夏は上様と一緒に明治座で踊り明かそう!『松平健 芸能生活50周年記念公演』合同取材会レポート

2024.04.17

デビュー50周年を迎えた松平健が、これまで数多くの公演を行ってきた明治座にて記念公演を行う。しかも今回は第一部が『暴れん坊将軍』、第二部が『マツケン大感謝祭~歌って踊って~オーレ! ゲスト市川由紀乃、辰巳ゆうと』という超豪華な演目に。7月の本番を前に合同取材会が行われ、公演への想いや、現在の心境を届けてくれた。

ーー芸能生活50周年を迎えられました。明治座での記念公演への想いをお聞かせください

「私は『暴れん坊将軍』で世の中に出させていただいたのでそれをもう一度、50周年の節目で改めてやらせていただくということ。そして第二部では和装で歌って踊るショーを久しぶりにやらせていただきます。『暴れん坊将軍』なので、笑って泣いて、最後はお祭りでという舞台になるかと思います」

ーー松平健さんの“上様”が久しぶりに見られるのは楽しみです

「今回は『大逆転!大江戸桜誉賑(だいぎゃくてん! おおえどかーにばる)』でご一緒した細川徹(脚本・演出)さんに、楽しい『暴れん坊将軍』にしてくださいとお願いして台本を書いてもらっています。最後はスカッとした殺陣も、もちろんあります。最近は若い方も『暴れん坊将軍』の再放送を見てくださっているということを聞いていまして、そういう方々にも生の『暴れん坊将軍』を観劇していただきたいですね」

ーー若い方はテレビ時代劇の『暴れん坊将軍』のイメージが強いと思いますが、舞台版の見どころは?

「やっぱり生で見られるという点でしょうか。お客様の眼の前で芝居をするわけですから、それは全く違うと思います。今回は特にお客様を驚かせる趣向もあるようです」

ーー『暴れん坊将軍』は昭和・平成・令和で描かれることになりますが、時代によって反応が違ったりという感想はお持ちですか?

「最初の頃はおじいちゃん、おばあちゃんが孫と一緒に見ていた印象ですね。その孫が大きくなってまた再放送を観て懐かしいと思ってくれたり。今はマツケンサンバで松平健を知って、そこから『暴れん坊将軍』をやっていることを知ったという方も多いようです。舞台についても、これまでは中年より上の世代の方が多かったのですが、最近は若い方がかなり増えてきた印象があります」

ーー松平健さんから見て『暴れん坊将軍』の魅力は?

「大人が見ても、子どもが見ても害がないというところでしょうかね。悪いことをすると最後には成敗されるというような教えや、いろんな意味で思いやりとか人情がたっぷり入っていますので。最近、歴史の授業が嫌いだったけど、『暴れん坊将軍』を見て歴史に興味を持ち、点数がよくなったという話を聞きました。そういう影響もあるのかなと」

ーー今回、久しぶりに“上様”を演じられますが、何か特別な役作りのようなことはされますか?

「健康法として1時間ほどウォーキングをするようにはしています。あと60歳を過ぎてからお酒の量も気にするようになりましたね。歳は取りましたが気持ち的には若い頃と変わっていないので昔のままできるといいとは思っています」

ーー二部のショーも華やかなものになりそうです。なかでもやはり『マツケンサンバII』は見どころですね

「一部が芝居で、二部は私の場合は歌と踊りをやります。そのフィナーレで全員でお祭り騒ぎをするというのをやっていて、もう40数年前ですが最初は『松健音頭』、『松健数え唄』、『まつけん小唄』……そのうちに『マツケンマンボ』やロック調の曲と時代のテンポが早くなるにつれ、どんどん早くなって『マツケンサンバ』のパートⅠが出来、パートIIが生まれてきました」

ーーお客さまに楽しんで貰うためにいろいろやられたんですね

「そうですね。終わりよければ全てよし。最後はみんなで盛り上がって笑顔で帰っていただこうと思い、マツケンサンバの扮装も私が考えました。あれはリオのカーニバルをイメージして、スパンコールの着物を作って、最初にお客様の前に出たときは「えっーー!!」って引いていましたね(笑)。あれは楽しかったです」

ーー今やYouTubeやTik Tokでも“マツケン”の人気は凄いです。ご自身ではどう受け止められていますか?

「この前、バラエティのロケでゆいちゃみさんから「Tik Tokで見てます」って言われて、ああ、やっぱり若い人はあれで認知してくれているんだなと思いました。私の知らないところでどんどん勝手に広がっていくみたいな……そんな感じで受け止めています」

ーー今回は、ゲストに市川由紀乃さんと辰巳ゆうとさんを迎えられます

「辰巳くんとは2回目の舞台となります。爽やかな方です。市川さんとは今回が初めてですね。歌のほうではよくテレビで拝見しています。おふたりとも歌っていただけるので盛り上がるんじゃないかなと思います。私は演歌のほうではなく、洋楽で踊ったりというのが多いので、そのあたりのコラボというのも楽しみにしております」

ーー創業150周年を迎えた明治座への想いは?

「明治座は今のビルが建つ前から出させていただいております。初舞台は師匠・勝新太郎先生の公演の端役で出させてもらったのが最初なので1975年です。そこから毎年のように出させていただいているので、いわゆる自分のホームのような感覚があります。今回、久しぶりの座長公演で『暴れん坊将軍』をやらせていただくので、とにかくお客様に喜んでいただける楽しい芝居にするよう頑張りたいと思いますので、是非お越しください!」

インタビュー・文/高畠正人

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