鈴木保奈美がスキャンダルの火消しに奔走する知事役でコメディ初主演!舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』

2024.02.20


人気女性知事がスキャンダルの火消しに奔走する予測不能でスリリングな異色の政治コメディ!

2024年7月に東京・三越劇場、京都・京都劇場にて、鈴木保奈美主演舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』の上演が決定しました。

本作は、主人公である人気女性知事とその側近達が、無茶苦茶な案やどうかしている屁理屈、時にダーティーな手段も使っていかに問題を切り抜けていくか。あの手この手の策がどんどん裏目に出続けてよりピンチに陥っていく様を、スリリングに、スピード感あふれるコメディとして描きます。
理想に燃え、弱者の味方になるべく政治の世界に身を投じた清廉潔白な女性知事が、さまざまなしがらみや理不尽なトラブルに巻き込まれ、現実に流されながらも自らの正義感と使命を取り戻していく。脚本・演出を務めるのは、緻密な構成と特異なシチュエーションで観客を爆笑に誘う作劇スタイルで「ポスト・三谷幸喜」との呼び声も高いアガリスクエンターテイメントの冨坂友。今や全国の高校演劇部に愛されている代表作『ナイゲン』をはじめ、2023年に東宝シアタークリエでも上演された『SHINE SHOW!』ではCoRich舞台芸術アワード!2022にて全6.404公演中の1位を受賞するなど、多くの作品が演劇賞を獲得している。地鳴りのような笑いを劇場に巻き起こす作品群で小劇場界を席巻し、シチュエーションコメディとしての完成度により磨きをかけている冨坂が描き出す異色の政治コメディにぜひご期待ください!


鈴木保奈美が「慌てふためく女性知事」に!
嘘としがらみによってどんどんドツボにハマっていく様を描き出す!

主演を務めるのは、“東京ラブストーリーを筆頭としたトレンディドラマ作品全盛期の女優”というパブリックイメージとは別に、子育てを経ての復帰以降は、活動の場を広げ、映像だけでなく舞台作品にも精力的に出演している鈴木保奈美。ライバル政治家には、『The Agent』『四月は君の嘘』などのミュージカルから 劇団☆新感線『ミナト町純情オセロ~月はとっても慕情篇~』などの舞台まで歌唱力とダンスを活かし、幅広いジャンルで活躍する寺西拓人。副知事には、25歳で三谷幸喜主催の劇団「サンシャインボーイズ」に参加し、舞台のほか 映画、音楽、落語と多様な武器を持つ相島一之。大物政治家には、自身が立ち上げた劇団東京ヴォードヴィルショーが昨年50周年を迎え、22年には『ザ・空気ver.3』で第29回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞、喜劇を知り尽くした佐藤B作。
理想の実現に燃えるクリーンなイメージの女性知事が、政治生命を揺るがす一見バカバカしい大スキャンダルを揉み消すべく奔走し、嘘としがらみによってどんどんドツボにハマっていく様を、明るくドライに、怒涛の勢いで描き出します!

 

本作上演決定までの道のり

鈴木保奈美と舞台。今でこそ『セールスマンの死』(2022年)で、名優・段田安則の相手役「リンダ」を、また舞台『レイディ・マクベス』(2023年)にて主演の天海祐希の敵役「マクダフ」を演じるなど、舞台での活躍も著しい鈴木保奈美だが、ここに至るまでには入念な準備がありました。
子育てを一段落させた彼女が再び俳優業に復帰するにあたって、俳優仲間と共にワークショップや観劇を通じ、演技の研鑽の場「部活」を立ち上げていたのです。2017年、彼女はとある舞台に衝撃を受けます。緻密な構成と伏線回収によって巻き起こる笑いに飲み込まれた彼女は、「この舞台に一緒に立ちたい!」と思ったのでした。この舞台を脚本・演出していた人物こそ、アガリスクエンターテイメントの冨坂友だったのです。

若き三谷幸喜作品を彷彿とさせるようなシチュエーションコメディが得意な冨坂作品を気に入った鈴木保奈美は、「部活」のメンバー中田顕史郎との二人芝居を企画し、冨坂作の『笑の太字』を選ぶ。渋谷のワインバーで上演をしたところ、これが大盛況。冨坂友もまた、「いつか鈴木保奈美さんと新作をつくりたい」と強く思ったのでした。

この二人が再び出会ったのは、意外にもテレビでした。生ドラマとして話題にもなり、のちにギャラクシー賞奨励賞を受賞した2022年のフジテレビ年末特番『東京は24時』。この作品では冨坂友が脚本・監督に抜擢され、主演に鈴木保奈美がキャスティングされたのです。

そして出会いから7年、鈴木保奈美のラブコールがついに実現!それが本作『逃奔政走』です!

 

[あらすじ]

クリーンなイメージと圧倒的な女性人気で当選した小川すみれ県知事(鈴木保奈美)は、大ピンチをむかえていた。
知事室の中に豪華なシャワールームを作ったことが議会やメディアで追及され、「贅沢趣味だ」「税金の無駄遣い」と批判され始めたのだ。
無茶な答弁としょうもない屁理屈を駆使しつつ、あの手この手で追求を逃れようとする小川陣営。
この一見しょうもないスキャンダルに見える事件の裏には、より大きな政治とカネの火種が隠されていたのだった。
自分の理念と政治生命のため、なりふり構わず奔走する小川知事は、追及から、しがらみから、逃げ切ることができるのか?
そして小川知事の下した決断は…?

 

脚本・演出家コメント

冨坂 友
2018年に鈴木保奈美さんに初めて劇団公演を見てもらってから、6年越しで一緒に舞台を作ることになりました。その間に、作品を見てもらったり拝見したり「部活」でご一緒する中で、保奈美さんにどんな人物を演じてもらったら楽しいか、企画が始まる前から密かに(勝手に)考えていました。それが女性リーダー、「女帝」です。知的で誠実で正義感のある女性知事が、しょうもない悪事に手を染め七転八倒する様を、どうぞ笑ってご覧ください。