 ドラマ・リーディングの会”
『夜汽車の人』 演出 丸山博一
『毒薬』 演出 横澤祐一

 

演出家、劇団員の言葉

世界中で猛威を振るったコロナウィルス、劇場という空間での演劇公演も勿論大打撃を受け、当東宝現代劇の有志による“75 人の会”も4年もの自粛期間を余儀なくされておりました。
その復活を助けてくださったのは、やはり劇団創始者である菊田一夫先生でした。本年(2023 年)が菊田一夫没後満50 年を迎え、菊田作品をもう一度世に送り出したく「特別公演」と題し、再出発しようという考えが75 人の会で浮上致しました。発足当時75 人居りました会員も大分少なくなりましたが、菊田作品の選りすぐりの2作品を、リーディングという形で発表し、長年応援してくださっているお客様、そして菊田作品を知らない世代のお客様にも、ぜひ楽しんで頂ける公演を一致団結して創ろうと、意気込み新たに公演に力を注いでおります。
どうぞ本年12 月21 日、22 日、深川江戸資料館小劇場に再びお運びくださいます様、皆様の応援をよろしくお願い申し上げます。

丸山 博一
横澤 祐一
東宝現代劇75 人の会

 

劇団 東宝現代劇とは

昭和32 年、芸術座第1 回『暖簾』公演後、次代の現代劇俳優を育てるべく劇作家であり東宝・演劇担当重役の菊田一夫の主唱により公募・試験の上、1 期生23 名を採用して「劇団 東宝現代劇」が設立。 第1 期生出身者には、丸山博一、井上孝雄、内山恵司、小鹿番、山田芳夫、青木玲子、小林誠、竹内幸子らがいます。そして、続く多くの劇団員が、東宝製作の演劇やミュージカルに長年にわたり出演してきました。

 

『夜汽車の人』

【解説】 『放浪記』と並び評価される、1971年芸術座初演の傑作戯曲。
詩人萩原朔太郎の想い人エレナとの出会いと別れ。
そして、詩に向き合おうとする朔太郎のひたむきさ、それを支える妹、恩師、理解を得られない両親との葛藤を通して、詩人朔太郎の半生が描かれている。

【出演】

大石剛、下山田ひろの、松村朋子、鈴木雅、古川けい、小林誠、
柳谷慶寿、安宅忍、高橋ひとみ、高橋志麻子
劇団東宝現代劇75 人の会、劇団東宝現代劇劇団員

 

『毒薬』

【解説】 森光子、浦島千歌子らの出演で1963年に放送されたテレビドラマ脚本。
悪運の強いある男にかかわる女性3人を描いた喜劇。
素直に家に帰っていれば良かったものを・・・ある男が、家へ戻らず、愛人の所へも寄らず、会社の宴会等と嘘をつき、他の女の所へ行ったために巻き起こる大騒動。

【出演】

高橋志麻子、高橋ひとみ、下山田ひろの、古川けい
劇団東宝現代劇75 人の会、劇団東宝現代劇劇団員