2024年秋、ニール・サイモンの傑作コメディ「裸足で散歩」2年ぶり待望の再演決定!!

2024.04.04


ニール・サイモン脚本によるハートフルコメディ
大好きだから喧嘩して、大好きだから…

この度、2022年に上演した「裸足で散歩」の再演が決定いたしました。

東京をはじめとする全国5箇所で上演した22年の「裸足で散歩」は各地で大好評を博し、2024年秋、ファン待望の再演が遂に決定。エレベーターも暖房も無いアパートの部屋。寒い部屋も2人の愛で温かくなるハズだったが……愛は思わぬ方向へ。ニール・サイモンの傑作コメディが再登場!

演出は前作同様、好評を博した昨年の舞台『DOLL』の演出や、『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』では脚本を務めた元吉庸泰。出演は、第46回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞し、ストレートプレイからミュージカルまで八面六臂の活躍を続ける加藤和樹が引き続き新米弁護士のポール役に、そして前作が初舞台で、現在俳優活動以外に音楽活動にも力を入れる高田夏帆が、自由奔放な妻・コリー役を再び演じます。

電話会社の男役には、劇団ラッパ屋の旗揚げメンバーの一人でもある実力派俳優の福本伸一が今回新たに参加。さらに、一風変わった住人ヴィクター・ヴェラスコ役と、コリーの母バンクス夫人役には、映画、テレビドラマ、舞台と幅広く活躍する個性派俳優のお二人、第56回紀伊國屋演劇賞個人賞に加え、第29回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞している松尾貴史と、演劇人としてだけでなく声優としてもファンから支持される戸田恵子の両巨頭が、前作から続いて集結いたしました。

大好評を博した前作の座組がほぼ揃い、ファンが待ち望んだ2年ぶりの再演に挑みます。互いを愛して、愛してやまない若い夫婦ポールとコリー。そこにユーモア溢れるヴェラスコと、厳格なコリーのお母さんが登場して、新居はどうなる?大好きだから喧嘩して、大好きだから2人は……?
キュートで心温まるハートフルコメディが、この秋再び!


【裸足で散歩とは】

ブロードウェイを代表する喜劇作家、ニール・サイモンによる戯曲。ブロードウェイでの舞台のヒットに続き、ニール・サイモン自身が映画用に脚色。駆け出しの弁護士で慎重派の夫役にロバート・レッドフォード、社交的で自由奔放な妻役にジェーン・フォンダという大スターを迎え、舞台でも演出を担当したジーン・サックスが監督を務めて1967年に世界中でヒットしました。

 

[あらすじ]

寒い2月のニューヨーク。古いアパートの最上階に新婚のポール・ブラッター(加藤和樹)とコリー・ブラッター(高田夏帆)が引っ越してきた。工事に来た電話会社の男(福本伸一)も息切れして話せないほどの階段。エレベーターはなく、天窓には穴があき、暖房も壊れ、家具も届いていない。夜には雪が降るらしい。
アパートには不思議な住人がたくさん住んでいる。その中のひとり、屋根裏部屋に住むヴィクター・ヴェラスコ(松尾貴史)はブラッター家の窓を通って自分の部屋に行く。コリーはここでの生活をすごく気に入り楽しんでいるが、真面目な弁護士のポールはこのアパートに馴染めずにいた。
ある日コリーは、母であるバンクス夫人(戸田恵子)との食事にヴェラスコを誘い、食事を楽しんだ。だが、みんなが帰った後、2人きりになったポールとコリーはケンカをし始めてしまう。
ポールとコリーの新婚生活はどうなってしまうのか?

 

スタッフコメント

翻訳:福田響志
初演が終わってから、大学の課題でこの戯曲のワンシーンを演出する機会がありました。同世代のアメリカ人の役者さんと、英語でニール・サイモンと向き合う。何度も読んだはずの戯曲が、新しい顔を見せてくれました。ある種原点回帰したことで、日本で演る意義をより強く感じています。古き良きコメディを今、そして新しい時代に伝えるために、翻訳もアップデートしていきたい。皆様のご来場を心よりお待ちしております!


演出:元吉庸泰

今一度この戯曲とこの時代に挑戦できる機会を頂きました。1960年代のニューヨーク、新しく歩き出す二人の夫婦が出会うこれまでの自分と、たくさんの新しい価値観のお話。2年の時を経てアフターコロナになった僕たちにはより深く刺さってしまうのではないでしょうか。改めて新鮮に。次の世代に、とこの素晴らしく楽しい演劇を届けられるよう一所懸命に頑張ります。何より!ポールとコリーのふたりに、そして二人を囲むあの大先輩たちに会えることを僕自身が楽しみにしています。ぜひ!劇場へ!よろしくお願い申し上げます。

 

2022年上演時 撮影:岡 千里

2022年上演時 撮影:岡 千里