KERA CROSS第五弾『骨と軽蔑』公演情報&ビジュアル解禁!

2023.10.31

2024年2・3月にシアタークリエで上演するKERA CROSS シリーズ第五弾『骨と軽蔑』のビジュアルが完成した。

圧倒的存在感と華やかさを兼ね備えた女優七人が、カラフルにドレスアップして大笑いしている印象的なビジュアル。しかしその背景は墓地である。
作品は「辛辣なコメディ」になるとのこと。「コメディと言っても、苦味の強い笑いが占めるかも」ということだが、この絵が象徴するような相反するものが混ざり合う世界になるのだろうか。
足の裏が並ぶ、異様とも言えるビジュアルは公演チラシの表紙部分だそうで、こちらも印象的だ。
KERAと女優七人によるまたとない贅沢な創作の機会に注目が高まる。

 

(チラシコメントより転載)
手練れの女優7人と一緒に辛辣なコメディを作ってみたい。会話劇だ。会話、会話、会話。今は一応コメディと呼んでおくけれど、作品を占める笑いは苦味の強いものばかりになるかもしれない。
2020年から2022年(それはコロナ禍と重なる)には原作モノひとつ含めて5本の芝居を書いた。その中には、心温まる群像劇や、家族で観て皆が笑顔で帰れるようなファンタジーもある。創りたくて創ったのだし、満足もしているが、2023年に入るとまったくそうした気分ではなくなっていた。軽いものを書こうにも己の気持ちに軽やかさが無い。それで、ズッシリと重く冷ややかな世界に美しさを探り、緊張感が支配する2本の芝居を書いた。
年が変わり、2024年になったらどんなものが書けるだろうか。ピリピリしてばかりはしんどいから、そろそろ少し軽くいきたい。公表されたビジュアルの通り、「居並ぶ墓石(の絵)を前にして楽しそうに笑う女たち」がイメージだ。そんな不謹慎を笑ってしまえるような舞台になるといいなあ。
今回は派手な仕掛けは使わないつもり。彼女たちの芝居が仕掛けだ。全力を注ぐ。よろしくお願い。
作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ