明治座創業150周年記念 第2回 ももクロ一座 特別公演|玉井詩織 インタビュー

自分と未来は変えられる“夢”は大事なキーワードです

ももクロ一座が明治座に帰ってくる!2回目となる本公演では玉井詩織が座長に就任。ももいろクローバーZ、大友康平、オラキオ、彩羽真矢ら個性的な座員たちを率い、笑って、泣けて、歌いたくなるミュージカルを繰り広げる

「本来ならこの公演は2021年の9月におこなう予定でした。ようやく2年越しで開催できることになってまずはホッとしています。延期をしたことで明治座さんの150周年とももクロの15周年が重なったというのも運が良かったと思います。2年間寝かせたぶん、より素敵な作品にしてお届けします」

公演は2部構成になっており、1部が『CHANGETHE FUTURE ! ~未来を変えろ~』と題したミュージカル、2部ではももクロのライブショーがおこなわれる

「1日でお芝居とライブというまったく違う世界を観てもらえるのでお客さんは楽しいと思いますし、私たちにとっても普段とアプローチの仕方が違うので挑戦です。大変ですけど、乗り切ることで引き出しが増えると思うので私も楽しみにしています」

総合演出は、映画&舞台にもなった『幕が上がる』でコンビを組んだ本広克行監督が前回公演に引き続き担当する

「本広監督と舞台を作るのは4回目になるのですが、毎回、新しいことに挑戦しています。今回は初のオリジナルミュージカルなのですが、どうやら私が“ミュージカルをやってみたい”と言ったのを聞いたらしく……確かに言ったんですけど(笑)。監督からは“しおりん、今回は大変だよ~”とプレッシャーをかけられています」

物語は玉井詩織さん演じる主人公が、ひょんなことから異世界へ行ってしまうというSF的展開で幕を開ける

「就職活動で悩んでいる引っ込み思案な女の子が主人公です。やりたいことを胸の奥に抑え込んで周囲に合わせて生きている子。私は“自分と未来は変えられる”という言葉が好きなんですけど、自分次第で未来や夢に向かって変われる、やりたいことをやりたいと言えるのは素晴らしいんだよって伝えられたらと思っています。“夢”は今回の舞台での大事なキーワードですね」

第1回公演では佐々木彩夏が座長を務めたが、今回はどのような一座になるのかにも注目だ

「座長が持ち回り制だったことにびっくりしたんですけど(笑)。この前、三宅裕司さんと舞台をご一緒したときに心得を聞いたら、“美味しいものを差し入れすれば大丈夫”と言われました。差し入れは大きなモチベーションになるので、今からいろいろ考えてます(笑)。あーりんが座長のときは、マグロの解体ショーをやってくれて一座の士気も上がったので、出演者さんやスタッフの皆さんも楽しいと思ってもらえるような一座を作っていきたいです」

芝居とライブ。ももクロの魅力が凝縮された公演となるのは間違いない

「舞台を見慣れていない方も入りやすい内容だと思います。1部のお芝居から、2部でガラリとライブショーになる雰囲気も明治座さんならではです。一座一同、しっかり準備してお待ちしております」

インタビュー・文/高畠正人

※構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載

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【プロフィール】

玉井詩織
■タマイ シオリ
ももいろクローバーZのメンバーでイメージカラーは黄色。タレント、女優としても活躍する